秋の里山 ほら貝の滝 剣山 一の森 槍戸山 周回 2009/10/25
          里山倶楽部四国編 

紅葉真っ盛り。しかも崩れるはずの天気も晴れの予報に変わった。

さあ、何処へ行こうか?

大山の行者コースのブナの黄葉が素晴らしいらしい。

四季美谷温泉ツアーは雲早山から高丸山への縦走だとか。

真っ赤に燃えるシロヤシオやアケボノツツジ、そしてブナの黄葉が素晴らしい事だろう。

所が、「阿波の波浪雲」さんが、掲示板にボソッと「ホラ貝の滝を経るコース、行かれましたか?」

と書き込んだコメントが気になる。

ほら貝の滝は、40年も前に不思議な体験をした時に修験者に連れて行ってもらって以来訪れていない。

一の森の内田さんのブログにはホラ貝の滝上あたりの紅葉が綺麗だと書いてあった。

大山に行きたいという家内を説き伏せて、朝5時半に出発。

6時半にスーパー林道入り口。

時間も早いのでスーパー林道経由でおおぼら橋に向かう。



崩壊跡も綺麗に片付けられて、凹凸もほとんど無い。

これなら四駆でなくても楽勝かな?

四駆を買ったばかりの頃良く走りに来たなあ。

あの頃はかなり凹凸があったのだが。

ファガスの森には二台駐車



徳島のへそにはライダーが一人雲海の写真を撮っていた



雲早山から滝雲が流れ落ちている。

雲海がもう少し下がると滝雲がよく見えるのだが

高丸山は雲の中

今日の四季美谷のツアーは眺望f無しかな?



