日本アルプス  japan-alps                  里山倶楽部四国編  
燕岳 標高2,763M 北燕岳 標高2,750M  2011.7.21    

− 天上の花園 日本アルプス表銀座の稜線歩き −

中房温泉→燕岳→北燕岳→燕山荘泊→東天井岳→大天井岳→大天荘泊→燕山荘→中房温泉  

その2 7/21 燕岳 北燕岳

 
その1 7/21 中房温泉 → 燕山荘

  その3 東天井岳 大天井岳 

その4 大天荘 中房温泉

燕山荘に荷物を置きサブリュックに水とカメラなどを入れて燕岳に向けて出発



学校登山の子供達が賑やか。

彼らもこれから燕岳を目指すのだろう。



ミヤマクワガタが山荘下に一杯咲いていた。

噴煙を上げている山は浅間山かな?



燕岳が正面に見える。

ハイマツの緑と灰色の花崗岩そして白い砂のコントラストが美しい。



登山道の砂礫帯にはロープが張ってある。

コマクサが一面に咲いている。

かって心ない登山者の踏圧で全滅しかかったらしいが、保護活動で復活した。

此処のコマクサは他の山とは違い植栽せずに自然再生したらしい。

その所為かひときわ色が淡く可愛い。



振り返ると燕山荘は高台の上にある。



有名なイルカ岩

自然の造形美に感嘆する。



また振り返って見る。



これもまた有名な眼鏡岩。

岩の途中まで登ることが出来る。



コバイケイソウとハクサンフウロ



また振り返る。



コケモモの花がハイマツの間に咲いている。



赤い実は?

イワギキョウが鮮やか。



キバナノコマノツメに似ているが北アルプスの砂礫帯に咲くクモマスミレ

コマクサの可愛さに見とれてしまう。



ミヤマダイコンソウの群生。

砂礫帯に所々に固まって咲いている。



燕岳に近づくと花崗岩と風化した花崗岩の真砂土が多くなる。

雪が積もるところには0度〜マイナス5度位なのでハイマツなどが生育できるが、

風が強く雪が吹き飛ばされて積もらないところは、マイナス28度位になるのでハイマツは育たないらしい。



岩の裏側の風の当たらないところには雪が積もるのだろうか、色々な花が密集して咲いている。

ムカゴトラノオとシラネニンジン?ミヤマトウキ?



ウサギギクとハクサンフウロ



セリバシオガマ?



頂上は花崗岩のオブジェ



振り返るとガスが上がってきていた。



頂上の山頂標識で記念撮影。

点の記では二等三角点「燕岳」が有るはずだが?

先着者が2名いたがその足下にあったと家内が言っていた。

4〜5人が座ると満員の狭い頂上。

携帯でブログに書き込むが電波状況が安定せず何回も失敗する。



目の前にされに続く縦走路

何人かが北燕岳に向かっている。

私達も行ってみるか。



砂礫帯に咲くクモマスミレもけなげで可愛い。

タカネスミレとよく似ているけど、タカネスミレは東北地方の山に咲くらしい。



淡いピンクのコケモモ



北燕岳に向かうとガスが巻いてきた。

ハイマツの実が赤くなってきている。



ハクサンイチゲとミヤマダイコンソウ



ハイマツの間には色々な花が咲いているが砂礫帯になるとコマクサしか咲いていない。



コマクサが一面に咲いている。

このように見事なコマクサのお花畑は初めて。

果てしなくコマクサが咲いている。



何処が山頂かなと大きな岩を右に回ると上から登山者が下りてきた。

この岩場を登るようだ。

手を使って岩場を這い上る。

登り切ると平坦となり少し先に頂上がある。

北燕岳の頂上は三角点も標識も無い

ミヤマダイコンソウやクモマスミレが咲いている。



更に北側には花崗岩の岩山が続く。

あの岩山の右を巻いて行くと、中央奥に見えている平べったい奥燕2726m直下のトラバース道

そして東沢乗越を経由して中房温泉まで周回できるそうだ。

結構険しい道だそうだ。



燕岳から歓声が聞こえるので振り返る。



学校登山の子供達が燕岳に次々と到着して歓声を上げている。

子供達にとっては一生忘れない素晴らしい体験だろう。



ミヤマキンバイ

イワキンバイと似ているが、イワキンバイは亜高山に咲く。



引き返す途中で東沢乗越へのトラバース道に気がつく。



コバイケイソウなどが咲くお花畑が見えるのでトラバース道に寄ってみる。



ハクサンイチゲやミヤマキンポウゲの花園が広がる。



咲き始めのミヤマキンポウゲが初々しい



雪渓が残る斜面にシナノキンバイ



アオノツガザクラとコイワカガミ



ピンクの可愛い花が沢山さいている。

これが噂に聞くハクサンコザクラか?

帰って調べると葉が大きい。

ミヤマサクラソウ(オオサクラソウ)らしい。



可愛くて何枚も写真を撮るが遠くて、くっきりとは写せない。

何しろ花が多くで近づく事が出来ない。



シナノキンバイの黄色とミヤマサクラソウのピンクのコラボレーション



次はいつ会えるか解らないしっかり目に焼き付ける。



オオバキスミレみっけ。



他の場所ではもう花期が終わっていたハクサンイチゲだが此処では雪が残っているので今咲き始めたようだ。



雪解けが遅かったせいかキバナノコマノツメがまだ咲いている。



風化した花崗岩に咲くコマクサ

土も無いのに栄養分はどこから吸収するのだろうか。



随分とユックリ燕岳を楽しんだ。

さあ帰ろう。


キバナシャクナゲとツマトリソウ



タカネナナカマドのようだがこんなにチョコレート色の花は見たことが無い。

違う花かもしれない。

誰か教えてください。



ウスノキ?



イルカ岩にホシガラス

ホシガラスはハイマツの実が大好物

蓄えた実が発芽してハイマツが増えるそうだ。



燕山荘に帰ってきた。

モンベルのサービスで家内はコーヒー

私は500円プラスして生ビールの大瓶。

中瓶800円 大瓶1000円で、大瓶がお得。



隣では長野県山岳救助隊の人達がくつろいでいる。



ベテラン隊員が新人に色々教えているみたい。

子供達が先に食事。



私達は6時半から食事

ハンバーグは身が締まってとても美味しい。



食後、外に出ると松本の町がすぐ下に見える。



7時から赤沼オーナーの楽しい山の話。


そして若い頃トロンボーン奏者だった赤沼さんのアルペンホルンの演奏。

この演奏が聴きたくて燕岳に登る人も多いそうだ。



部屋は、二段の上段だが個室作りになっている。

敷き布団が丁度2枚敷ける広さ。

枕は4個有るが今日は二人だけでユックリ眠る。

明日は晴れると良いのだけれど。

9時の消灯までザワザワしていたが電気が消えると静かになり爆睡。

 
その1 7/21 中房温泉 → 燕山荘

その3 東天井岳 大天井岳

その4 大天荘 中房温泉

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