日本アルプス  japan-alps                     里山倶楽部四国編  
− 天上の花園 日本アルプス表銀座の稜線歩き −
東天井岳 標高2,814M 大天井岳 標高2,922M 2011/07/22

中房温泉→燕岳→北燕岳→燕山荘泊→東天井岳→大天井岳→大天荘泊→燕山荘→中房温泉  

その3 7/22 東天井岳 大天井岳 大天荘


その1  7/21  中房温泉  →  燕山荘

その2 7/21 燕岳 → 北燕岳→ 燕山荘


その4 7/23 大天荘 中房温泉



燕荘の朝は早い。

4時30分朝食



朝焼けの景色を楽しみにしていたが、深いガスで残念。

売店で記念品を買って、弁当を受け取り出発。



昨夜お話しした長野県警山岳救助隊の方と記念撮影。

燕山荘の西側から、まずは大天荘を目指して出発。

5時58分



コマクサが朝露に濡れて綺麗だ。



縦走路にはロープなど張っていないので気をつけて歩かないとコマクサを踏んでしまう。

特に団体などで歩く時は、横に広がって歩かないように気をつけなければならない。



何処を歩いて良いか解らないほどコマクサが咲いている。



ヒメクロマメノキかな。



ハイマツの実も濡れて綺麗。



キバナシャクナゲがハイマツの間に沢山咲いている。



チングルマが実になっている。



標高の低いところでは終わりかけていたゴゼンタチバナも此処では咲き始め。



ハクサンシャクナゲには雨が似合う。



でっかい花崗岩の間を抜けていく。



クモマニガナとミヤマダイコンソウ。



花崗岩のゴルジュを抜けていく。

合戦尾根からイボのように見えていた蛙岩(ゲイロ)到着。

6時44分



でっかい岩だが蛙のように見えるかな?



それにしてもこのように風化するのにはどのくらいの年月が必要なんだろうか。



蛙岩の真ん中右からの道は冬道で通行禁止となっている。

左を巻いていく。



この葉は去年、常念岳で真っ赤に紅葉していたウラシマツツジかな?



相変わらずガスが巻いて眺望は無い。

晴れていれば、前方右に槍ヶ岳がそびえているはずなのだが。



またコマクサが多くなる。



早くも紅葉している葉も。



ハクサンシャクナゲは沢山さいているがキバナシャクナゲはほとんど花が終わっている。

かろうじて咲いていたキバナシャクナゲ。



おすましのコケモモ



ショッキングピンクのコイワカガミはガスの中でもよく目立つ。



アオノツガザクラが多い。



おちょぼ口が可愛い



ミツバオウレンが雨に濡れて可愛そう。



花の先が3裂しているハクサンチドリが沢山さいて私達を喜ばせてくれる。



タカネウスユキソウ(タカネヤハズハハコ)がもうすぐ咲きそう。

ウラジロナナカマドはガスの中でもよく目立つ。



花畑のトラバース道を過ぎるとまた稜線にでてハイマツ帯から砂礫帯に出る。




大下りの頭に着く。

7時12分。



此処から一気に100m程下る。

今まではハイマツばかりだったが此処の斜面にはカラマツが生えている。



風が強いのでカラマツも曲がっている。

砂礫帯をドンドン下るが意外と滑らない。



シナノキンバイとミヤマキンポウゲ



大下りを過ぎるとまた稜線から左へと離れてトラバース道を行く。

トラバース道になるとお花畑が広がる。

コバイケイソウが咲いているがもう花の終わり。



チングルマが一面に咲いている。



岩場にはイワツメグサが雨に濡れている。



イワギギョウかと思ったが毛深いのでチシマギキョウだろう。



少し険しい岩場を登る。



ヒメクロマメノキは可愛い



チシマギキョウの蕾が沢山有る。



岩場の崖にウラジロヨウラクの花が沢山さいている。

この花は花の色が色々あってみ見つけるのが楽しい。



こんなピンクの花も





タカネグンナイフウロの花が沢山咲いているが薄暗くて写しにくい。

みんな崖の下の方を向いている。

誰かが写そうとして転落したのか?転落した跡がある。

5m位落ちている。



ヨツバシオガマも多い。



ハクサンフウロの色が素敵。



崖下の花園



ベニバナイチゴも沢山咲いている。

荒れた道となり壊れた階段を上る。



イワヒゲとエゾシオガマ



ガスに煙るニッコウキスゲ



豪華なシナノキンバイ



ヒメクロマメノキだろうか。

紅葉が綺麗な木だ。



砂礫帯となるとまたコマクサが咲いている。

ついつい見とれてしまう。



向こうに見えるのは大天井岳か?



