二ッ岳 2009/07/05
HOME Link1 Link2 Link3 Link4

− 雨の二ッ岳 初夏の花が咲き乱れる −

夕べは旧友との飲み会があった。

二次会はパスして帰ったがそれでも帰宅は10時半頃となった。

冷酒を少し飲み過ぎたみたいだ。

帰ると家内が「明日は二ッ岳」という。

梅雨の時期だが明日はお天気マーク。

前から気になっていた二ッ岳に行きたいとの事。

こりゃ大変。

朝5時前に起きて出発するが高速でも生欠伸の連発。

体調は最悪。



肉淵の登山口を7時38分出発。

標高約900m

二ッ岳頂上1647mまで約750m程の標高差



最初、標高1200m程まで踏ん張って登ると後は緩やかな上り下りを繰り返す。



ヒュウガナルコユリはもう実になっている。

コナスビが群生



コバノフユイチゴはまだ蕾かな?

沢を何カ所か渡っていく。



ウスノキかなと思ったが仲良く上を向いて咲いている?

ウスノキの実のようです。

蘭ちゃんに教えていただきました。

ヤマアジサイの色がピンクに変わってきた。

東赤石山でもそうだったが標高が高くなると青色からピンクの色に変わる。

沢の上に咲いているヤマアジサイを写していてバックに仕舞おうとして手を滑らせた。

このデジカメは先日ネットで中古だが購入したばかり。

岩に弾んで沢の中にドボン。

あわてて拾い上げる。



試しにヤマツツジを写すとなんとちゃんと写る。

ヨツバヒヨドリも..

ラッキー!



手前にエゴノキが満開。

写していると突然液晶が映らなくなった。

やはり水が入っていた為何処かがショートしたみたい。

しまった使わずに乾かしておけば良かった。

8時45分峨蔵越到着。

先程から雨が降り始めていたが、そのうち止むと思っていた。

何しろ今日はお天気マーク

所がカメラの調子を見ている内にに土砂降りの雨となった。

これでは踏んだり蹴ったり。

急いで合羽を着たりバックカバーを付けたり、てんやわんや。。



剣山の雨で液晶に水が入りシミだらけになっているデジカメを取り出す。

9時2分出発。

ミヤマシグレが咲き始めている。

この花は雨の中でも鮮やかでよく目立つが咲いているのやら咲いていないのやらよく解らない。

雨が更に強くなるので「帰ろうか」と家内に言うが無視される。



振り返ると1340mのピーク

いよいよ四国一の急登、悪路と言われている二つ岳への登りが始まる。

膝をついて登るので、買ったばかりの合羽のズボンが岩で擦れて破れそう。

もったいないと脱いで登る。



岩場にネジキの花が満開

急な岩場のロープを掴み登っていく。



雨は少し弱くなってきたが岩は良く滑る。

後1qの標識通過

9時30分



開けたところに出て頂上付近を眺めるがガスで何も見えない。

雨は殆ど止んで霧雨となる。



オンタデかと思ったが西日本には咲かないらしい。

ウラジロタデかな?

葉の裏を確認したが特に白くはなかった。

これから頂上までミヤマシグレと一緒にビッシリと咲いていた。

蘭ちゃんにクロヅルと教えていただきました。

なるほど!

蘭ちゃんありがとうございました。



梯子を登り更に登っていく。



ヤマボウシの咲く岩場で休憩。

足下に変な花??

ショウキランだと昼行灯さんに教えていただきました。

ピンクの綺麗な花が咲くそうです。



鯛の頭に到着。

10時2分



色の淡いサラサドウダン

と思ったが花の先がギザギザとなっている。

ベニドウダンのシロバナか?

シロドウダン?

なんとシコクフウロがもう咲いていた。

感激



でっかい花のアマドコロ

サワフタギかな?



10時15分

有名な三島警察署の「これから先は命がけ」の標識

確かにこの標識のすぐ上の岩場は急坂だった。

これから益々険しくなるのかな?

ちょっと心配



蒸し暑くて疲れたので見晴らしの良いはずの岩場で休憩。

湿度が高いせいか夕べの酒の所為か胸がむかむかしてくる。

冷たい水をがぶ飲み。

コメツツジが咲き始めていた

ガスで何も見えない



黙々と岩を越えていくが特に険しくはなってこない。

先程の梯子のあたりが一番厳しかった。



「もう一息」の標識通過



ドロ道の急登となりシャクナゲの幹を掴み登りきると東赤石山への従走路分岐。



これから先は未整備なので気を付けろと書いてある。

10時52分二つ岳頂上着。

3時間14分掛かった。

標高差750mの割には随分と時間を食ってしまった。



先の岩場で食事をしようと思ったが霧雨が吹き付けて寒い。

晴れていれば最高の眺望だと思われるが全く眺望はない。

エビラ、黒岳、権現山へと続く山並みを見たかったが残念。

頂上に戻って昼食。



頂上のクロズルとミヤマシグレの群落

三等三角点



東赤石山三角点にも咲いていたクロソヨゴが群生していた

11時17分下山開始



こんなに急坂だったかと吃驚する坂を落ちる様に下って行く。

そしてまた岩を登る。

?の蕾



急坂を下りるので膝が痛くなってきた。

また見晴らしの良い岩場で休憩。



天気が良くなってシコクフウロもくっきりと見える。



シモツケソウの蕾とクロヅル



11時59分鯛の頭まで帰ってきた。

此処でも休憩

しばらくすると青空が出てきた。



晴れたのなら鯛の頭に登ろうと灌木に分け入るがどこから登って良いか解らない。

諦めて次回の楽しみとする。

此処でもコメツツジが咲き始めていた。



ベニドウダン?



シロドウダン?

何ともいえない淡い色合いをしている



ツクバネソウとイワキンバイ



龍が天に昇ろうとしている様に見える。



ヤマボウシが満開の木下を下って行く。

目の前にガスの赤星山



厳しい岩を登って下ると峨蔵越到着。

13時13分



此処から赤星山へと縦走できるらしい。何時か行ってみたいなあ。

少し休んで下山。

ヒメシャラの花が咲き残っていた。

滅多に咲いている花に出会えないので感激。



リョウブの花が蕾となって今にも咲きそう。

足下にはギンリョウソウの花の終わり。

先っぽが青色なのが良く見て取れる。



先に行く家内が歓声を上げる。

なんとイチヤクソウが沢山咲いている。

雌しべが飛び出して湾曲しているのがよく解る。



沢筋にはミズタラピコやバライチゴ



朝蕾だったコバノフユイチゴが沢山花を付けていた。

暗い沢筋では、一面に白い宝石が転がっている様に眩しい。



?の花とコナスビ

?の花はトチバニンジンだと教えていただきました。

朝鮮人参の代わりになるそうです。

9月頃には赤い実になるとか。



14時36分登山口着。

アカメガシワの雄花が満開



道路脇にはホタルブクロの見事な群生

パンツまでびっしょりとなり誰も来ないだろうと着替えていたら車がやって来た。

松山のIさんで最近殆どの山に登って今日は二つ岳の予定だったが

天気が悪いのでやめて大座礼山のブナを見に行っていたらしい。

次は権現越えまで縦走する予定だとの事。

凄いなあ。

後は久しぶりに新宮経由で帰る。

新宮までは遠かった。

高速に乗ると土砂降りの雨。

空梅雨だと思っていたら最近よく降るなあ。

来週のアルプス行きが心配。

里山倶楽部四国編


inserted by FC2 system