冬の里山 三嶺   2012/12/01
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- 素晴らしい天気にきらめく霧氷 -

今日は、天気が良い予報だったのに、天気予報が変わって昼前には小雨も降るらしい。

霧氷も天気が悪いと綺麗ではないので何処に出かけるか迷う。

剣山が手軽だが、二週連続で登っている。

そういえば三嶺にしばらく登っていない。

シロは元気にしているだろうか。



相変わらずコリトリからの道は通行止め。

三嶺に行くのには貞光から見ノ越経由でも、高速で池田に出て大歩危経由で大きく回ってきても3時間くらいかかる。

やはり大回りするのは嫌なので貞光経由で行くことにする。

標高1000mを超えると路面に雪が現れだした。

おまけに小雪が降り出した。

スキー場手前で雪を撮影していると香川ナンバーののアルファードが追い抜いていった。

あれっ!どこかで見たような?

夫婦池は凍って雪が積もって白くなっている。

見ノ越の駐車場にアルファードが向かったので付いて行くとやはり、ゆうさんだった。

ご挨拶して、すぐに三嶺に向かって出発。



名頃の駐車場には先着車が一台だけ。

綺麗な看板が設置されていた。

小雪が降っているので、ダウンジャケットをやめてレインジャケットにするが、冬用のレインジャケットはかなり暑くなる。

フリースを脱いで、アンダーシャツの上に直接レインジャケットを着る。



8時13分出発。

相変わらず登り始めの階段道は急だ。

頂上直下は雪が凍っているかもしれないので、スパイク長靴を履く。

家内の愛用していた長靴は穴が開いたので先日ネットで購入したばかりのおニュー。



すっかり冬景色となったミズナラヤブナの林を登って行く。

フカフカの落ち葉の絨毯を踏みしめて歩くのは気持ちが良い。

雪がうっすらと積もっている。

相変わらず小雪が降っているがたいしたことはない。

8時51分林道に出る。



林道脇の木にはヤドリギが沢山付いている

林道から登る梯子は壊れていたが、綺麗に修繕されていた。



三嶺から剣山への縦走路の山では雪雲が出ている。

今年の秋に強風が吹いたのか夏に来た時はなかった倒木が多い。



以前、遭難があった直後はピンクのリボンがそこら中にあったがいつの間にか適度に整理されている。

苔の朔が雪から顔を出している。

もうすぐすっかり雪に埋もれてしまうことだろう。



少し疲れてきた頃、鹿除けのネットが見えてくると少し下り、ダケモミに丘に着く。

9時46分

この辺からかなり冷えてくる。



風がきつくなってきた。

レインジャケットの下にフリースを着る。

ここから先行者の足跡が現れる。

平尾谷コースを上がってきたのだろう。

単独の男性のようだ。



体は温かくなったが、指先が冷たくなってきて痛くなる。

手袋を防寒用の手袋に変える。

防寒用の手袋はカメラのシャッターを押すのが大変。

マユミの古木が今日も出迎えてくれた。



今年は実が多かったのか、実の殻が沢山残っている。

このあたりから雪が増えてくる。



雪がやんで、雲が流れると青空がのぞくようになる

薄い雪の下は凍っている。

スパイク長靴を履いて来て良かった。



何時ものように赤岩の祠にお参りをする。

ツツジは薄く霧氷が付いている。



ザレ場も薄く雪が積もっている。

鹿除けネットを張ったマユミの木もうっすらと霧氷が付いている。



剣山方向も黒い雲が覆っている

雪の積もった木の階段や岩は滑りそうで慎重に登って行く。



鹿除けのテキサスゲートを越えるとコメツツジの霧氷が現れてくる。



後ろを振り返るとカヤハゲの向こうに白髪山

避難小屋分岐に到着

10時57分着

頂上池は凍っているがまだスケートは出来ないだろうなあ。

先行者の足跡は頂上から引き返してきて避難小屋へと向かっている。



