鳩ノ巣〜御岳山〜日の出山〜金比羅尾根 2006/05/21

− 鳩ノ巣から金比羅尾根への縦走 −

天気がすっきりしないが、じっとしていても体がなまってしまう。

鳩ノ巣から金比羅尾根へと歩く事にする。

いつもの6時20分の快速で立川そして青梅へと向かう。

青梅では15分ほどの待ち時間。

前から食べたかった青梅駅のホームにある立ち食い蕎麦屋で思い出そば400円を食べる。



レトロな小屋でおばちゃんが一人。

素蕎麦は260円だが、せっかくだからと思い出蕎麦を注文。

これはしっぽく蕎麦のようで具が沢山。

お腹が一杯になってしまった。それにしても安くて美味しいなあ。



青梅線を鳩ノ巣駅で下車。

この駅も久しぶり。

8時20分に出発。多摩川の鳩ノ巣渓谷を見下ろしながら高さ40bの雲仙橋を渡る。

ここまで来ると東京都とは思えない自然が広がる。

人家の間の舗装路を行くとやがてトイレがあり登山口に着く。

電車には沢山の登山客が居たが此処からの道は殆ど人気がない。

若い二人組と4人のおばちゃんのパーティを追い抜いていく。

このおばちゃん達は、年季の入ったザックと傷だらけのヘルメットを背負っている。

どこかの沢を登るつもりかも知れない。



道沿いにはウワバミソウ(ミズナ)のツボミとガクウツギの花が多い。



8時44分ガーデンキャンプ場ホタルの里を通過。

以前来た時は沢山の人が居たが今日は誰もいない。

クサイチゴの花がずっと咲いている。



先週の裏高尾ではシャガの花はもう終わりかけだったが、此処では丁度満開。しかも花がとても綺麗なのに驚く。

しばらく行くと、突然でっかい真っ黒な動物が飛び出した。

熊かと思って本当に驚いた。

それはでっかい黒犬だった。

飼い主が後から現れたが、私の体位ある大きな犬だ。しかし大人しくてすり寄ってくる。

人をこんなに驚かせて飼い主は「熊が出るから鈴を鳴らして行きなさい」なんて言う。

家内は慌てて熊鈴を付ける。

誰もいないなだらかな道を行くと、すり鉢井戸と呼ばれる湧き水の場所に出る。



クワガタソウが沢山目立ち始める。

昨年奥多摩でこの花に初めてであった時は、その可憐さに感激した。

この花はオオイヌノフグリと同じ仲間でゴマノハグサ科だそうだ。

道理で花が良く似ている。



地獄沢を越えると少し展望が開ける。



茎の長いひょろっとしたスミレが群生している。

この時期に咲く小さなスミレはニョイスミレだろう。

少し傾斜がきつくなり素敵な登山道になる。



何か音がすると思ったらヒノキの枝打ちをしている人が居た。

奥多摩は、植林が良く管理されているが枝打ちをしている人には初めて出会った。

綺麗に色付いた葉があった。



ブナの古木の芽吹きが美しい。



百米田供養塔がある。

この塔は鹿留山の時坂峠にも同じようなのがあるという。

天保六年 小澤小兵衛の文字が読みとれる。



しっかりとした石積みが残っており、蔵の跡のようなのもある。

最近まで人が住んでいたのだろうか?



立派な道祖神もある。

越沢中 小沢の文字も読め この辺の越沢地区には小沢一族が住んでいた事が解る。

コアジサイはもうすぐ花を開きそう。

可愛い花が咲くのだろうなあ。

アジサイの中では一番好きな花だ。



去年高川山で見たコアジサイ



左はコアジサイに似ているが葉の鋸歯の切れ込みが小さい何だろう。

右のツボミも解らない。

コゴメウツギのツボミかなあ?



ムラサキケマンももう終わりかけ。



クサイチゴも谷筋の暗い所では綺麗で目立つ。

この黄色の花はツルキンバイかなあ?



