東赤石山 タカネバラ 2009/06/27
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 タカネバラに逢いに東赤石山へ ユキワリソウもお出迎え −
初夏の花達の勢揃い


皆さんから東赤石山にタカネバラが咲き始めているとのレポートが届く。

ユキワリソウもまだ咲いているかも知れない。

幸い梅雨の合間で雨は降らないとの予報。

朝5時前に出発して瀬場の登山口へ向かう。

丁度見頃のあじさいロードを進む。

金砂湖はカラカラで湖底には雑草まで生えている。

水不足が深刻の様だ。

7時前に瀬場の登山口に着く。

もう既に沢山の車が停車している。

かなり離れた道沿いに停車。

7時丁度に出発。

赤石山系登山案内図(新居浜市HP)




トイレ横には自転車がデポしてある。

西赤石への縦走かな?



赤い自転車には憧山会のOさんのネームプレート

憧山会は銅の道ツガザクラなどの自然保護活動をされている。



丁度7時に歩き始める。

15分程で筏津登山口からの道と交わる。

去年は通行止めだったがもう解除されている。

すぐに丸亀から来られた男性三人組に追いつく。



蒸し暑くて早くも汗が噴き出る

沢に出て冷たい沢水で喉を潤す。

東赤石山は沢山の沢があるので飲み水に不自由はしない。



左は何の実?

真っ赤なヤマツツジが丁度盛りで沢筋を明るく染める。



八間滝がゴウゴウと水音を立てて落ちている。

此処にはこんなに水があるのにダムには貯まらないのかなあ。



7時34分、山荘まで?時間15分の標識を過ぎる。(多分2時間15分)

サワオトギリがもう咲き始めている。



誰にも出会わない静かな山道を行く。



コナスビやムラサキシキブの花がひっそりと咲いている

ギンリョウソウも沢山顔を出している。



青いヤマアジサイが咲き始めている。

木の橋は来るたびに朽ちていく。

80sオーバーの体重を支えてくれるか心配。



ヤマアジサイの咲き乱れる道を楽しみながら進む



瀬場の一本橋を過ぎるとすぐに分岐に着く。

7時45分

此処まで45分掛かっている。

左に進むと瀬場谷に沿って登り赤石山荘を経由して東赤石山へ。

右は直登コースで横道合流を経て東赤石山へ続く。

いつもの様に左へと赤石山荘方向へと向かう。



沢音を聞きながら急坂を上っていく。

蛙なのかハルゼミなのかゲーキョ ゲーキョとうるさく鳴いている。



植林地の登りは単調

急な階段を上ると休憩地の二本橋も近い。



沢に着くと足下にアワモリショウマが咲き始めている。

沢の上にはカマツカの木があったと思うが今は地味な緑の花が沢山咲いている。

コマユミだとkeitannさんに教えていただきました。

秋には可愛い実が出来る事でしょう。



8時33分到着

先着の男性が休憩中。

しばらく休憩。



足下に王冠形の花びらが沢山落ちている。

見上げると見事な房の様な白い花がビッシリと咲いている。

何の花かなあ?

エゴノキ科のオオバアサガラとREIKOさんに教えていただきました。

ありがとうございました。



二本橋の下は激流



ミズタラピコが沢山咲いている。

控えめに咲く花も愛おしい。



先日の雨の所為か滝の水量は多い。

この滝の名前は?ミニ御来光の滝?



透き通った沢に沿って歩いていく。



先週の剣山ではまだ堅いつぼみだったウワバミソウが見事に花を開いている。



緑の光とたっぷりのオゾンを浴びて歩く。

お気に入りの場所。



ヒメヨツバムグラが小さな花を咲かせている。

変な実はコチャルメルソウの実かなあ?



暗い谷間にミズタラピコが群生している。

とても可愛い花



道の真ん中にバイケイソウが蕾を付けていた。

コゴメウツギの花が彼方此方に見られる。



足下にナツツバキかヒメシャラの花が沢山落ちている。

見上げても花は咲いていない。



滑りそうな古い橋も家内はどんどん進む。



地面からはい出したばかりのハルゼミ

ハナニガナが少し咲いている。



バライチゴ(ミヤマイチゴ)がとても綺麗に咲いていた。



一雄坂の急坂をエンヤコラと上る。

ヤブウツギかニシキウツギのベニバナか?

葉を触っても解らない。



家内が歓声を上げる。

満開のタカネバラが待っていてくれた。

なるほど葉の先が丸い。

オオタカネバラは葉の先が尖る。



まだ蕾が沢山残っている。

これからしばらく楽しめるだろう。

この花に出会えたら今日の目的は達成。

このまま帰ろうか?

