夏の里山  涸沢岳 奥穂高岳 前穂高岳 U 2010/7/21〜23
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− 日本アルプスの山歩き −

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そのU

その  その3

睡眠導入剤のせいか、ぐっすりと眠り目が覚めると3時半となっていた。

トイレに行こうとして足下がふらつく。

車酔いのようで気分が悪い。

薬の副作用だろうか?



もう一度寝て起きると気分もすっきり。

しっかり朝食を食べて、さあ出発。

今日は、涸沢から白出しのコルにある穂高山荘まで標高差700mを3時間そして涸沢岳まで登る予定

6時6分キャンプ場を通って涸沢小屋に向かう。



見上げると正面に涸沢岳

涸沢岳から左下に伸びるグリーンの帯がザイテングラード

夏には花園となるパノラマコースを上るらしいが、今は落石が多いため右から巻いていく。



国設涸沢野営場と書かれた小屋を越えて雪渓の中を進む。

傾斜が緩いのでアイゼンは必要ない。



15分ほど登ると涸沢小屋に着く

振り返ると高校生の団体が登ってくる。



涸沢小屋では多くの登山者がくつろいでいる。



テラスを越えて小屋の左から登っていく。

最初は灌木の中を登る。



やがて岩場となり、雪渓の横を登る。



左を見ると前穂高の北尾根が美しい。

もう少し岩場を歩いても良かったのだが、前の高校生の団体が雪渓に入ったのでついつられて踏み行ってしまった。

雪が柔らかくて滑るので軽アイゼンをつける。



アイゼンをつけている間に高校生の団体はずいぶん前に進んでいった。

突然「来たぞ!来たぞ!」と高校生が叫んでいる。



何をふざけているのかなと顔を上げると、2mほどの岩が音もなく10mほど左を滑って行った。

滑って行った岩を撮影していると、また「ぎゃあ!」という声がした。

今度は1mほどの岩が跳ねながら正面に転がってくる。

これはやばい!

どちらに逃げようか?迷っていたら、大きく右に跳ねて止まった。

昨日叔父さんから注意されていたのにすっかり忘れていた。

ほかの登山者はみんな右の岩場を歩いている。



高校生も岩場に避難している。

私たちもいったん岩場に戻る。

ピンクのシャツの叔父さんが座り込んでいて「もう少しでぶつかるところだった。怖くてもう登れない」

と言っている。

「せっかく此処まで来たのだから、気をつけて登りましょう」と励まして先に進む。



上を気にしながら急いで雪渓を渡る。



いったんガレたところを横切っていく。



振り返ると涸沢ヒュッテが遙か下に見える。



また雪渓を渡ると岩場に出て岩棚の休憩に適した場所がある。

一寸休憩

続く


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