秋の里山  中津峰山    2011/10/29
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中津峰山 キッコウハグマ センブリの花 −

紅葉真っ盛りの時期だが、今日は曇りの予報。

曇り空では紅葉はもう一つなので近くの中津峰山に行くことに。

ピンクのアサマリンドウやキッコウハグマに出会えるかもしれない。



今日のコースは金谷から一風新道、合戦尾根を経由して中津峰山頂へ。

帰りは展望台からシャクナゲ園、車道そしていやしの道、ヤカン峠経由で金谷へとの周回

累計標高差910m

沿面距離12.2q



8時5分 久しぶりに一風新道から登り始める。

家内は手術後初めてなのでちょっと心配そう。

シダが切り払われて歩きやすい。



三角点で水の補給

今日はなんだか暖かいというか少し暑い



三角点の近くの枝振りの良い松は真っ赤に枯れている

天気が悪いはずなのに中津峰山山頂付近には青空が見えている。



気持ちの良い尾根道からトラバースへ。

この辺は傾斜も殆ど無くてフカフカの足に優しい径だ。

歳を取っても此処なら楽しく歩けるかな



アサマリンドウはまだ目覚めていない

リョウブはまだ青々としている



コウヤボウキが花の盛りでピンクのシベが可愛い



ミツバアケビが沢山熟れているが高いところにあるので眺めているしか無い。



晩秋の里山に咲くアザミはシコクアザミ

咲き始めたばかりで蕾も多い。

右の写真では雌しべが白い花粉を押し出している様子が良く解る。



ツルウメモドキも木一杯に赤い実を付けている。

一面に咲いているのはヤマハッカかな

ヒキオコシに似ているが、雄しべと雌しべが花冠の中に納まっていて目立たないのでヤマハッカだろう。



フユイチゴも赤い実が一杯

ムサシアブミは葉が50pぐらいに大きくなっていて実が付いていた。

比較のためストックを並べてみました。



シロヨメナも一面に咲いている

赤い実はヒヨドリジョウゴかな?



クサギもちょっとドギツイ色で咲いている。

お地蔵さんには今日もシキミが祀られていた。



ヤブツバキの純林の中を登って行くと分岐の広場に着いた

9時23分

何時ものように一休み



鉄塔広場は春夏秋いつ来ても色々な花が咲き乱れて花園となっている。

しばし撮影タイム



こんな所にもセイタカアワダチソウが咲いている

急坂を踏ん張って登っていると単独の女性が追い上げてきた。

今日は伯備大山の予定だったが天気が悪いので中止になったので中津峰に来たとのこと。

あっという間に追い抜いていった



アサマリンドウは盛りが過ぎて殆ど蕾だが少しばかり花が咲いている



平石山分岐から徳島市内方向を眺める



なんでこんな所に?と何時も不思議に思う石灰岩の巨岩の間を抜けていく

白いのは石英でも混じっているように見える



急坂を登るとヤブコウジとツルシキミの実



家内は最後の登りで可成り辛そうだったが展望岩に登って一呼吸

もう先ほどの女性が下りてきた。



日が差してツルリンドウの実が輝いている



神社では15度

空気が澄んで高丸山方向がよく見える



頂上には先客が二人だけ

休憩所は随分とすっきりとしている。

10時41分着

やはり以前より可成り時間が掛かっている。

しかし今の家内には精一杯。

でも家内は歩けるだけで大満足。

(転ばぬ先の杖で、靱帯を切る前にストックを使いこなしていれば良かったと時々思う)



頂上直下ではアサマリンドウがビッシリと咲いているが花の盛りは終わっている

しかし例年にもまして沢山咲いている。



ピンクのアサマリンドウもかろうじて咲き残っていてくれた。

アサマリンドウは徳島の山には沢山咲いているがピンクの花は中津峰しか見たことが無い



展望台に向かうとヒノキが大規模に伐採されていた

遊歩道を下るとまだ綺麗なアサマリンドウが沢山咲いている。



センボンヤリの綿毛が一面に立ち上がっている

春にはあんなに小さな花だったのに綿毛は背が高い

なんと花も咲いていた



更に遊歩道を進むとツルリンドウとシコクアザミ



一旦花が終わったはずのアキノキリンソウがまた沢山咲き始めていた。

新鮮でとても綺麗だ

森林公園への径沿いにはヤクシソウの花が一面に咲いている。

艶やかな黄色がとても目立つ



何か白い小さな花が咲いていると近づいてみると背の低い小さなセンブリが一面に咲いている。

丁度咲き始めのようで蕾も沢山有る。



更によく見るとキッコウハグマを発見

今年も丁度花の盛りに出会うことが出来た

幸せだなあ



背丈は10センチも無くて花は5ミリ位

よく見ないと気がつかないで踏んでしまいそう

這うようにして花を楽しんでいたら腰が痛くなった。



遊歩道を下ると此処にもセンブリが群生

日が当たると輝いて見える



シャクナゲ園への径沿いにもキッコウハグマが可愛い花を咲かせている。



水路脇にはハナタデが群生している。

遠くから見ると白いごまみたいな花だが、近づいて見るとピンクの綺麗な花だ



渓流沿いには今年もジンジソウの群生



今年は例年以上に一面の群生だ

賑やかだなあ



ベニバナボロギクの群生とツルニンジンの実



ハダカホオズキの実も面白いなあ



車道を歩くとアサギマダラが吸蜜中



まだ若い新鮮な個体でこれから南西諸島や台湾に向けて旅立つのだろう

15センチ位までカメラを近づけても逃げようとせずに吸蜜している。

マルハナバチがやってくると羽を広げて威嚇して追っ払った。



この蝶が遙か南の島までたどり着いて良い伴侶を得て繁殖し、その子や孫がまた北上して中津峰にやってくる。

蝶などの小動物は人が触るだけで非常に大きなストレスを感じます。

例えまた放しても大きなダメージを負います。

どうか捕まえたりせずに優しく見守ってあげてください。



紫のフジマメが沢山なっている



ヤカン峠経由で下りていくと背の高いセンブリが所々に咲いていた。

金谷に下りると柿が熟して里に彩りを添えている。

実りの秋が深くなってきた。

15時5分駐車場着

幸い雨にも降られず、7時間ほどのノンビリした散策を楽しむことが出来た。


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