ソンな訳にはいかない。

まだまだ沢山の花が待っていてくれるはず。



シロバナニガナやサラサドウダンがまずはお出迎え。



一面に咲いているシモツケに似ている花は「イヨノミツバイワガサ」

丁度見頃で一面に咲いている。



タカネバラがこれでもかと言う程咲いている。



イヨノミツバイワガサの間を八巻山に向かって進む。



あらっ可愛いと家内が喜んでいる。

シライトソウが咲いている。

この辺では少ないがこれから歩く稜線では沢山咲いていた。



横道分岐に着く

男性が一人花に囲まれて休憩中。



コツクバネウツギの色は濃い

コメツツジが少し咲いていた。



不明の花?とネバリノギラン

不明の花はコカラマツの花芽の様だと教えていただきました。

ムラサキの花芽なんですね。



9時49分赤石山荘着

オオヤマレンゲが一輪咲いていた。



蕾は一杯ついている。



??

シモツケの様でもあるし?



山荘の前には、サラサドウダンの大きな株があり満開。

若い男性と中年の男性が休憩中

私達も行動食を食べて少し休憩。

山小屋の裏で冷たい引き水をいただく。

男性が一人、石室越えに向かって行った。

西赤石への縦走だろうか?

やま&きぬさんが 縦走されたとエントツ山さんの掲示板に書かれていましたが、この方が?

10時5分八巻山に向けて直登開始

登山道はロープが張ってあり迷う事はない。



アカショウマ?



橄欖岩の赤い岩にイヨノミツバイワガサの白色がマッチしている。



シコクギボウシはまだ蕾。

もう少しすると濃い紫の花が岩場を埋め尽くす事だろう。

葉の形が馬の蹄に似ているキバナノコマノツメが姿を現す。



ユキワリソウを探して岩の下を覗くが見つける事が出来ないもう散ってしまったのかなあ。

一人男性が山荘にも寄らず一直線に登ってきて追い越していった。

山野草にも興味がないのかな?



ネバリノギランとコウスユキソウ



ホソバシュロソウが見事に咲いていた。



家内は身軽に登る。

去年よりも痩せて楽に登れるとか。

私は去年よりも更に腹が出て足が上に上がらない。

赤石山荘が眼下に見える。



四国規格外の雄大なアルペン的山並みが続く。

どんどん登ってコルにつくと奇岩の浮き石。通称”おかめ岩”



前回は気がつかずに通り過ぎてしまった今回はじっくりと眺める。



振り返ると上兜山から下兜山への稜線が美しい。

この日エントツ山さんはあの山の向こうあたりにいたらしい。



八巻山の岩にとりつくあたりにシコクギボウシのムラサキの蕾。

岩を少し登ると家内がまた歓声を上げている。

なんとユキワリソウが咲き残って待っていてくれた。



キバナノコマノツメとユキワリソウ

なんだかウルウルしてくる。

感激だなあ。



シコクギボウシも多い



宇宙カプセルの様な花が沢山咲いている何の花かなあ?

イネ科のコメガヤ(スズメノコメ)だと教えていただきました。

愛媛県絶滅危惧2類種だとの事。

踏まない様に気を付けて歩かなきゃ。



登るほど沢山のユキワリソウが現れる。



濃い色のコツクバネウツギも多い。



頂上直下から振り向けばチチ山の向こうに石鎚山



八巻山頂上着

10時50分着

頂上には誰もいない。

東赤石山頂上には沢山の人影が..



行動食を食べてくつろぐ。

誰が忘れたのがLEKIのストックが..

休んでいると傘を持った男性が一人登ってきた。



お先に失礼して東赤石山に向かう。



岩の厳しい下りだがこの道は前回歩いたので余裕。



タカネマツムシソウの蕾??

イワキンバイの黄色が目立つ



家内はルンルンと岩を渡っていく。

私はついていくのに必死



前回見忘れた猿面岩

この桜の黒い実は?

keitannさんにイシヅチサクラの実だと教えていただきました。



赤石越えに11時25分着

大勢下りていく声が聞こえる。

東赤石山に登り始めると、兜岩で見たヒロハヘビノボラズが咲き残っていた。

「山好き、花好き」のkeitannさんが好きな花とお聞きしている。



東赤石山山頂11時35分着



山頂には岡山のご夫婦が記念撮影中。

島根県との県境から来られたとの事。

「八巻山にユキワリソウが咲いていましたか」と聞くので「沢山咲いていましたよ」と言うと

喜んで八巻山に向かって行かれた。

花好きな人は良く知っているなあ。



八巻山でお会いした傘の男性がやって来て権現越えに向かうというので私達も行く事にする。

床鍋に車をデポして瀬場の駐車場まで自転車で来たそうだ。

鍋床から瀬場まで歩いても20分くらいとの事。

八巻山方向を見ると前赤石山と西赤石山の頂が角の様に見える。



笹ヶ峰と沓掛山の吊り尾根の向こうに石鎚山

三角点に着くと蜜柑の花の様なのが一杯咲いていた。

これもクロソヨゴの花だと教えていただきました。

赤い実はよく見ますが花は初めて見ました。



こんな所にやっほう地蔵が。



カイナンサラサドウダンかな?