鹿が何度も目の前に現れる。

雌が通り過ぎた後、雄が目の前を横切る。

急ブレーキを踏んだが、もう少しでぶつけるところだった

途中何回か撮影ストップ。予想以上に時間をかけて8時39分おおぼら橋到着。

なんと二時間以上掛かってしまった。

先着者の車が四台



おおぼら橋から見た渓流の紅葉も素晴らしい



8時41分登山開始

最初少しばかり厳しいところを登る。



渓流の左岸を進む。ザレているがすべる程ではない。

一旦下る。



15分程で広いところに出て右岸に渡る。

そこで道が解らなくなった。

沢に沿って遡上すると足跡がない。

引き返して沢を渡ったところから更に引き返す様に上に上がる道がある。

登って行くと左からの道と交わり右へと進む。



カエデ、シロモジ、ブナの黄葉の競演が始まる。



最初の橋はしっかりしている。



素晴らしい錦絵になかなか進む事が出来ない



この柔らかな色合いが何ともいえない



足下も錦の絨毯

平坦な気持ちの良い道が続く



シロモジの黄色の中でブナの黄葉は少し茶色い

陽が射すとブナの黄葉も黄金の様に輝くのだが



渓流の流れる音を聞きながら、この素晴らしい眺めを満喫する



カエデの繊細な赤色が一際美しい



時々沢を横切りまた高巻きしていく。



かなりザレた所もあるが踏み跡ははっきりしていて恐怖感はない



噂の古橋

私の体重では持ちそうもない

下の沢を渡る



道が荒れてきて、左にジロウキュウ沢をわけて9時54分ほら貝の滝分岐に到着。

標準時間1時間だが1時間13分掛かった。

ほら貝の滝は沢の左岸を行くとレポートを読んだが、よく解らない。

とにかく前へと急坂を上る。

坂の途中に阿南市黒津地「剱岳法尼霊位」と書かれた碑がある。

古い墓標も。

大木の折り重なった急坂を上るが滝への道が見つからない。

水音のする方へ下ると滝壺が見える。



川底に下りると素晴らしいほら貝の滝があらわれた。

高さは余り無いが水量が多くて見事だ。



また登り返して下り、元の分岐の大岩から左へと登って行く。

滝からそのまま上がっても出会う事が出来る様だ。

急に登山道らしくなって小さな梯子を登る



梯子の上から槍戸山方向を眺める

槍戸山はすっかりガスの中



とんでもない急坂を想像していたが普通の登山道



素晴らしい錦絵の中をジグザグに登って行く



真っ赤なのはドウダンツツジの紅葉



モミジとブナの黄葉のコラボレーションが素晴らしい



正面の槍戸山の崖は厳しそうだ

そのうちクマザサが現れる



左には次郎笈が見えるはずだが深いガスの中

笹は最近刈られたのか快適な道が続く



ガスの中に白骨樹が現れて今日始めてのコーヒータイム

笹は黒く枯れているところが多く見られる

病気だろうか



樹林帯を出て坂が緩やかになったと思ったら突然剣山の木道に到着。

11時25分

出発してから2時間40分程

木道は強風でガスなのか雨なのか吹き付けてくる。



堪らず剣山ヒュッテに飛び込む

ヒュッテは登山客でごった返している



温かいお茶をいただいて、少し早いが昼食

しばらくすると新居さんが帰ってきた。

益々混んできたので出発

強風で体が飛びそうな中をとりあえず山頂へ

寒いのでポンチョを被る

観光客は誰もいない



昭和18年に建設された富士山の次に高所にある測候所として

日本の台風予測に大いに貢献のあった剣山測候所の解体作業が進んでいた。

ちょっと寂しい。何か有効利用が考えられなかったのだろうか。

法螺貝の音が響いて白装束の信者さんが宝蔵石神社に参拝していた。



木のテラスから一の森を目指す

途中でご夫婦と女性二人連れとあう



一の森避難小屋も薪が沢山用意されて冬の準備万端



一の森ヒュッテの広場も誰もいない。

内田さんに挨拶していこうかなと思ったが家内が先を急ぐので失礼する

苔の中にタカネオトギリの紅葉



一の森山頂によって直ぐに槍戸山に向かう

登山道にはカンタロウミミズがうじょうじょ。

踏むと気持ち悪いので避けながら歩くのは大変



笹が雨に濡れて冷たい



五葉松もガスの中



槍戸山山頂ではなんとハコネサンショウウオがお出迎え

こんな所で何しているの?



13時23分記念撮影して直ぐ下山開始



急坂を下ると直ぐに足場の悪いところに着く

雨に濡れて滑りやすいので、ロープに掴まり木の根に滑らない様に注意して下る。

ちょっと緊張する場所だ



危ない場所は直ぐに過ぎて尾根道を行く

少し登り返してピークに着く

岩場でコーヒータイム



尾根道を進んでいくと落ち葉で踏み跡が見えなくなり、どちらへでも進めるところに来る。

此処では慎重に赤テープを探す。

古い赤テープは見えにくい

ピンクの垂れ下がったテープを見つけて左へと向きを変える



滑りやすい落ち葉の中を快調に下る。

錦の絨毯は本当に贅沢

下ってくるとシロモジの紅葉が素晴らしい



緩やかになって14時27分スーパー林道に到着



ここにも槍戸雨量観測所があった

後は林道を駐車地点まで帰る



レポートによると、駐車地点まで35分との事だが紅葉が素晴らしく立ち止まってばかり



車で走ってはよく解らないがスーパー林道沿いの紅葉は本当に素晴らしい



向こうには先日歩いた槍戸アルプス権田山への稜線

ガスに包まれている



池の休憩所のあたりは稜線が見える



林道をバイクや車が通りすぎていくが、この景色をゆっくり見ないのがもったいない



直径1m位あるホウノキの大木が沢山あり黄葉が始まっている

こんなにでかいホウノキは初めて

花の季節は見事なことだろう



いくら黄葉が綺麗だと言っても歩き疲れた

猿が沢山こちらを覗いている



15時40分駐車場着

なんと1時間13分も掛かってしまった

駐車場にはもう一台も停まっていなかった

帰りは四季美谷温泉に向かう

途中で平家平の登山口にジンジソウの大群生



45分程で四季美谷温泉やはりスーパー林道を通るより圧倒的に早い

四季美谷温泉近辺の紅葉は色付き始めたばかり

ゆっくりと温泉で暖まる。

丁度ツアーで雲早山から高丸山へ縦走してきた人達と一緒になる

眺望はなかったが、紅葉は素晴らしかったらしい。

天気予報がはずれて天気は良くなかったけれど、ガスの中の紅葉もしっとりして素晴らしかった。

来週からは里山の紅葉が期待できるかな?

里山倶楽部四国編
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