北アルプス 白馬岳 杓子岳 鑓ヶ岳   2012/07/15~17
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- 白馬大雪渓から白馬三山縦走 鑓温泉 -


雲上の神泉 白馬鑓温泉から見るご来光

白馬鑓温泉から猿倉へ

その1 2 白馬大雪渓

その3 白馬岳 朝日の出

その4 杓子岳 白馬鑓ヶ岳

その5 白馬鑓温泉へ



朝4時前に起きて早速温泉へ。

東の空が赤く染まってきた。

最初は誰もいなかったが次々とやってくる。

若い人達は仁王立ちで朝日の昇るのを待っている。

この下はテント場なので丸見えなんだけど。

そのうち長野テレビの撮影隊もやってきた。

カメラを回し続けているのでうかつに立ち上がることが出来ない。



やがて戸隠連峰の上の雲が朱くなってきた。

雲があるようだが御来光は見えるのだろうか。

待っているとだんだん熱くてのぼせてきた。



4時43分一筋の光が輝いたと思った瞬間朝日が顔を出した。

素晴らしい御来光に歓声が上がる



皆さん感激して御来光に見入っている。

この御来光を見たいために苦労してこの温泉までやってきている人達も多い。

テレビのキャスターも大興奮

感激のレポートをしていた。

風呂を出ると昨日のビキニの女性が、手に小さな水着をぶら下げて

「温泉に入って朝日を見たかったのに大勢がいるから入れなかった」とぼやいていた。



朝食後、蕨市のマキちゃん親子にお別れをして下山開始。

5時54分

直ぐ下の足湯にもゴウゴウと湯が流れ込んでいる。



あふれ出たお湯は凄い勢いで雪渓へと流れ落ちている。



テガタチドリやクルマユリが群生している。



温泉が大量に流れ込んでいるので雪渓の下はトンネルのようになっている。

アイゼンを付けて湯ノ入沢雪渓に踏み込む。

先に出発していた人達はアイゼンを付けるのに手間取っている

紐式のアイゼンは着脱に手間取るようだ。

私達のはワンタッチなので数分で着脱出来る。



スプーンカットの雪渓は堅くて先行者の足跡も残っていない。

赤い布の目印が設置されているのに従って降りていく。



途中から赤い目印が見えなくなったと思ったら左へと大きく登り返している。

左から降りてきた雪渓と交わり更に昇り気味にトラバースする。

この雪渓が鑓沢だろうか?

こんなに登り返すの?と思った頃に雪渓から抜ける。

湯ノ入沢を300m下降、そのまま鑓沢の雪渓につながり、鑓沢は200mのトラバースをしたことになる。



岩道だがアイゼンは外さずに進む

土砂に埋もれた下にも雪が残っていて踏み抜いた大穴があいている。

小さなピークを超してまた小さな雪渓に入る。

此処が良く落石で崩壊する落石沢だろうか。

雪渓の上にも崩れた土砂が積もっている。

アイゼンを付けていても滑りそうで怖い所もある。



また大きな雪渓を渡る。

此処が杓子沢だろう。

此処も落石がある。

雪渓を渡りきって岩が多い道を登る。

目の前に大岩があり数人が休憩しているのが見える。



カラマツソウとハクサンチドリの咲く道を少し登ると丸い大岩に出る。



昨日、白馬鑓ヶ岳山頂でもお会いした男性パーティが休憩されていた。

先程の雪渓を踏み抜いたのはこのパーティの男性だったらしい。

大勢だったので直ぐに引き上げたそうだが、一人だと雪渓の下に滑り込んだりしたら大変。

私達の直ぐ後ろからやってきた単独の男性にシャッターをお願いして記念撮影。

7時丁度

標高1860m

杓子沢の雪渓を見上げながら休憩する。

この沢の上があの切り立った杓子岳南面の崖だろうか?

春スキーではこの沢を滑り降りてくる人とも多いと聞く。

皆さんのレポートを見てもこの大岩のことは書いていない。

こんなにユニークで目立つ大岩なのに?

何時とルートが異なっているのだろうか?



