早春の里山  残雪の三嶺   2012/03/20
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− もう今年の雪山は終わりかな? 最後の雪の感触を楽しむ −

今日は天気が良いとの予報。

寒峰の福寿草を見に行こうと誘うが、家内は雪山に未練があるらしい。

まだ雪山を楽しむ事が出来るとしたら、やはり剣山系の山だろう。

今年はまだ三嶺に登っていない。

剣山系の中でも三嶺は頂上直下のトラバースが危険なので私達では厳寒期に登ることが出来ない。

また、雪が緩むと雪崩の危険があるので、やはり私達は登るのを避けている。

先週は松山のツアーが登ったレポートを見たがまだ雪が深いようだった。

先週は暖かかったので随分と雪も融けているだろうから私達でも大丈夫?だろう。

朝6時に自宅を出発。

見ノ越への道も雪は完全に消えている。



剣山山頂もすっかり雪が消えている。

見ノ越の駐車場には3台程停まっていて出発の準備中だった。



名頃に8時前に到着

徳島ナンバーの車が停まっていてご夫婦が出発準備中だった。

私達は直ぐに出発

8時2分

何しろ私達は家から登山靴を履いてスパッツまで付けてきているので、登山口到着から出発まで1〜2分

シロを探すが居ない。

元気にしていれば良いのだけれど..

新登山口には例の森林管理局の看板が設置されていた。

三嶺は保安林なので樹木の損傷、下草の採取が禁止されていると書いてある。

つまり木の枝を折ることはもちろん、山野草だけではなく下草まで採取してはいけないらしい。

此処で標高912m位



最初は荒れた作業道を登る。

低い電信柱が続いている急な階段は結構長い。

準備運動をしていないので脹ら脛が張って痛い。



落ち葉がフカフカの登山道を上るのは楽しい。

8時37分林道に着く。

今までは30分以上味気ない林道歩きしてから登山開始だった。

新登山道が使用できるようになって三嶺に登るのがより楽しくなった

此処で標高1200m位、



三嶺から剣山への縦走路の稜線もすっかり雪が消えている。

林道から尾根に乗ると緩やかな道が続く



ブナやリョウブの林の中を登って行く。

今の季節は寒々としているがもう少しすれば素晴らしい新緑を楽しむことが出来るだろう。



ブナの若木には枯葉が沢山残っている。

枯葉を落とすのにも凄いエネルギーが必要なのでパワーの無い若木は枯葉が残るらしい。

木々の間に特徴ある黒笠山の頂上を見ることが出来る。



北斜面にはまだ雪が残っている



鹿避けネットの続くピークを越えるとダケモミの丘に着く。

9時29分

旧登山道を上るよりはかなり快適だった。



間違いやすい分岐を直角に右に曲がる。

木々の向こうにカヤハゲが見えている少し雪が残っている。



ダケモミ(ウラジロモミ)の林の中を登って行く。

下草が無くなって広い尾根には明確な登山道が消えて何処でも歩くことが出来るようになっている。

右の谷にはかなりの残雪



緩やかな登山道は良く踏み込まれていて快適ルンルン気分で歩くことが出来る。

狸のカンザシのあたりに来ると雪が多くなる。



ザレ場のトラバース道に来れば雪が残っているかと思ったが登山道の雪は消えている。



雪崩の心配をしていたのが馬鹿みたい!

振り返ると剣山に次郎笈も雪は無い。

丸笹山や塔の丸はまるで春山のようだ



突然雪が現れる。

雪の量は少ないが、凍っていてツルツル滑る。

転落するのが怖いのでアイゼンを付ける。

急坂の階段が雪に隠れていて結構急坂なのでアイゼンなしでは危険かな?




階段の場所を過ぎるとまた雪が無い

またアイゼンを外すのが面倒だ。

白髪山も白くない。



テキサスゲートを越えて避難小屋分岐の下の急坂もこのとおり。



山頂池に10時46分到着

池は真っ白に凍結している。



池の周りも雪が残っていて白いお椀みたいになっている。

氷の上に立って周りを見渡すとまるでアラスカにいるようだ。



池の周りだけ白くてまるで動物園のシロクマのプールみたいだ。



避難小屋へ寄らずにそのまま山頂に向かう。



カチカチに凍っていて危険なのでまたアイゼンを付ける

ツボ足の跡が残っているが深さは50p位はある。

滑ったらシャレにならないので慎重に登る。





山頂付近は雪が無い。

11時2分頂上着

登山口から丁度3時間

天狗塚をバックに記念撮影



天狗塚への縦走路も残雪は少ない

もう殆ど春山のようだ。



剣山への縦走路も春の目覚めが近い

矢筈山はほんの少し雪が残っているが烏帽子や寒峰は雪は無い。



しばらく景色を楽しんで下山開始。

朝、駐車場でお会いしたご夫婦が登って来た。

頂上池へと続く雪渓?を尻セードで滑りたい誘惑に負けそうになる。

しかし雪が凍ってガチガチなので滑り出したら止まらず池の真ん中に飛び込むかも知れない。



避難小屋の中は磨き込まれたようにピカピカ

小屋の上の岩陰で昼食



食後コーヒータイムでノンビリしてから下山



香川のご夫婦が登って来た。

赤岩の祠にお参りしていく。



アイゼンを外していると登って来た男性から声をかけられる。

なんと先日剣山でお会いした100名山踏破少女のお父さんだった。

続いて美輝さんが凄い勢いで登って来た。



しばらくしてお母さんが登って来た。

今日は二人において行かれたと言っていた。

お互い目一杯登ってトレーニングしているようだ。

その後、香川の若い男性が一人登って来た。

12時39分ダケモミの丘に着く。



ダケモミの丘からは、朝来た道を帰る。

小鳥の鳴き声が聞こえてくる。



ノンビリとフカフカ道の感触を楽しみながら下る。

13時51分名頃駐車場に着く

シロはいなかった。

何時もなら走り寄ってきてくれるのに..

寒いので家に居るのかな?

また春になれば元気な姿を見せてくれるだろう。

今日は予想外の雪の少なさだった。

もう今年の雪山シーズンは終わったのかも知れない。

来週はスタッドレスタイヤを夏タイヤに交換しないといけないなあ。




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