秋の里山 落合峠 〜 寒峰  2009/11/28
          里山倶楽部四国編 

 − 落合峠 〜 落禿 〜 前烏帽子 〜 寒峰 ピストン −

昨日会社から帰ると何か熱っぽい。

体温計で測ると37度程ある。

喉が痛く鼻水も出る。

こりゃ新型インフルエンザにかかったかな?

家内には明日は落合峠から寒峰に行こうと言ってある。

困ったなあ... 

たっぷりアルコール消毒して9時過ぎに就寝。

今朝は5時前に起きて体温計で測ると36.8度。

インフルエンザならもっと熱が上がっているだろう。

これは単なる風邪だなと予定通り出発。

早朝からノロノロの車が多い。



今日は天気の予報なのに、落合峠に近づくと路面が濡れている。

先程まで雨が降っていたみたい。

落合峠に8時前に到着。

峠は濃いガスの中。

見晴らしは全く無い。

車が一台停まっていて、男性が一人乗っている。

出発準備をしていると下りてきて話をする。

今アチコチの掲示板で話題になっている登山道の調査の仕事をやっているそうだ。

昨日は石堂神社から石堂山、矢筈山を調査したそうだ。

今日は矢筈山から黒笠山への登山道の調査らしい。

仲間は既に出発していて下山の時刻に迎えに行くそうだ。

明日は前烏帽子から寒峰だとか。

「楽しそうな仕事ですね」と言うと「毎日、登山道ともいえない道を歩いて大変だ」との事。

ご苦労様。

調査結果で登山道の整備などを計画するそうだ。

デジカメで撮影しようとしてカメラにメモリーが入っていない事に気づく。

心配ないさ!バックには予備のメモリーを入れてある。

しかし何て事!長い間使わなかったメモリーはエラーが出て使えない。

ガーン!

気を取り直して携帯電話で代用する事にする。



8時8分出発。

標高1520m

寒峰まで4.7qの標識がある。

事前にカシミールで調べたら往復12q程

累計標高差1165m位らしい。

結構きつそう。気を引き締めて進む。



しかし、登り始めから調子が出ない。

インナーソールを特注した登山靴は土踏まずに違和感があり脹ら脛が痛くなる。

土踏まずの所を高めに作ってあるので調整が必要とか言っていたっけ。

おまけに携帯電話は写すたびにモードを切り替えたり、画像を保存するのに一々ボタンを押す必要がある。

そのたびに立ち止まるので家内に放って行かれる。

追いつくのが大変。

8時30分丁度落禿(東烏帽子山到着)

標高1683m



全く眺望のない頂上を後にして進むと鎖場に着く。

いつもは何ともない鎖場だが雨の後で岩が滑り一寸緊張する。

広く笹が刈られた登山道は快適。



所が前烏帽子への登りとなると笹が刈られていなくて濡れた笹でびっしょりとなる。

相変わらず調子が出ない。

ふうふう言いながら、汗びっしょりになり登る。

9時15分前烏帽子到着。

標高1666m

早くも疲れてしまった。

此処で全行程の1/5位。

果たしてこの調子で帰ってこられるのか?



直ぐに出発。

此処からはこれからの従走路と寒峰が見えるはずだが、全てガスの中。



笹が深くジャンパーまでびっしょり濡れる。

ズルズル滑る急坂を下り1488mの鞍部に下り、1566mのピークに向けて登って行く。



9時58分1566mのピーク到着。

少し下りると真っ直ぐ西に向かう道と一旦南に下りて西に巻いていく道がある。

しまった一本道だと思って地図を持ってきていない。

見晴らしが良ければ寒峰の姿も見えるはずだがガスが濃くて何にも見えない。

頭の中に地図を広げて寒峰は少し南に下るはずだと確信する。

帰って調べると西へと延びる尾根道は寒峰の北を中津山まで延々と続く従走路の様だ。



急坂を南へと下るとやがて西に向かう尾根に乗る。



気持ちの良い平坦な道を進む。

やがて急坂となる。



1562mのピークに向けて登って行く。

突然、掘り割りの様な場所に出る。

昔の峠道だろうか?



緩やかな広い尾根となり直ぐに大岩に着く。

以前寒峰から此処までは来た事がある。



何も見えないのが残念だが気持ちの良い道を歩く



一旦下って1577mのピークに向かって登って行く。



ピークを越すと目の前に寒峰の姿が現れる

直ぐに落合分岐に着く



10時53分寒峰頂上着

国見山方向もガスの中。

天狗は勿論見えない。



誰もいない頂上で昼食。

昼食後直ぐに下山開始。

少しガスがひいて西祖谷の町が見える時がある。

日の当たった紅葉が美しい。



何も見えないのでひたすら歩く。



一瞬ガスがひいて前烏帽子から落禿への従走路がくっきりと見える。

あの向こうまで帰らないといけないんだ。遠いなあ!



ツルウメモドキの実がまだ残っていた。

途中でいつの間にか違う道に入ってしまった。

ヒノキが沢山伐採されている。



1566mのピークに向かって登る。



いつの間にか青空が見えている。

目の前に前烏帽子と左奥に烏帽子山



前烏帽子の右に落禿とその向こうに矢筈山



前烏帽子に向かって登って行くが疲れた足にきつい登りが続く。

振り返ると端正な中津山



腕山もくっきりと見えてくる。



頂上近くになって落禿の左に落合峠が見える

12時58分前烏帽子に到着。

烏帽子山まで行って来たと言う香川から来た二人の男性が休憩中。

もう後は落禿に登るだけ。

一寸くつろいで珈琲ブレイク。



しばらく休んで目の前の落禿に向かって急坂を下る。

此処で携帯電話の電池が切れた。

写真撮影すると電池の減りが早い様だ。

タダッと下って登り返し、落ち禿13時50分着

またガスが濃くなってきた。何も見えなくなる。

ダラダラと下って落合峠14時10分着。

車が4台ほど停まっている。

矢筈山に登っているのかな?

帰り支度をしていると、犬を二匹連れたご夫婦がやってきて

、前烏帽子までどのくらい掛かりますか?」と聞く。

「一生懸命歩いて一時間と少し掛かりますよ」と言うと

しばらく思案していたが、犬を連れて出発して行った。

その後レガシーの若いアベックがやって来て普段着のまま登って行った。

ガスが濃い中、こんな時間から登って大丈夫かな?

気が付くと汗をかいた所為か熱も下がった様だ。

トツトコ帰って、熱い風呂に入りビールで乾杯。

前から気になっていた寒峰への縦走が出来て家内も満足の一日だった。


里山倶楽部四国編
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