頂上に向かう途中で振り返る。

曇っているのでコメツツジの霧氷も色が冴えない。

ビューポイントから見た絶景ももう一つ。

霧氷の付いたコメツツジの間を登って行く



霧氷は沢山付いているのだが色が冴えない。

光が欲しい。



青空の下だと素晴らしい霧氷のトンネルを潜っていく。



時々青空が出るがすぐに真っ黒な雲に覆われる



強風が吹く三嶺山頂に11時14分着

丁度登山口から3時間。

頂上には二人の男性だけ。

光石から3時間足らずで登ってこられたらしい。



剣山方向はまだ雪雲の中

白髪山への稜線は綺麗に見えている



光石から登ってこられた男性は、西熊山からお亀経由で光石まで周回すると言って下って行った。



天狗塚や矢筈山系も何とか見えているがすっきりとはしない。

岩陰で昼食にしようとザックを下ろして座るが強風が吹き寒い。

避難小屋で昼食にすることにして下山開始。



先ほどより、冷たい強風が吹いて霧氷が成長したような気がする。

曇っているのが残念だ。



強風に、雲が早く流れ一瞬青空が広がった。

やはり霧氷は青空がよく似合う。

青空にジェット機が二台すれ違っていった。



すぐにドンヨリした空に戻ってしまった。

やはり、コメツツジの霧氷が成長している。



頂上池まで戻ってきたが、氷はまだ薄いようだ。

乗るのは止める。

ヒュッテで先行者にお会いできるかと思っていたが、すでに下山している。



ヒュッテは何時もながら綺麗に掃除されている。

明るくて暖かい。

今日はカップ麺を忘れてきた。

仕方なくおにぎりだけで昼食。

食後の温かいコーヒーが美味しい



暖かいはずだ小屋の中の気温は1度

11時53分下山開始



岩の上に雪が乗っているので慎重に下る。

頂上池から流れ落ちる水が凍ってミニチュアの氷瀑みたい



剣山方向も少し明るくなってきた

朝より少し雪が多く積もっている。

長靴のスパイクがよく効いて快調



ダケモミの丘から少し登り返すと雪の積もった苔の中から何か芽が出ている。



なんとモミの若芽のようだ。

沢山あるが、これからすっかり雪に埋もれてしまう。

モミの木の幼木は全く見当たらないので、この若芽は全て枯れてしまうか鹿に食べられてしまうのかな?



どんどん下って行くと青空が広がってきた

林道に13時39分着



雪が溶けてジュルジュルの急坂を慎重に下りて最後に急な階段を下りると目の前に塔の丸が美しい



駐車場に14時18分

先行車は帰っていて、代わりに駐まっていたサーフの方は四谷小屋谷から遭難コース?を周回してこられたらしい。

:結局、今日名頃から三嶺に登ったのは私たちを含んで3名だけだった。

帰る準備をしているとゆっくりとシロがやってきた。

久しぶり。

6月に会った時は足を引きずっていて毛並みも汚くなっていたが、今日は弱っているけれど元気にしているので安心。

クリームパンをやると困った顔をしている。

細かくちぎってやると何とか食べることが出来た。

左の歯が無くなっていて片側だけでしか食べることが出来ないようだ。

それでも痩せていないので、ご主人に柔らかい食事をもらっているようだ。

頭を撫でてやると体をすり寄せて甘えてくる。

以前はこんなに甘えてくることはなかったのになあ。

シロと一緒に三嶺を歩いたことを思い出しながら甘えるのに任せてしばらく体を撫でてやる。

シロは、何時も私たちが何処へ行くのか感じ取って不思議なことに先に歩いて行った。

2年ほど前に名頃から登っていやしの温泉郷に下りた時も当然のように私たちの前を歩いて名頃まで案内してくれた。

あの時はあんなに元気だったのに..

私たちが車に乗り込むとゆっくりと体を傾けながら去って行った。

また来るまで元気にね。




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