冬の里山  伊予富士     2011/12/31
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− 今年の登り納めは伊予富士 最高の青空の下、輝いていました −

30日が仕事納めで、今日からやっと休みとなった

正月の準備でもしようかと思っていたら、家内が伊予富士に行きたいと言う

先日の敗退がよほど悔しかったのだろう

幸い今日は晴れの予報

5時に起きて寒風茶屋を目指す



西条の町に入ると石鎚山が真っ白に輝いている

新寒風山トンネルを抜けると寒風山も真っ白



寒風茶屋では先着車が3台

天気が良いと言っても、やはり大晦日、登山者は少ない

8時50分出発

先日よりも雪の量は多い



雪質も最高

風もなくポカポカ陽気でフリースだけでも汗が出る



9時36分桑瀬峠着

誰もいない

数人の先行者の足跡が寒風山に向かっている



伊予富士も真っ白

伊予富士にも先行者の足跡がある

先行者の足跡を辿れば、伊予富士の急登も何とかなるだろう



空気が澄んで今治やしまなみ海道の橋までくっきりと見える

夕べも少しは新雪が降ったのだろうか

パウダースノーの感触を楽しみながら登っていく



霧氷がバラバラと散って登山道に厚く積もっている



樹氷鑑賞ポイントの急坂は新雪が深く、ズルズルと滑る

先日の敗退後、ネットで研究したカニさん歩きで何とか家内に付いていく

私の10本爪アイゼンは爪がスパッツ等に引っかからないように靴の内側に付いていて小さい。

家内の6本爪だと爪が大きく、その内4本の爪が進行方向に直角に付いているので結構爪が効く

私の10本爪は前爪の2本は別として、進行方向に直角なのは踵の2本だけで他の6本は進行方向と平行だ

そのため登りで踵が浮くと柔らかい雪では全く爪が効かない状態となる

その為、逆八の字で斜めに蹴り込みながら進むことが有効だそうだ。

それより傾斜が急になると進行方向に横向きとなりエッジと横の爪を効かしながら登ることになる

下側の足で足場を固め、上側の足を上に運び蹴り込むようにしてまた足場を作る

肝心なのはこの後で、下側の足をクロスするように上側の足の更に上に運ぶ

こうすることでカニさん歩きでも早く登ることが出来る

時々方向を変えないといけないが十分に足場を作ってから方向転換をする

面倒だがこの繰り返しでなんとか登っていくことが出来た。

軽量でパワーのある人は滑る前に次の足を出すというパワー方式で登ることが出来るそうだ

しかし、私のように超重量級でパワーが足りない場合は慎重に登るしかない

実は一念発起、今年は8キロ(ペットボトル16本分)の減量に成功した

それでもまだ80キロありメタボ体型は変わらない(BMI=26.6)

あと15キロ(ペットボトル30本分)痩せたら標準体重となる

アスリート体型には20キロ痩せないと駄目だ

来年は、肥満体型を脱するためにBMI=25未満を目指そう

その為には最低5キロ以上のダイエットが必要だ



抜けるような青空と霧氷

今年の登り納めに最高のシチュエーション



振り返ると寒風山、笹ヶ峰そしてチチ山のピークが並んでいる



樹林帯に入り峠の手前まで来ると先行者がここで引き返している

ここから先は新しい足跡はない

新雪が深くてまた敗退するのではないかと嫌な予感が心をよぎる



高知の海が輝いている

気温が段々と上がってくる

小ピークを越えて行く



一旦下ってからいよいよ山頂直下の急登に臨む



積雪は可成り多い

古い踏み跡を辿り登って行く

踏み跡を外れると積雪は1m位あるようだ

家内は身が軽いのでスイスイと登っていく

私は必死で逆八の字登りで付いていく



ツツジのトンネルは先日よりも状態が厳しい

私はカニさん登りで一歩一歩ステップを固めて登っていく

ツツジのトンネルを出た所で一息入れる

寒風山や笹ヶ峰、冠山そしてその向こうに赤石山系や二つ岳が見えてくる



ここからが正念場、家内は這うようにして雪を掴みながら登る

私は相変わらずカニさん登り

キツイ所もあるが、根性で登っていく



先日の滑って登れなかった岩は雪に埋もれて登りやすくなっていた

私は一生懸命登っているのに家内にドンドン遅れる

何しろこんな所で滑り落ちて足でもくじいたらとんでも無いことになってしまう

慎重に足場を固めながら登る



なんとかかんとか滑り落ちることもなく頂上到着

11時37分

桑瀬峠から2時間かかった

頂上には誰の足跡もない

先日の雪辱を果たして満面笑みの家内

私は、何とか面目を保つことが出来てほっ!



歩いてきた道を振り返る

寒風山から笹ヶ峰、チチ山、冠山そして平家平へと続く稜線が美しい

その向こうに赤石山系や二つ岳もくっきりと見えている



目の前には四国の主峰石鎚山が聳えている



暖かいので霧氷は可成り落ちてしまったようだが、

それでも石鎚山は迫力がある

石鎚山を眺めながら昼食

今日は、いなり寿司とショウガ入りチゲスープ具沢山

チゲスープは体が温まってなかなかの味



土佐の海は輝いている

瀬戸内海の島々もくっきりと見えている





なんと剣山を中心とする剣山系の山々も真っ白

剣山の左後ろには高城山まで白く輝いて見えている



十分に景色を堪能して下山開始

11時57分

山頂直下は気が抜けないが、後は快調に下る



こんな良い天気なのに誰も登ってこない

樹氷の中を下っていく



誰も歩いていない斜面を尻セードで下る

適度に雪が締まっているのでよく滑る

広場まで下りると嫌な登り返しが待っているが、今日はルンルンで登っていく



目の前にはすばらしい景色が広がる



登りには滑りまくって嫌だったパウダースノーの道は、滑りながら下りることが出来るので楽ちん

この辺まで大勢の足跡が付いている

皆さん、伊予富士に向かったが、滑るので引き返したようだ



寒風山へは多くの人が登ったようだ

桑瀬峠から足跡が沢山付いている

大きな三脚を担いだ男性が登ってきた。

どこかで野営して年越しをするのかな

桑瀬峠から下りていると二人の若い男性が大きなリュックをしょって登ってきた

やはり、山頂で新年を迎えるようだ。

でも明日の朝は曇りだとの予報だったが..



14時24分駐車場着

車は3台だけ残っている

他の皆さんは、もう帰られたようだ

急いで帰って洗車をして正月の食材の買い出しをする

私は大吟醸と刺身さえあれば他は何もいらないのだが

帰り着くと息子から電話があった。

やっと仕事の目処が付いたので明日の朝帰るという。

明日は親子水入らずの正月を迎えることが出来るかな?

天気予報を見ていると、正月の朝四国では、なんと伊予富士、寒風山のあたりだけに晴れマークが付いている。

あのおじさんや若者たちは、すばらしい初日の出を見ることが出来るだろう

今年は、最後に素晴らしい山歩きをすることが出来た。

一年間歩き続けた私たちに山の神様からの最高のプレゼントだった

山の神様、今年一年無事に山歩き出来たことを感謝します





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