初夏の里山  剣山  2011/07/09
          里山倶楽部四国編 

− シコクフウロが開花しました バイカウツギも満開です −

今日もまた剣山へ。

この時期、剣山では週替わりで木の花が咲き替わる。

今日は何の花が咲いているかな?



7時30分 見ノ越駐車場出発

今日は少し車が多い。

三嶺は相変わらずガスの中。



気温は18度

半袖だと少し肌寒い。



ヒコサンヒメシャラが沢山花を咲かせている。

先週は全く咲いていなかったのに。



シコク(バイカ)ウツギも咲き始めてる。

シコク(バイカ)ウツギは花が大きくて他のウツギに比べて透き通るような白い花を付ける。

ウツギの女王と言えるかも。



リフトのトンネルを越えて登っていくとヒコサンヒメシャラの花が多い。



こんな変な枝振りだがナツツバキとは違うよね。



西島神社を越えると先週はヤブウツギが満開だったがもう花がほとんど散っている。



替わってアザミが満開

若い夫婦が道を迷っていたが説明すると大剱神社コースへ登っていった。



西島駅のシコク(バイカ)ウツギが咲き始めている。



先日見たシコクシラベのマツボックリは数が少なくなったがまだ付いている。



幹を鹿に囓られたシコクシラベが枯れてしまっている。

囓られてから数年で完全に枯れてしまうようだ。



先週は真っ赤なヤブウツギのトンネルだったのだけど。



替わってツルアジサイが沢山花を咲かせている。

装飾花の萼片が4枚で葉の鋸歯が細かい。

よく似たイワガラミは葉の先端は尖り縁の鋸歯はまばらで、装飾花は花弁状の萼片が1枚しかない。



テリハラノイバラの花かな?



イブキトラノオみっけ



ガスが巻いている割には徳島方向がよく見える。



吉野川が紀伊水道に流れ込んでいる。

吉野川の手前の正面に眉山が見える。

かすかに頂上のTV塔が見える。

あの眉山の手前の山は森林公園のある西竜王山と負出山かな?

その間に私の自宅がある。

鮎喰や徳島市の南部そして吉野川河畔からは剣山が見えることが解る。



トゲアザミとハチ

こんなトゲにさされたら堪らない。

歩く時は気をつけなければ。



ミヤマクマザサにクロヒカゲが留まっている蜜も無いのに何をしているのだろうか?

クロヒカゲの幼虫は笹を糧にするらしい。

幼虫の時に味わった笹が忘れられないのだろうか。

クロヒカゲの翅の裏は茶色の濃淡に蛇の目紋を配置したものでシックなデザインだ。

学名の「diana」は「月の神」という意味をもつがその姿からはダイアナのイメージは湧かない。。



刀掛けもヒッソリとしている。



行場に向かう。

テンニンソウなどを綺麗に刈っている。

シコクハタザオがまだ元気。



キレンゲショウマの蕾が伸びている

今月末には花を咲かせるかな?



ヤマアジサイはまだ咲き始め



ミゾホウズキも少し咲いている。



イワの上にヒメフウロが咲いている。

ヒメフウロは増えているみたいだ。

いつ見ても可愛い



古剣神社に今日もお参り。

鹿が駆け下りた足跡が沢山ある。



穴吹川源流に咲いているのはナツツバキかな。



沢にはミズキが満開



今日も源流の水はごうごうと流れている。



お花畑に来ると沢山咲いているのはナツツバキかヒコサンヒメシャラか?

木を見るとどうもヒコサンヒメシャラみたいだ。

何しろ木が高いので写すのが大変。



一の森の内田さんが置いたと思われるオオヤマレンゲの標識。

とやかく言う人がいるみたいだが、内田さんはボランティアで登山道などの整備をしてくれている。

希少植物の保護にも力を入れている。

遠くから来た人が、オオヤマレンゲの咲く場所が解らず困っているので此処に標識を置いたのだろう。

群生地へと上がる道はテンニンソウが生い茂り見えなくなっているので、知らない人にはわかりにくい。

此処のオオヤマレンゲは網で囲われているので人が近づけないようになっている。

高ノ瀬もこのような網を張れば踏み荒らされて根が傷んだりしないと思うのだが。

費用とかが大変なんだろうなあ。

ツアーのリーダーさんはオオヤマレンゲの根などを踏まないように、ご指導をよろしくお願いします。


剣山のオオヤマレンゲの花は網から離れているので、撮影には望遠レンズが必要。

今年のオオヤマレンゲはもう終盤。

また来年元気な姿を見たいものです。



今日は一の森へは寄らず、遭難碑から剣山に向かう。

此処のシコクシラベも幹を囓られて枯れている木が多い。



先週よりも笹の花が多くなっている。

なんとミッキーマウスのようなミステリーサークルが消えている。

笹の病気が治ったのかな?



