冬の里山 雪のお高越山  2009/12/19
          里山倶楽部四国編 

− 雪が降ったらお高越山 新雪サクサクの山歩き −

寒気到来!!

朝起きると昨夜から降り続いていた雪もやんで青空が見える。

これなら剣山に登ることが出来るかも?と車を走らせるが神山にはいるとかなりな積雪。

193号線は全面通行止めの表示が出ている。

雲早トンネル(標高1020m位)あたりが通れないのかな。

これではコリトリから見の越(標高1400m位)への道はとても通る事は出来ないだろう。

あきらめて三郷経由でお高越山に向かう。

ところが上分から三郷に抜ける経の坂峠(標高770m位)も通行止め。

仕方がないので引き返し阿野から柳水庵の峠を越えてお高越山に向かう。

峠(標高500m位)近くはかなりの積雪だが難なく走る事が出来る。

快適に走り193号線に出るところで突然滑った。路面が凍結していたようだ。

気をつけなくては!



高越大橋の直ぐ上に車を停め登り始める。

8時34分

直ぐ上の鉄塔から雪が現れる。



予想以上の積雪に大喜びしながら登って行くと益々雪が深くなる。

こんな日に誰も登っていないだろうと思っていたら、ご夫婦?が登っている。

鉄塔広場でお先に失礼する。



市場の町は霞んでいる。

今日は二人とも長靴を履いてきた。

お高越山の雪道と長靴はとても相性が良い。

アイゼンまでは必要ないが滑りやすく時々泥道が混じるところには、このスパイク長靴が最適。



9時43分、ガリガリに凍った中の郷に到着。

お高越山がかすかに見える。



仮設トイレをお借りしていると何時もの二往復する叔父さんが下りてきた。

あっという間に下って行く。



池も凍っている。

いつもなら此処で休むのだが寒いのでそのまま進む。



先行者が何人か居るらしく歩きやすくなっている。



何時も休憩する不動尊の小屋にも雪が積もっているので水を一口飲んでそのまま登る。



赤門の先で男性に道を譲る



仁王門の石段は綺麗に雪かきされていた。

寺守りさんが朝早くから雪かきしたのだろう。



高越寺の境内の積雪は40pくらい。

此処も綺麗に雪かきされている。

10時57分着

雪の所為か?休まなかったのにいつもより時間が掛かっている。



鐘楼の横から山頂に向かう

かなり雪が深くなるが、先程の男性がトレースを付けてくれているので歩きやすい。



雪の重さで垂れ下がる木々の間を登って行く。



素晴らしいブナの樹氷が出迎えてくれる。

先程まで曇っていたのに、青空が広がってきた。



雪化粧したブナに囲まれた弘法大師



太股まで埋まる雪をかき分けて見晴らしの岩まで行く。

東宮山の尖りの向こうに剣山系の山並みが広がる。

剣山には雪雲が被さっている。



今まで何回も青空に映えるブナの樹氷にあいたくて此処にやってきた。

しかし、樹氷のある時は曇り空。

青空の時には樹氷がなかった。

やっと最高のブナの樹氷に出会う事が出来た。

家内も感激している。



青空と白く輝くブナ

素晴らしさに寒さも忘れて見とれてしまった。



何時までも見ていたいが風も強く凍り付く様な寒さ。

残念だが下山する。



高越寺に帰ってきた。



崩壊地は修理の準備が始まっていた。

高越大権現にお参り。



寺守りさんの所におじゃまして熱いお茶をご馳走になる。

先程のお二人が食事中。

色々とお話をお伺いする。剣山クラブに入会されているそうだ。

そのうちスノーシューを背負った男性がやってきた。

なんと今年の春に中津山でお会いした市場の方だった。

皆さん今日は高山を予定していたが通行止めで予定変更して此処へやって来たらしい。

ストーブの前で昼食をいただき、ゆっくりして、12時23分下山開始。

団体さんなど沢山の登山客が登ってきた。

やはり雪のお高越山は人気がある。

皆さんが踏みしめたのでとても歩きやすい。

トッとコ下って行く。

早くも二往復目の男性が登ってきた。



登山道の真ん中の雪の中に小さな動物が丸まってふるえている。

突然の雪で吃驚したのだろうか。

近づいても、ちらっとこちらを見るだけ。

巣に帰してやりたいがどうする事も出来ない。

踏まれない様に木の枝を立てて目印にする。

雪の中で小さくなって震えていたのは天然記念物のヤマネだとわかりました。

森の妖精とか眠りねずみ(不思議の国のアリス」に出てくる)とか言われていて

一年の内6ヶ月も冬眠しているそうですがどうして巣から出てあんな登山道の真ん中にいたんでしょうか。

木の穴などで冬眠するらしいが、大雪で木が倒れてすから放り出されたのかな?

元気に巣に戻ってくれると良いのですが。



中の郷まで下りてくると雪が降り出した。

14時丁度登山口着。

ふいご温泉で凍てついた体を温める。

やっぱり「雪が降ったらお高越山」

たっぷりと雪山歩きを楽しむ事が出来た。


里山倶楽部四国編
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