夏の里山 西三子山  2010/8/21
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− 夏の西三子山は緑濃い山だった −

マネキグサとの嬉しい出会い。

何時も福寿草の咲く時期に登っている西三子山は寒くて、石灰岩の岩が荒涼としている。

夏の西三子山はどんな山だろうか?

真夏に咲く知らない花に出会うことが出来るだろうか?



上勝町を過ぎて八重地トンネルを越えて登山口到着

8時30分出発。

沢が気持ちよく流れている。



最初の坂はきつい。

汗がドッと噴き出る。

どこかで見た葉が一面に生えている。

あっそうだ!

柴小屋山で出会ったヤマジオウの葉だ。

でも殆ど花が咲いていない。

もう花の時期は終わったのかな?



やっと綺麗に咲いた花を発見。

柔らかなピンクの花はお化けの子供の様で可愛い。



30分ほど頑張って登るとトロッコ道に着く。

此処からは殆ど水平な道が続く。



変な実が一杯落ちている何の実かな?

春に崩れたところは鉄板で補修してあるが、また崩れている。

この辺は落石が多いところ。

急いで通り過ぎる。



ノリウツギが丁度花の盛り

ヤマトウバナも沢山咲いている。



岩場や崖にはシギンカラマツが群生している。

夏の暑さの中で爽やかな風を運んでくれる様な花だ。

道ばたにフシグロセンノウが一輪咲いている。

この花は何時もひとりぼっちで咲いている。



目の前にこれから登る西三子山の頂上が見えてくると後山峠に着く。

9時32分

冬に来ると殺伐とした峠だが緑濃くて日陰もあるのでゆっくりと休憩。

何時もの凍らせたゼリーが美味しい。



休んでから頂上に向かう。

鹿にかじられた植物が目立つ。



ボロギクのような植物が一面に生えている。

花が開かずに綿になっていて汚らしい。

北米原産の帰化植物ダンドボロギク(段戸襤褸菊)キク科の一年草であることが分かった。

従来生えていた草が鹿にかじられて無くなったのでその後に蔓延ってきたのだろうか。

鬱陶しい程多い。

振り返ると高丸山へと向かうピーク。



タケニグサと先程のダンドボロギクが一面に生えている。

タケニグサも汚くて嫌いな植物。

毒があるので鹿が食べなくて増えてしまったのかな??



鉄塔広場まで来るとマツカゼソウが沢山咲いている。



雲早山から高丸山までの稜線を眺めながら一休憩



ヒメシャラも葉が茂っている。



先程の変な実が沢山落ちているので見上げると沢山実がなっていた。

樹木はよく解らない。



白い小さな花はヤマトウバナかと思ったがよく見ると違う花の様だ。

フクジュソウ群生地に向かうトラバース道に行かずに頂上に向かう。



カケスの落とし物みっけ。

クワガタが杉の幹に?

樹液も出ないのに何をしているんだろうか。



やがて苔むした石灰岩が現れる。

この山には巻き貝の殻が沢山落ちている。

石灰岩が誕生した2億年以上も前のものとは思えないし?

いつ頃生きていた貝だろうか?



2億8千年前の三葉虫などの死骸のカルシュウムが、今此処で石灰岩となってみることが出来るとは不思議。



岩の間にミゾホウズキ

歩きにくい岩場を登って行くと西三子山頂上着

10時29分

登り初めて丁度二時間程。



西三子山の頂上は樹木が茂り冬とは全く感じが違う。

休憩しようと思うが風が吹かず暑いので先に進む。



頂上付近はマツカゼソウが大群生。



日陰で少し休んで岩場を下って行く。

トリカブトの茂る中を降りていく。

トリカブトはまだ堅いつぼみ



大きなヌタ場があり、動物たちが戯れた跡が残っている。



高城山もガスってよく見えない。



わすれな草に似た可愛い花はミヤムラサキだろうか?

でもミヤマムラサキは四国には咲かないみたいだし??

オオルリソウかオニルリソウかもしれない。



水で浸食された跡がくっきりと残る石灰岩の岩場は不思議な雰囲気を感じることが出来る。

この岩場で訓練すると、岩場歩きが上手になるかも?



岩場に咲く赤い花はアカソかと思ったが,アカソの葉は先端が 3 裂する。

コアカソかな?



フクジュソウ群生地に降りてくる。

此処にあのフクジュソウが咲くとは想像できない。



フキの様な丸い葉はオタカラコウ

小さな赤い花が咲いている。

ヤマジオウかな?

でも色が濃いし雰囲気が全然違うなあ??



葉がヤマジオウの様に地面に寝ていない。

YUUMINNさんからマネキグサだと教えていただきました。

おいでおいでをしているらしいです。



相変わらず倒木の多いトラバース道を通り、頂上分岐に11時48分着



カエデが色づき始めている。

鉄塔広場でお昼ご飯。

冷たい風が吹き始めて食欲が出てきた。

先週は暑くて食欲が無くおにぎりを一個しかだべることが出来なかったが、今日は完食。



後はひたすら下山



樹木の緑がいい感じ。

冷たい風も通って気持ちいいなあ?

と思っていたらなんか天気が悪くなってきた。

下山を急ぐ。



ニガイチゴに赤い実



シギンカラマツがひっそりと咲いている。



沢に寄って冷たい水に足を付ける。

ついでに頭から水をかぶる。

最高の気分。

13時16分登山口着。

帰る準備をしていると、大粒の雨が降ってきた。

あっという間に土砂降り。

コメリで買い物をしてから帰宅。

暑い夏の山歩きは、汗が一杯出て気持ちが良い。

今日も珍しい花に出会えて最高の山歩きだった。




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