春の里山  阿波国見山  2011/05/21
          里山倶楽部四国編 

− 小雨に煙るブナの新緑が素敵でした。 −

西赤石山のアケボノツツジのニュースが伝わってきます。

今年は花の咲く時期が随分と遅れて心配されたが、花付きが良くてすばらしいとのことだ。

家内に見に行こうかと相談したが、長い下りに自信が無いとのことで諦めることに。

天気予報は午前中は晴れだが午後から天気が崩れるらしい。

手軽にブナの新緑が楽しめる国見山に出かけることにした。

もしかしたらヤマシャクヤクが咲き残っているかもしれない。



後山(おうどう)峠には誰の車も停まっていない。

私たちが一番乗りみたい。



テンナンショウ属の花が多い。

これは髭が長いのでウラシマソウだろうか?

急坂を登ると目の前に小さなギンランが沢山咲いている。



下の登山道からの分岐に来ると、午前中は天気のはずなのに小雨が降ってくる。

ホウチャクソウが綺麗に開いている。



フタリシズカはまだ蕾

ヤマルリソウが道端に群生している。

天気が悪いので余り綺麗に感じない。



ユリ科と思われる植物が沢山生えている。

葉の丸いのと細いのがある。



葉の細いのはナルコユリらしい。

蕾が沢山出来ている。






ミツバツツジはもう終わっているがオンツツジが綺麗に咲いている。



ミツバツツジのトンネルを通る。

花の盛りには素晴らしかっただろうと思う。



50分ほどで上の駐車場に着く。

家内は、今まではここで休むことは無かったが、今日は一休憩している。

国見山は登山口から標高差が少ない(630m位)ので、のんびり歩いても大丈夫。



高知の山々も頂上付近は、ガスが巻いている。

クルマムグラが開花。



標高が1100m位となると、シロモジとリョウブの芽吹きが綺麗になる。



アセビも新芽がでている。

山の標識に来る。

ますますガスって来る。



リョウブのトンネルを越えていく。



ニョイスミレやシハイスミレがまだ咲いている。



林道の建設地にやってくる。

やはり作りかけの林道は荒れ放題。

タチツボスミレもまだ残る防火帯をエッチら登る。



ぬかるみ始めた急坂を一歩一歩登りやっとブナ帯に来る。



トラバースに入ると新緑が美しい。

ガスっているので写真には綺麗に写らない。

トラバース入り口の樹はブナだとばかり思っていたが、葉を見るとウリハダカエデのようだ。



雨に濡れたシロモジの葉





トラバース道を進むとブナが多くなる。

ブナの新緑



雨脚が強くなるが、ブナの下ではカッパは必要ない。



ブナの芽生え



ブナの芽生えの時期には花も咲くと聞いているので、花を探しながら歩く。

えっ!このピンクの丸いのは花か?



ブナの花はこんなにきれいだったのかと感激して撮影タイム。



シロモジの葉はカッパの手

雨に濡れて喜んでいる。



ウリハダカエデの花がびっしりと咲いている。



ウリハダカエデの樹



シロモジはもうとっくに花は終わっているはずなのにまた花が沢山咲いている。

不思議?



この赤いのはカエデの花??



なんだろか?



でかいツクバネソウが群生している。



オオカメノキの花が散り始めている。



コヨウラクツツジも雨に濡れて元気に見える。



国見神社にお参りして頂上へ。

2時間ほどのゆっくりした登りだったが家内は大満足。



頂上に色の濃いスミレが綺麗に咲いている。

大柄のこのスミレは?

町に咲く単なるスミレとよく似ているが、単なるスミレがこのような標高の高いところに咲くのだろうか?



雨が強くなり眺望はゼロ

コーヒーだけを飲んで休憩



休憩後、カッパを着てヤマシャクヤクを見るために下っていく。

所が雨脚が強くなり、急坂でかなり滑り出した。

ここで転倒したら大変。

ヤマシャクヤクは断念。

頂上まで引き返し元の道を下る。



傘をさしたご夫婦が登ってくる。

挨拶して、ブナの赤い花の話をする。



お別れして、もう一度ブナの赤い花?の所に来る。

しかし、なんか変。

よく見ると葉の上に赤い玉が乗っかっているようだ。

そうだ。

以前何処かで(2009年5月4日高丸山)見たことがある。

これは虫コブだ。

この赤い玉の中にタマバエの幼虫がいるらしい。

先ほどのご夫婦に間違ったことをお教えしてしまった。

大変申し訳ないことをしましたごめんなさい。

年を取るとすぐに忘れてしまうなあ..

このブナハアカゲタマフシの赤い毛は、ブナの葉の変形らしい。

どうすればこんなものができるのか不思議だ。




ブナともお別れ



次第に雨がやんできた。

単独行の男性、4人連れの女性そして二人連れの男性と次々に登ってきた。


上の駐車場まで来ると愛媛ナンバー2台

高知ナンバー1台が停車中。

雨がやんだのでここで昼食にする。



クロモジとシロモジのコラボ



おうどう峠には岡山ナンバーが一台。

国見山は県外の登山者に人気があるらしい。



モンベルに立ち寄って、梅雨時用のグッズを購入

丁度ラフティングの全国大会をしていて大賑わい。

あわの庄の温泉で体をもみほぐし帰宅。

今日はあいにくの雨だったが小雨に煙るブナの新緑も素敵だった。

帰りの高速道路沿いに薄紫に煙るような花をつけている大木が目立つ。

鮎喰川の土手にも沢山並んで咲いているセンダンの木だ。

真っ白い実も目立つが花も特色がある。

言われている栴檀の香りとは違うが、とても良い香りがするらしい。



里山倶楽部四国編
inserted by FC2 system