早春の里山 雲早山   2012/05/13
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− 雲早山 シャクナゲ尾根からアケボノ峠へと周回 シャクナゲ開花−


今日は朝から快晴の予報。

家内が久しぶりに雲早山に登りたいという。

そう言えば2009年の5月に高丸山へのピストン縦走をしてから雲早山には登っていない。

近くなのでゆっくりして7時過ぎに出発。



神山から野間林道経由でアケボノ峠を目指す。

今日は前から気になっていたアケボノ峠から登りシャクナゲ尾根を降りるコースを歩くことにする。

運が良ければ素晴らしいシャクナゲの花に出会うことが出来るかもしれない。

野間林道ではイワガサが丁度咲き始めている。

華やかな花だ。



スーパー林道に入りアケボノ峠の登山口を探す。

しかし、ネットでよく見る綺麗な「あけぼの峠」の標識が見つからない。

この辺だと思ったところには通行止めの標識

仕方が無いからシャクナゲ尾根から登ろうと土須峠に向かうがこれも登山口が解らない。

車を何時もの登山口に停めて、神山町と旧木沢村の町境へと歩いて行く。



愛媛ナンバーの小型バスが2台そしてベースキャンプの大型バスが続いてやってくる。

今日は大勢の登山客で賑わいそうだ。

もしかすると高丸山へと縦走するのかな?

10分程歩くと、町境に車が2台程停めるスペースがあり、斜面をよく見ると赤テープがある。

此処に違いない。



ツクバネソウの咲く急斜面を這い上がる。

踏み跡は薄くて滑りそうな急坂を上がると右下からの明瞭な道と出会う。

町境を少し越えたところにも登山口があるようだ。



林道から10mも登るとショッキングピンクのシャクナゲが目に飛び込んでくる。

見事に咲いている。

家内は大喜び。



シャクナゲが両側に生えている緩やかな尾根道となる。



此の尾根のシャクナゲは大きな木が多い。

尾根から見下ろすように見ることが出来るので、目の前に丁度大輪のシャクナゲの花を見ることが出来る。



だんだんと急坂となるが何処までもシャクナゲのトンネルが続く。

このような大規模なシャクナゲの群生を見たのは初めて。

咲き始めのシャクナゲは濃いピンクと淡いピンクが混ざり、その色合いに変化があり見飽きることがない。



かなり傾斜が厳しくなってくるとツボミが多くなる。



まだツボミばかりの細尾根を行く

足下にはシャクナゲの赤ちゃんが沢山芽生えている。



シャクナゲのつぼみの向こうに高城山

頂上が近くなると大きなシャクナゲの木が多くなりツボミがビッシリ。

此の蕾がみんな咲いたら見事なことだろう。

来週ぐらいが一番の見頃かな?



急傾斜を登り切るとブナやミツバツツジの広場に出る。



徳島のご夫婦が撮影しながら下ってきた。

ブナとミズナラの並んだベンチ



ワチガイソウの咲いている斜面を登り切ると縦走路に出る。

丁度愛媛のツアーの団体がやってくる。

私たちが変なところから現れたのでみんな吃驚している。



大勢が通り過ぎるのを待って後を付いて登る。



ハルトラノオが咲き始めている

山頂は凄い人であふれている。



ベースキャンプのツアー客が入れ替わりに下山開始

その中から声がかかる。

なんと、え〜ちゃんさんとHIROさんだ。

何時もネットで拝見しているので初めてお会いする気がしない。

山の話をしたかったが、皆さんはこれから高丸山へと縦走するそうだ。

今日は天気が良いしその割には気温が低く絶好の縦走日和だ。

シロヤシオも咲き始めていることだろう。

気を付けてと言ってお別れする。



愛媛の会の皆さんはとても賑やか

皆さんが記念撮影するのを待って私たちも記念撮影。



目の前には高城山や西三子山

徳島市の向こうには淡路島

阿南市の向こうには遠く和歌山の山々もクッキリ見える。



愛媛の皆さんも元気に高丸山に向かった

静かになった所に小松島からご夫婦が到着。

しばらく山の話をしながら昼食



高丸山への縦走路を眺める

こうしてみると高丸山が遙か遠くに見える。

3年前はあそこまで行ってまた帰ってきた。

今ではその元気はない。



青年が二人登ってきた所で入れ違いに下山開始

11時20分



オオカメノキが綺麗



一旦分岐まで降りて高丸山縦走路を登る。



ブナの芽吹きが始まってとても雰囲気が良い

縦走路はワチガイソウが一面に咲いている。



なんと今頃カタクリが元気に咲いている。

シロバナもあった



鮮やかなミツバツツジが沢山咲いている。

庭園のような所に出る。



アセビの新芽が出ている

此処にもカタクリが多い

今年はもう見ることが出来ないと思っていたので嬉しい。



ミツバツチグリやニョイスミレも日に輝いている



古い標識からアケボノ峠へと降りていく。

割と急な道だ。

踏み跡ははっきりとしないが赤く塗った境界杭に従って下って行く。



フウロケマンが綺麗だ

平坦な広場を下る。



シハイスミレが咲き残っていてくれた

1371mのピークの手前で道が解りにくくなるが赤杭を探して進む。



ミヤマシキミが咲いている所から右に尾根が曲がっている。

真っ直ぐ行くと崖となる。

右に曲がると急な登りとなる。



一旦傾斜が緩くなるがシャクナゲが多くなるとまた急坂となる。



まだツボミが多いが1371mのピークでは綺麗に咲き始めていた

シロっぽいシャクナゲの花もあった



急坂を下っていくと賑やかな声がして女性が3人登ってきた

シャクナゲの偵察にこられたらしい。

ピークではもう咲いていますよと言うと喜んで登って行った。



左が林道で崖になっている際を歩く

見晴らしがとても良いが道が痛んでいて少し怖い

目の前にスーパー林道や土須峠そして岳人の森の赤い屋根が遙か下に見える。



此の白いスミレはシコクスミレかな?

登山口に降りる所はかなり道が痛んでいる。

崖際の道を行くより斜面をそのまま降りた方が良かったようだ



やはり朝見た通行止めの標識のところが登山口だった。

ホイールキャップに雲早山まで90分と書いてある。

12時53分着

私たちは下山に90分程かかった。



アケボノ峠の看板を探しに行くと反対側に古い標識。

痛んだ山道があるので登る。



シャクナゲやアケボノツツジが下の方に咲いている。

ミツバツツジやオオカメノキも咲いている。

此処がアケボノ峠??

あの綺麗な看板は何処にあるのだろう?



林道をノンビリと下っていく



今頃桜が満開

何の桜かな?

次々とライダーが゛やってくる。

私たちを見るとみんな挨拶をして行く。

若いライダーは礼儀が良いなあ!



崩れそうな崖にトリガタハンショウヅルが咲いていた

雲早山からの沢が小さな滝となっていた



山際にはヤマルリソウの群生も

30分程歩いて、13時38分駐車場に帰る。

今日は今まで見たことのない見事なシャクナゲの花を見ることが出来た。

え〜ちゃん達とも初めてお会い出来た。

天気の良い日の山歩きは最高だ。



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