木の階段道を登ると、今年初めてのシコクフウロ(イヨフウロ)。

咲いたばかりのようで新鮮な花だ。

花茎の先につく花は直径3cm程で淡紅紫色。 花の中央から花片より濃い色の柱頭を出す

ピンクの花弁に濃い赤紫色の脈が入るのが特徴。

日本アルプスなどに咲くハクサンフウロとは少し雰囲気が違う。



シコクフウロは一つの花茎に二つの花が咲く。

この個体では二つ目の花はまだ蕾。

蕾は芥子のように下を向いている。

シコクフウロが咲くと剣山にも本格的な夏が来る。



剣山に多いホソバノキソチドリかな?

沢山咲き始めていた。

小さい花で緑色なので笹の間などをよく見ないと見落とします。



頂上ヒュッテは16度



風が冷たくて気持ちが良い。

頂上は誰もいない。

11時丁度

次郎笈へ向かう。



トラバース道からすごい団体がやって来た。

元気いっぱいですごいスピードでやって来る。

これは大変。

キタテハが道案内してくれる。



コメツツジが満開になっていた。



コメツツジと塔の丸。



あれまっ!

団体がすぐ下までやって来た。



急いで登って手前のピークに着く。

三嶺方向はガスの中。



11時58分次郎笈着。

頂上では先ほど西島駅で道案内した若い夫婦が休んでいた。

京都から来たらしい。

剣山系の山は素晴らしいと感激していた。



剣山から一の森への稜線を見ながら食事。

ガスが晴れてきて剣山が美しい。



すぐに先ほどの団体がやって来た。

福山のNHK文化センターのツアーらしい。

バス二台で45人も参加しているそうだ。

尾道の人が多いとか。



山頂から溢れ落ちそうなので、早々に下山開始する。



京都の若夫婦も下山中。

二人で仲良く写真を撮り合ったりしている。



コメツツジと剣山

ハナバチが吸蜜に飛び回っている。



京都のご夫婦はすでに剣山に登っているはずなのに、また勢いよく剣山に登っていった。

昼前はガスで眺望が無かったので、もう一度剣山山頂からの眺望を楽しむのかな?

元気だなあ!

私たちはトラバース道を西島駅に向かう。



トラバース道を行くとベニドウダンがまだ綺麗に咲いている。

シロドウダンはかなり散っていた。



ツルアジサイがシコクシラベに元気に巻き付いている。



二人の男性が草刈り機でテンニンソウなどを刈っている。

行場など全ての登山道の邪魔な草を刈っているらしい。

ありがたいことです。

ご苦労様です。



水場を過ぎるとシコク(バイカ)ウツギが満開



剣山のシコク(バイカ)ウツギは普通のバイカウツギより少し花が小さい。

それにしても清楚できれいな花だ。



シコク(バイカ)ウツギを堪能している間に若者達がドンドンやってくる。

剣山は若者が多い。



どうも女子大生のグループらしい。

大声でテレビの俳優などの話をしながら下っていく。



遊歩道を下ると先日、冨士の池から一の森への道でお会いしたご夫婦と再会。

しばらくご一緒させていただく。



先週ツボミだったショウキランが綺麗に花を咲かせている。

こんなに綺麗に咲いているのを見るのは初めて。

ショウキランは、樹林下などの笹原に生え、高さ10-25pになる葉緑素を持たない多年生の菌従属栄養植物。

茎は紅紫色で、直立して長い柄の先に2-7個の淡紅紫色の花をつける。

花の直径は3pほどである。葉は鱗片状に退化している。

花の様子を武者の横顔に見立て、そこから鬼を追い払う鐘馗を連想してこの名がある。

腐生植物のラン科は数多いが、多くは黒っぽい褐色、あるいは白っぽいものであり、このように華やかな色のものは珍しい。



足下に王冠の花びらが散っている。



頭上を見上げるとオオパアサガラの花が沢山咲いている。

東赤石山で出会って以来だ。



アキアカネが飛び始めている。

まだ赤色が薄い。



15時丁度駐車場着。

帰り支度をしていると福山の団体が下りてきた。

あれから剣山に登ってきたはずなのに早いなあ。

また、木屋平の大桜温泉で疲れを癒やして帰宅。

もうすぐ海の日がやってくる。

アルプスへ行くことは出来るかな??



里山倶楽部四国編
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