岩から八方尾根の八方池山荘らしき建物が見えている。

目を凝らすとかなり上に鑓温泉も見えている。

温泉からいくつも雪渓を横切ってきたことが良く解る。



大岩からはずっと鑓温泉が見える細いトラバース道を行く

タニウツギの薄いピンクが気持ちを和ませてくれる。

落石沢と杓子沢を眺める。



マイヅルソウとユキザサは四国で見るより大きい。

これはミドリユキザサかも知れない。



もう既に実になっているサンカヨウもあった。

オオバミゾホウヅキも多い。



今頃オオカメノキやスイカズラも今頃咲いている。

やがて開けたような所を通過する。

此処がサンジロ平だろうか。

看板は発見出来なかった。



水場を過ぎた所で山肌にユキワリソウの群生を発見。

可愛いなあ。

暫く見入って何枚も写真を写す。



開けた所に来ると目の前に八方尾根の八方池山荘や兎平がクッキリと見える。



登山道は地図の道よりも下に迂回して行く。

また小さな雪渓が現れる。

雪渓が融けたばかりの所には、ふきのとうが沢山咲き始めている。



ニリンソウの花園となる。

此処のニリンソウは花が大きく二輪揃って咲いている花が多い。



また小さな雪渓を渡る。

此処にもフキノトウがニョキニョキ



暫く行くと池がある。

7時56分

先程の男性のパーティが池を覗き込んでいる。

この気持ちが悪いのはイモリの卵だと教えていただいた。

確かに卵の側をイモリが泳いでいる。



池の周辺にはモリアオガエルの白い卵が沢山、草木に産み付けられている。

本で見たことはあるが、白い泡の塊はバスケットボールぐらいある。

大きいので吃驚。

モリアオカエルが池の中を泳いでいた。



此処から登りとなる。

振り返ると男女ペアーが追いついてきた。



登山道がかなり下へ迂回したので大日向のコルまでの登りがキツイ。

こんな所にもシラネアオイが沢山咲いている。



ミツバオウレンとキヌガサソウの群生



坂を登り切ると湿地となって水芭蕉が丁度花の盛り。

と言ってもこの白いのは花では無くて仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞らしいのだが。



更に少し進むと小日向のコルに着く

標高1821m

8時20分着

鑓温泉から2時間25分程かかっている。

標準タイムは1時間半なので1時間近く遅れている。

一生懸命歩いたのになあ?



コルから降りていくと、突然視界が開けて目の前に小蓮華山がそびえている。

左を見上げると白馬岳の頂上は雲の中だ。

残念。



開けた所にチングルマとイワイチョウが群生している。



コイワカガミと?



歩きやすく山道をジグザクに降りていくとニッコウキスゲが転々と咲いている。



標高が下がってきた。

里山を歩いている雰囲気となる。

ベニドウダンかな?



ミヤマツボスミレが沢山目立つようになると岩ごろごろの歩きにくい道となる。



ミヤマカラマツが多くなると中山沢に着く

9時11分



岩の歩きにくい道が続く

ちょっとバテてきた。

沢の冷たい水を飲んで生き返る

タニウツギが多い



ミドリ(ヒロハ)ユキザサかな?

小石を敷き詰めたような道をひたすら下ると、浮き石で家内が滑って尻餅をついた。

お尻が石に当たってゴンッ!と音がした。

痛そうだが怪我はしていないようだ。



9時49分 花の終わった水芭蕉平を過ぎる。

一生懸命歩いてやっと林道に到着。

10時14分

白馬荘に電話すると直ぐに女将が迎えに来てくれるそうだ。



10時30分猿倉到着

鑓温泉から4時間35分程かかった。

標準タイムより可成り遅い。

しかし、追い抜かれたのは若い二組の男女ペアと単独の男性二人だけだった。

皆さん同じくらい時間が掛かっているようだ。

下りと言っても普通に歩いたのではコースタイム3時間では難しいと思われる。

冷たい氷イチゴで生き返る。

すぐに白馬草のクルマが迎えに来てくれた。

帰りにまた十郎の湯に寄ってか疲れを癒やす。

東京にいた頃良く立ち寄った白馬道の駅で昼食。

お土産を買って後はひたすら我が家を目指す。



夜間割引の20時までの時間調整で淡路SAに立ち寄り夕食

時速70キロに調整して20時4分に鳴門インターを出た。

3割引で9千円あまりだった。

今年は、若いときから何回も遊びに行った白馬村から見上げた憧れの白馬三山に登ることが出来た。

また、雲上の神泉と呼ばれている鑓温泉からご来光を見ることも出来た。

怪我無く帰れたことに感謝


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