冬の里山 剣山 次郎笈  2009/12/05
          里山倶楽部四国編 

− 初冬の剣山から次郎笈への周回 −

今日もまた変な天気予報。

昨夜見た時は、徳島は昼頃雨で香川や愛媛、高知は晴れ時々曇りの予想。

それならグランマー啓子さんのレポートを参考に塩塚峰の周回をしようと計画して寝た。

しかし朝起きると天気予報が全く逆になっている。

徳島は晴れで、東予は曇りの予報。

まあ、曇りならいいやと6時過ぎに出発。

気温は2度。

お山は氷点下だろうなあ。

しかし高速を走っていて脇町を過ぎると、左手奥に真っ白な剣山系の山々が輝いている。

またもや家内から声が掛かり急遽美馬インターで高速を下り見ノ越に向かう。

久しく登っていないから天狗塚に行こうかと話し合う。

見ノ越から天狗塚に向かって走り始めるが目の前の真っ白な剣山、次郎笈が呼んでいる。

また引き返してやはり剣山に登る事にする。



駐車場には香川ナンバーの車が二台だけ

冷たい風が吹き、震え上がる寒さ。

8時42分出発

三嶺はガスの中。



とても寒いのに温度計を見ると、プラス3度

??

自宅で2度だったのに、気温がどんどん上がっているのかなあ?

しかし吹く風は凍る様に冷たい。



津志嶽から黒笠山へと続く稜線に陽が射して浮かび上がって見える。



気温が高くなった所為で雪がどんどん融けていく。

遊歩道分岐から見上げた剣山も頂上付近が白くなっているだけ。



誰もいない西島駅に着く

三嶺方向は濃いガスの中。

今日も眺望は楽しめないかな?



上空を気圧の谷が通過しているのか、雲が激しく流れスポットの様に陽が射している。



刀掛けコースを登る。

丸笹山から赤帽子への稜線は、雲の陰と陽の当たったところが斑に浮き上がり走馬燈の様に移動していく。



刀掛けの松でも霧氷は強風に飛ばされて残っていない。

いつもは凍り付いていて滑る道も雪が溶け始めて登りやすい。



ウラジロモミには霧氷が少し残っていて風に吹き飛ばされてキラキラ光っている。

その向こうに天神丸から高城山へと続く稜線が美しい。




頂上近くになると少し霧氷が残っている。



ここで単独の男性と若い二人連れの男性に追いつく。

先程駐車場にあったのはこの人達の車かな。



剣山ヒュッテは固く閉ざされている。

年末年始は年越しの客の為営業しているらしい。

9時54分着



なんと此処でも0度。マイナス10度くらいの様に感じる。

ヒュッテ横の階段は風が吹き抜ける為ものすごい風。



一瞬青空が広がる。宝蔵石神社の祠が強風に踏ん張る様に鎮座している。



ガスが深かった為、躊躇していた二組の男性達も登ってきた。

測候所の取り残された建物が侘びしい。



あっという間にガスに包まれ何にも見えなくなる。

台風並みの風が吹き付ける。

二人組の男性達は寒いと早々に下山して行った。

一人でゆっくりとしているこの男性、何処かでお会いしたことがあるような?

白いパンツと水色のスパッツそしてピンクのデジカメは??



単独の男性が次郎笈に向かって下って行く。

私達も次郎笈に向かう。

益々ガスが深くなる。



次郎笈峠で男性が休憩しているのでお先に失礼して登る。



帽子が飛ばされそうな程の強風。



コメツツジの霧氷がどんどん吹き飛ばされている。

10時53分次郎笈着

座り込んでとにかく温かいコーヒー



寒いので昼食は後にして下山開始

先程の男性が登ってこない?



下り始めるとガスが晴れてくる。

代わりに雪が舞ってくる。

そのうち霙に変わった。

本当に変な天気だ。

次郎笈峠まで来ると足跡が丸石へのトラバース道に向かっている。

あの男性はこんな天気の中、丸石方向に向かったんだ。

今日は避難小屋泊まりなのか?

確かにリュックの下にマットを括り付けていたが?

大丈夫かなあ...



西島までのトラバース道に来ると男性が二人、剣山に向かって登って行くのが見える。

どんどん明るくなって目の前に塔の丸が航空母艦の様に横たわる。

その向こうに矢筈山と更に左奥に先週歩いた前烏帽子から寒峰への稜線がくっきりと見えている。



トラバース道は相変わらず雪が多く残っている。

目の前に丸笹山



二度見展望所から次郎笈を振り返る。

もうすっかりガスが晴れている。



御搭石が見えてきた

久しぶりに大剣神社へと向かう。



御神水は透き通って冷たそうだった。

見晴台にてバックに三嶺、塔の丸、矢筈山



大剣神社にお参りしてベンチで昼食。

気温が高いせいか手水鉢の氷が溶け始めていた。



丸笹山の向こうに阿讃山脈が連なる。

その低くなったところの向こうに白く見えているのは高松の街。

サンポート高松のシンボルタワーがくっきりと見える。

西島に向かって行くと若い男性が一人登ってきた。

大きなリュックを担いでいるがテント泊かな?

大剣神社からの下りは雪が深い。



西島に12時26分着。

青空に三嶺が美しい。



振り返ると剣山山頂の雪もすっかり消えていた。

快晴の下、気持ちの良い道を下る。



剣神社に13時3分着・

2000m級の山を二座とたっぷりと山を楽しんだが4時間あまりの山歩きだった。

中津峰山の散策と同じくらいの時間でこの充実感が得られるのはやはり魅力的だなあ。

駐車場には5台程の車が停まっていた。

大阪ナンバーの車が二台。



コリトリへと下って行くとシカ捕獲中の幟



剣山から三嶺、天狗塚の徳島県側そして矢筈山系などかなり広い範囲で銃による捕獲が行われるらしい。

登山者が少ないルートを登る時は注意が必要。



コリトリの近くの岸辺ではミツマタの蕾

四季咲き桜が咲き始めていた。




里山倶楽部四国編
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