道が急になるとクワガタソウの群生。



ナガバノスミレサイシンの葉がとても大きくなって一杯。



チゴユリはもう終わり。



9時48分大楢峠に着く。

此処のコナラは立派。



ガクウツギがまとわりついて咲いているが、コナラの幹は既にがらんどうとなっている。



この峠は奥多摩の上坂からの道と梅沢谷からの林道との合流点となっている。

新緑を楽しみながら一休憩。

先ほどの若い二人が登ってきた所でベンチを空ける。



出発して直ぐにチゴユリが一杯咲いている所に来る。

この辺では丁度満開。



ツルキンバイかキジムシロかミツバツチグリか悩んでいたら前に進めない。



先ほどのコアジサイに似ているツボミがギッシリと道端にある。

その下にはクワガタソウがびっしり。



色々なツボミがあるが、もう少ししたら花が咲き乱れるのかなあ?






おっと、道脇にギンランの花が密やかに咲いている。

素敵な花だなあ。

誰にもさらわれないようにね。

「このギンランをもし盗掘しようとする人が居たら谷に落ちてしまえ」と呪いをかけておいた。



ミヤマタニソバの葉とニョイスミレ



ネコノメかなあとホウチャクソウ



このツボミも解らない。



この花は普通のウツギ?



ツクバネソウのようなのが斜面に何本かニョキッと立っていた。

岩場の谷水で顔を洗う。



オトコヨウゾメが密やかに咲いている。

ラショウモンカズラも咲いている。



でっかいモミの木?



ブナの実生とニリンソウ








可愛いツルカノコソウ



ちっちゃな花のキュウリソウ



ジシバリと真っ赤なニョロ君。



オダマキとツルカノコソウ



御岳神社には寄らず日の出山に向かう。

11時29分



奥多摩でよく見るヒメフウロに似た野草とヤマブキソウ



シャガが此処でも満開。






小さな花のつつじが満開。

この黄色い花はニガナかな。



12時15分日の出山到着。

振り返ると御岳神社とその左奥に奥の院のとんがり






都内の景色を眺めながら昼食。

今日は、新しい登山靴を履いてきて今まで快調だったが、くるぶしがすれて赤くなっている。



12時40分出発。

シャクナゲが満開。ショッキングピンクが目に鮮やか。



色の濃いスミレは何だろう?



日の出山から下りると複雑な分岐となり金比羅尾根に向かう。

ふと見ると武蔵五日市まで10qとある。遠いなあ。





くるぶしが益々痛くなってきた。

ポケットティッシュペーパーを袋ごと靴下の中に入れると少しましになった。

靴をはき直してふと見ると、キンランが咲いている。

良くもまあ無事に咲いているものよ。美しいなあ。

十分に鑑賞して、また「この花を盗むものにバチが当たるように」と呪いをかけておいた。



足の痛みをこらえながらひたすら歩く。

途中でもう一つポケットティシュを詰めると痛みが感じなくなった。



樹木帯を抜けるとオドリコソウが沢山咲いている。

フタリシズカも地味に咲いている。



コゴメウツギが谷にびっしりと咲いている。



やっと金比羅神社の分岐までやって来た。



五日市の街を見下ろして休憩。

胸から名札を下げた団体が突然現れた。

何か自然観察をしているよう。



金比羅神社からの下りはツツジの木の下にタツナミソウが一杯。



白いタツナミソウが群生している。

初めて見たが綺麗だなあ。



この時期咲くアザミはノアザミ



ユキノシタが見事に咲いている。



町中に降り車道を通り武蔵五日市駅に着いたのは16時25分。

汽車のようなバスが停まっていた。

駅のコンビニでビールを買い、痛みに耐えて歩き抜いたくるぶしに感謝。

電車を一つパスしてベンチでグビリ。

ホリディで帰宅する。

高低はないけど遠かったなあ。21.5キロはやはり応える。





総歩行距離21.5q

累計標高差+1724m −1853m
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