ミヤマコゴメグサも群生している。

私の大好きな花。



ミヤマダイコンソウも岩の間にけなげに咲いている。



切通岩に来た。

鎖を持ち慎重に下る。

9時9分



日本アルプス表銀座ルートを開拓した小林喜作のレリーフ

当時、中房温泉から槍ヶ岳へは東天井岳から二の俣沢を経由して4〜5日掛かっていそうだ。

この喜作ルートのおかげで健脚なら1日で槍ヶ岳に行くことが出来るとか。



中房温泉へ11q、槍ヶ岳13.5q、燕岳6q、常念岳7qと書いてある。



階段を上がるとミヤマクワガタが群生



まだ雪が残っている。



岩場に群生していた花。

もしかしたらチシマツガザクラかな。



よく見ると可愛いピンクの花。

やはりチシマツガザクラだろう。

初めての出会いでうれしい。

toshi さんからシコタンソウだと教えていただきました。訂正します。

toshi さん、ありがとうございました。



雨がやんでミヤマクワガタも髭がぴんと張ってきた。



急坂を登っていくと切通分岐に着く。

9時18分

此処から右に行くと大天井ヒュッテを経由して槍ヶ岳に向かうことが出来る。

私達は左へと行く。



トラバース道はチングルマのお花畑。



タカネウスユキソウ(タカネヤハズハハコ)が沢山咲いていて、先行の女性が盛んに写真を撮っていた。



チングルマの咲くトラバース道を黙々と登る。

ミネズオウが咲いている。



アオノツガザクラが多いがツガザクラも咲いている。



イワヒゲも群生。



イワウメはもう花の終わり。



9時58分大天荘に着く。

しばし休憩。



天気も良くないしどうしようかと思案する。

とりあえず東天井岳を目指す。

タカネツメクサが元気に咲いている。



花を写しながら真っ直ぐ進んでいると後ろから来た団体から声が掛かる。

進路が間違っていた。

GPSで確認すると縦走路は左へと大きく回っている。

このまま真っ直ぐの道は、槍沢への旧道のようだ。

オヤマノエンドウがちょこちょこと咲いている。



旧二ノ俣小屋跡の石垣があり、中につの石碑が置かれてられていた。

トラバース道から東天井岳へ登ろうとするがコマクサが咲いていて踏み込めない。

標識のある峠まで進む

正面の二ノ俣尾根道(槍沢ロッジのすぐ下に出る道が昔はあったようだ)は廃道。

尾根の先端付近に丸い頂が中山。

中山に向かって旧道があり踏跡があるが進入禁止の立札がある。

喜作新道ができるまでは、この尾根に入って中山の手前の最低鞍部まで下り二の俣沢を槍沢に出て槍ヶ岳に登った。

この旧道はウェストンが大天井岳から槍沢へと下りる時にも利用したらしい。

常念岳へは大きく左下へ巻く。

前もって知識が無いと不安になるほど常念岳とは違った方向(東北東)に下っている。

この道を行くと一ノ俣乗越を経由して横通岳そして常念岳に行くことが出来る。

大勢の登山者が下っていく。

峠の標識の下に残った雪渓で雪の感触を楽しむ。



標識に引き返し踏み跡をたどって東天井岳に向かう。

名古屋の女性二人が付いてきた。

山の倶楽部の90周年でピークハントしているらしい。



東天井岳 標高2,814M 

頂上には岩があるだけ。

眺望は全くない。



12時丁度。

お昼にする。

燕山荘のお弁当は豪華なおにぎりが二つ。



待っていても晴れてこないので下山する。

先ほどのご婦人は蝶が岳まで縦走して帰るそうだ。

私達も行きたいなあ。

でも天気は悪いし、下山してからのタクシー代も気になる。

結局元来た道を引き返す。



まだ時間はあるのでぶらぶら歩く。



眺望が悪いのでトコトコ歩くしか無い。



誰かに見つめられている気がしたらホシガラスだった。



ホシガラスは人を恐れないのか、私達に興味があるのか、すぐそばの岩を伝って私達に付いてくる。

こんなに間近で見るのは初めて。



チングルマの咲く道を行くと山荘はもうすぐ。



13時58分大天荘に着く。



すぐ大天井岳に登る。



10分ほどで頂上に着く。

標高2,922M 

三角点は地面から浮いて横たわっていた。

倶楽部ツーリズムの添乗員が一生懸命直していた。



三角点は立ち上がったが、地面に埋まっていないため役には立たない。

記念写真を撮ってしばらくのんびり過ごす。

やはりガスは晴れない残念。



のんびりして下山して生ビールを飲んで一眠り。

5時半から食事でまたビールを飲んで7時には就寝

明日は晴れるかな?


その1  7/21  中房温泉  →  燕山荘

その2 7/21 燕岳 → 北燕岳→ 燕山荘

その4 7/23 大天荘 中房温泉




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