冬の里山 一の森 剣山  2010/12/04
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− 富士の池 龍光寺から一の森、剣山へ −

低気圧が発達して東北地方へ去って行った。

昨日までは不安定な天気だったが、今日は何とか良い天気になりそう。

もしかしたら霧氷を見ることが出来るかもしれない。剣山に行こうと出発。

コリトリから見ノ越への道は例年12月から通行止めとなっているはずだ。

貞光から回って行っても良いのだけれど時間が掛かる。

久しぶりに富士の池から登ってみよう。

コリトリまで来ると見ノ越への道はまだ通行止めにはなっていなかった。

しかし、予定通り富士の池に向かう。

登山準備をしていると次々と工事用の車両が通り過ぎていく。

いつまで続くか終わりのない様に思える工事は大変だろうなあ。



富士の池まで走り駐車する。

振り返ると綺麗な三角錐の本宮山やゴツゴツの山頂の焼山寺が朝日に輝いている。



門の閉まった龍光寺の山道を登っていく。

古くなった本堂を修復する為か今まで無かった木材が積まれている。



何時もながら崩れそうになっている登山口から出発

7時59分

直ぐに剱山本宮神社に着く



来年の5月3日までご神体は此処に奉られている。



神社の裏からの道はきつい

脹ら脛が張ってくる。

8時13分作業道に着く

此処から追分まで850m

一の森まで2320m



少し登ると一の森まで90分の標識

8時17分

先週の笹ヶ峰からの下りでダメージを受けた足の筋肉はまだ回復していない様だ。

少しの登り傾斜なのに脹ら脛が張って痛い。

最近ダメージを回復するのに時間が掛かる様になった。



後70分の標識 8時38分

単調な登りに脹ら脛が益々痛くなる。

家内は快調に進むが私が遅れるので時々止まって待っていてくれる。



緩やかになると感じの良い広場に着く

春にはシロバナネコノメソウが沢山咲くところだ



立派なハリギリの大木もすっかり葉を落としている



8時48分追分着

休憩したかったが急激に寒くなってきたので日の当たるところまで行くことにする。



でっかいシモバシラが一面に出来ている。



見晴らしの良い広場に着て休憩

ダケカンバの大木の向こうに丸笹山



正面には正前山から机立峠を経由して綱付山へと続く稜線

その向こうに奥野々山とお高越山

手前左は中尾山



右には三角錐の天神丸

その向こうに高城山

風がきつく体感温度がドンドン下がる。

ゴアテックスの上着を着て、ネックウォーマーそして冬用の手袋に変える。

それでも鼻が痛い程寒い。



ウラジロモミが多くなる。



春にはバイカオウレンが咲き乱れる場所を越えると肉淵峠との分岐に着く



ミヤマクマザサの間を抜けていくと急に視界が開ける

右に剣山の頂上ヒュッテが見える

とても寒いのだが霧氷は全く付いていない。

残念



振り返ると天神丸から高城山まで続く剣山系の山並み

右奥の綺麗な三角錐の山は高丸山

此処から見ると高城山より高丸山の方が高く見えるのが不思議



9時48分一の森ヒュッテ着

日当たりの良い広場でコーヒーブレイク

ツグミに似た鳥がヒュッテの庭で遊んでいた

何という鳥だろうか?



静かな一の森頂上

10時6分



剣山に向かう

剣山から次郎笈へと続く稜線が美しい

太郎、次郎の間から三男の三嶺が覗いている。





殉職碑で黙祷



シコクシラベの幹には鹿避けのネットが被せてある



シコクシラベの大木のある二の森頂上を過ぎていく



経塚森を過ぎると目の前に剣山頂上

斜面の笹原にはミステリーサークルが出来ている。

ミッキーマウスみたい。

ササが病気で枯れているのだろう。



木道の広場に来ると今日初めて男性に出会う



測候所は撤去されていたが、全て無くなった訳ではなくて、こぢんまりとした小屋に変わっていた。



宝蔵石神社の横から男性が二人登って来た



目の前に塔の丸と矢筈山系



三嶺はやはり美しい



三嶺の右奥には石鎚山系がクッキリ見える。

今日は空気が澄んでクッキリと見える。

白髪山の左には土佐の海がぼんやりと見えている。



11時8分剣山山頂

それにしても風が強く強烈に寒い

前回は次郎笈まで行ったが、今日は次郎笈に挨拶だけして今日は此処から引き返すことにする。



木道には雪が残っている



もう一度、三嶺や塔の丸そして矢筈山系を眺める



頂上ヒュッテに立ち寄る

気温はマイナス3度

体感温度はもっと低く感じる。



ヒュッテの無料双眼鏡で先日登った八面山を眺めると八面神社がクッキリと見える。

眉山のパコダや鮎喰の橋なども良く見える



此処も寒いので三の森まで行くことにする

日当たりの良い岩場で昼食

目の前の次郎笈が美しい

剣山山頂を見ていると次々と登山者がやってくる。

単独行の人が多い。こんな寒い日でもやはり人気があるようだ。

昼食後一の森に向かう



一の森冬小屋を偵察

素晴らしいストーブがありカップ麺なども備蓄されている。

寝具などは無いようだがシュラフさえ持参すれば快適に止まることが出来ると思われる。

でもあくまでも避難用なので食料などは食べたら次の時に補充する必要がある。



一の森ヒュッテは来年4月末までクローズ



一の森の守り神の竜の目がコバルトに輝いていた。



コーヒーを飲んでからひたすら下る。



14時21分駐車場に着く

大桜の湯でノンビリと疲れた筋肉をほぐす

今日の薬草湯は柚子湯だった。

霧氷には出会えなかったが、初冬の剣山を静かに楽しむことが出来た。

次に来た時には雪に埋もれていることだろう。




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