初夏の里山  剣山  2011/07/17
          里山倶楽部四国編 

− 剱山本宮例大祭 宝蔵石神社ご宝剣加持 −



剣山修験道の「もとつみや(本宮)」と称される劔山本宮において、重要な儀式は「ご宝剣加持」である。

ご宝剣加持とは,本宮の御神体(幼帝安徳天皇が納めた剣)に触れることで、神霊と同体(神人合一)となり、

神霊の持つ力をいただくことができるとされている。

我々は,日常生活の中で,様々な事柄に出会うことによって心身は穢れ、様々な事柄に対処する力が衰えてゆく。

修験道では,この衰えた力を再生させるために,年に一度霊山に入山し,厳しい修行をすることにより,

心身の穢れを祓い清める。

それができない者であっても、このご宝剣加持をうけることによって,衰えた力は再生できるとされている。




7時過ぎに見ノ越に着くとすでに駐車場は満杯

なんと宮崎からバスが来ている。

剱神社もお祭りの準備中。

11時から御神輿が出るそうだ。



気温は18度。

髭の立派な?

7時20分出発。



登山口ではシコクウツギに替わってノリウツギが満開。



スズタケが随分と大きくなった

今年初めてのオトギリソウ

先週は全く咲いていなかったのに今日はあちこちに咲いている。

途中で宮崎バスの団体をパス。

宮崎と鹿児島から夜通し走ってきたそうだ。



8時丁度西島駅に着く。



シコクウツギが、花の盛りで美しい



三嶺はガスの中



団体もドンドンやって来た。

ユウスゲが涼しそうに咲いている。

天狗塚や丸石で、高知のモチモチさん達と一緒にお会いしたご夫婦と再会。

今日はヒメフウロを見に来られたとのこと。

しばし、山の話が弾む



今日もショウキランに出会った

今年は多いのかな?



シベが長く花が大きいのはミヤマオトギリかな?



トゲアザミがますます沢山花を咲かせている。



刀掛けの松から行場に向かう

ヒメフウロが今日も可愛く咲いている。



ウマノアシガタやミゾホウヅキも沢山咲いている。



キレンゲショウマはまだ堅いつぼみ。

ギンバイソウが沢山蕾を付けている。



もうすぐ花が開きそう



ヤマアジサイはほんのりピンク



白花もあった



谷に下りるとまだシコクウツギが満開



クロヅルがいつの間にか繁殖。



穴吹川の源流で喉を潤す。



ヒコサンヒメシャラがますます綺麗に咲いている。

例年は花を探すのに苦労するのだが今年は花付きが良い。



ヒコサンヒメシャラの花には、ほんのり紅をさしたような紅斑が見られる。



一面の落花



見上げるとすごい。

見事な花がびっしり



青空にヒコサンヒメシャラの花が映える。



一の森ヒュッテの内田さんがやって来た。

行場経由で剣山のお祭りに行くとのこと



コモノギクにしては真っ白な花?



シコクバイカオウレンの実が色づいてきた。



いつの間にかガスが晴れて次郎笈が美しい



大好きなアカカンバの林



ホソバノキソチドリは先週より数が少なくなっている。



ホソバシュロソウの蕾かな。



初めて見る花

コガネギク(アキノキリンソウ)とは違うみたいに思える。



白骨樹と丸笹山



シコクフウロはまだ余り咲いていない。



剣山本宮に来ると神事が始まっていた。

講の代表が次々とお祓いを受けている。



このお札はなんと呼ぶのだろうか?



御神輿は11時から。

まだ時間がある。

とりあえず山頂に向かう。

10時30分

注連縄が新しくなっている。



また宝蔵石に引き返す

山伏の法螺貝が鳴り響いている。



急いで行列に加わる。



太鼓が鳴ってご宝剣加持が始まった。

「オーオー」の腹の底に響くかけ声に次々と宝剣で首筋を押さえてもらっている。



私達もご宝剣加持を受ける。

意外と強く首筋を押される。

これで元気に山歩きが続けられるかな。



加持を受けると本宮神社の赤旗を手渡される。

いよいよ頂上御輿渡行が始まる。

あれっ後藤田代議士が御輿を担いでいる。

前で撮影中は勝ぼうずさんのようだが。



傾斜地では御輿が重くて大変のようだ。



頂上ヒュッテ横から東テラスを回って平家の馬場に回る。



全員がお祓いをうける。

ワイシャツ姿の男性は後藤田代議士。

革靴でずっと御輿を担いでいた。



神事が終わると頂上に向かう。



頂上に行ってしまった。

さあ帰ろうかと思っていると家内が、頂上に行こうと言う。

こりゃ大変、ごった返す木道を急いで頂上に向かう。



頂上で休憩中の御輿に追いつく。

勝ぼうずさんから声が掛かる。

何時ものハイビジョンカメラで激写しているらしい。



赤旗をなびかせてまた本宮神社に帰っていく

この後もち投げ等あるらしい。

今日は7月17日

古代イスラエルのシオン祭りをルーツとすると考えられる京都祇園祭の山鉾巡行と同じ日だ。

7月17日は、ノアの方舟がトルコのアララト山に漂着した聖なる日だ。

同じ日に、この剣山でも、このような祭りが行われていると言うことは偶然だろうか。

モーゼの十戒石を納めていると考えられているアークは、この剣山にあるのだろうか。

40年前の剣山ヒュッテの一夜が一代目新居さんとの出会いの思い出とともによみがえる。



手製ホルンを鳴らして拝んでいる若者の団体がいる。

家内は次郎笈に行くと言う。

今日は結構疲れたのでもう帰りたいのだけれど。。



お腹がすいたので大岩で行動食を食べていると、すごい数の団体がやって来た。



たまらず先に行く。

ガスが出て黒笠山のイボのような山頂がよくわかる。


ひいこら言いながら次郎笈山頂着

12時42分



何時ものように剣山を見ながらお昼ご飯。



ゆらゆらとヒョウモンチョウが飛んできた。

キタテハと違って落ち着きが無い。



ガスが巻いてきたので下山開始

鬼手仏心さんガールズの皆さんがやって来た。

お久しぶり。

今日は、仏心さんとはご一緒では無いらしい。

ガスと一緒に雨が降ってきた。

涼しくて気持ちが良いので濡れながら下山する。



ミヤマオトギリが雨に濡れて綺麗。



トラバース道でヘルメット姿の人達が獣道を上ってきた。

あれっ!会社のYさんがいる。

Fさんも登ってきた。

なんと大剣谷から沢登りをしてきたとのこと。

4時間半ほどかかったらしい。

すごいなあ。



家内が足が痛いというので、遊歩道を帰るとヤマボウシがまだ綺麗に咲いていた。

雨に濡れたヤマボウシの花はきれいだ。



15時丁度見ノ越着

大勢の登山客で賑わっている。

今日は本宮例大祭を十分に楽しむことが出来て大満足。

20日からアルプスの予定だったが台風が近づいている。

困ったなあ。



里山倶楽部四国編
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