涼しい風の吹く三角点の岩の上で昼食にする。

先着の男性からHPを見ていると話しかけられる。

徳島にお住まいらしい。

そのうちに権現越えからゴミバサミを持った男性がやってきた。

瀬場の駐車場に赤い自転車をデポしてあった憧山会のOさんだった。

ゴミを拾いながら縦走されているそうだ。

いつもは銅山ヒュッテあたりにおいでるとか。



徳島の男性が権現越えに向かって出発。

先程の男性も出発したので私達も権現越えに向かって出発。

12時5分



直下には沢山ユキワリソウが咲いているがもう花の盛りを過ぎている。

観音寺の男性がやってきて先週此処まで来たが雨の為引き返した。

その後雲辺寺に登ったら快晴だったと残念がっていた。

今日はそのリベンジだとか。

若いので颯爽と登っていった。



橄欖岩の岩場を下って行く。



林にはいると先程の男性がリュックを下ろしている。

ゴゼンタチバナに始めて出会ったと撮影中。

ゴゼンタチバナは彼方此方で随分と出あっているが四国では珍しいのかな?

ツクバネソウも咲いていた。

先導してもらう予定の男性はなかなか腰を上げない。

仕方ないので先に出発。

どうせ一本道だと思ったが後で困った事に。



コウスユキソウが花を開きかけていた。

と言ってもこれで花が咲いているのかどうかよく解らない。



シャクナゲの群生する尾根道を水平に進む。

カイナンサラサドウダンが群生



左は垂直に切れ落ちている尾根を上り詰める。



素敵な白骨樹の所で小休止

こんな所にもタカネバラが咲いている。



橄欖岩の岩の上を飛び越えながら進む。私も何かリズムが出てきて快調。

岩の間にイワキンバイが群生



岩の上をどんどん進むがどうもおかしい。

尾根を右に巻いていくがどんどん厳しくなる。

傘の男性が来ないかなと待つがやってこない。

これはどうも間違えたみたい。

こりゃイカンと元の天辺に引き返してからよく見ると岩の間にテープが。

なんと岩場に出てすぐに左へと樹木のトンネルを分け入って行く。



樹木のトンネルを越えると先程の岩の道とはうってかわった登山道が現れる。

13時15分トラバース道との分岐に着く。



ゴゼンタチバナの群生する道を権現越えに向かって下って行く。



やっと開けたところに出るとフジイバラが咲いていた。



道沿いにはバイケイソウの花が開き始めていた。

コメツツジも少し



カノコソウが一杯咲いていてとても鮮やかで綺麗。



権現越えに13時39分着

権現山は目の前。

行こうかどうしようか迷っている内に家内はもう床鍋に向かって下っている。



振り返ると上兜山

目の前は大座礼山か東三森山か。



峠は風が強く寒いくらいだったが下って行くと蒸し暑くなる。

コゴメウツギが群生する中を下って行く。



ヤマツツジが今を盛りと咲いている。

足下にはヤマトウバナ



沢を渡ったり梯子を渡ったり意外と楽しい。



そのうちにアップダウンのない水平な道を何処までも行く

ヒュウガナルコユリが咲いていた。

綺麗な筋の入った葉が特徴とか。



急坂になると足下に星形の白い花が落ちている。

上を見上げるとエゴノキの花が満開

突然広い道に出る。



此処から電力巡視路で綺麗に整備されている。

電力巡視路独特の鉄の橋をいくつも渡る。

後ろから男性がやって来て道を譲る。

軽やかに去っていった。

どんどん下ると話し声がする。

先程の男性と男女ペアが話をしている。

お知り合いなのかな?

男女ペアの方に話しかけてお先に失礼する。

追い越していったのはエントツ山さんの藪仲間のペーコさん、

女性はREIKOさんやkeitannさんの山中間の真っ黒ちゃんだと後で解りました。

もう少しゆっくりとお話しすれば良かったなあ。



どんどん下ると農家の横に出る。



階段を下りると床鍋の登山口

15時44分着

沢山の車が停まっている。

此処が標高700m位なので此処から瀬場660mまで皆さん自転車で行かれるのだろう。



ユキノシタやウツボクサを見ながら車道を行く



車道脇にはホタルブクロがまだ元気



国道を行くとラッシュが。

エントツ山さんの車かなと思って覗くが違っていた。



20分ほど歩いて瀬場の駐車場へ。

16時5分

皆さん、トイレによってどんどん帰っていく。

そのうち朝の丸亀の男性三人組も帰ってきた。

トイレの前には傘の男性のデポ自転車が置いてある。

とっくに下山したと思ったがどうしたのだろうか?

後はどんどん走って家に帰ると丁度18時。

今日はあまり暑くもなかったし、タカネバラや初夏の素晴らしい花達に出会う事が出来た。

風呂上がりのビールが今日も最高

里山倶楽部四国編



  
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