冬の里山 大麻山     2013/01/13
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久しぶりの大麻山 イスノキ 卯辰越え 

午後から用事があるので近くの大麻山を散策



駐車場に着くと高川山の哲学犬ビッキーによく似た風貌の犬が出迎えてくれた。

大麻比古神社の境内はまだ正月みたいに賑やか。



樹齢1000年以上と言われている御神木の大楠は今年も元気だ。

本殿にお参りしてから登山口に向かう。



大麻比古神社の奥の院の弥山神社の鳥居が登山口

9時1分出発

階段道を行かずに右の登山道から歩き始める。



階段道と合流して歩き始める。

大麻山の登山道は弥山神社の参拝路なので、神社まで延々と階段道が続く。

トレランの青年が軽やかに走り上がっていった。

もう下りてきた人もいるがやはり軽やか。



最初の階段は段が高いので踏ん張って登る。

松が沢山枯れている。



延々と続く階段道。

見上げると嫌になるので足下を見て黙々と登る。

手作りのベンチがある展望所から眉山方向を眺めるが、ガスッていて眺望は悪い。



コウヤボウキの綿毛が多い



賑やかにおしゃべりしながら登っているご婦人方3名をパスして行くとやがて頂上まで500mの標識

大麻山の参拝路は標高差は約480mで全長2キロ。

この標識を見て後500mかと安心するが、実はこれからが大変。



冬枯れの景色の中で唯一赤い実を付けているヤブコウジ

剣山や三嶺まで見えると書かれている展望所で一休憩。



ガスッていて、三嶺どころか気延山も見えない

気温は3度

この温度計よく見ると150度まで目盛りが付いている。

何かの計器だったのかな。



卯辰越への分岐(大麻山分岐)を越えると、しばし階段が無くて平坦な道となる。

真名井の水分岐を過ぎるとまた階段道となる。



真名井の水から上ってくる道に出会うとあと200mの標識

しかし此処から九十九折りの階段が嫌になる程続く。

記念碑を過ぎるともう奥の院は目の前



よいショット最後の階段を登ると奥の院弥山神社に到着

10時7分着



お参りしてから神社の右に回ると頂上標識がある。

手作りのベンチでコーヒータイム

女性が二人登ってきたので、交代して77番鉄塔に向けて出発



気温は1度

頂上から北の斜面を下って行く

アカガシの林の中にネジリン棒のような木が..

もしかしたらこの木は?



西へと延びる尾根に着くとケルンがある。

此処を左へと行くと大麻山分岐に行く事が出来る。



私達は右へと尾根道を77番鉄塔に向かう。

気持ちのよい雑木林の道だ。



鉄塔について一休みするがやはりガスっていて志度の大串半島や五剣山は見えない。

ゴルフ場の向こうに見えているのは引田港とその向こうに安戸池。

しばらく休憩してから卯辰越に向かう。



分岐の標識から少し大麻山分岐に向かう。

実は今日の目的のイスノキはこの辺にあるはず。

以前変わった木があると思っていたが名前がわからなかった。

三谷靖二氏の「森林管理署長が歩いた・・・・阿波の山々」の中に大麻山でイスノキの大木に出会ったと書いてあった。

きっとあの木がイスノキだろう。



有りました。

やはり気になっていた木がイスノキでした。

標識が付けられていて直径76センチと書いてある。



イスノキは乾燥させると非常に堅く丈夫になるので、家具・木刀示現流系統で使用されているのは有名)

・杖などの材料に、(柞灰(いすばい))は陶磁器の融剤に使われるらしい。

三谷靖二氏によるとこのようなイスノキの大樹の林は珍しいとの事。



また標識に引き返して卯辰越に向かう。

卯辰越へは四国の道なので疑似木の階段が続く。



以前に比べて歩きやすくなったと思ったら、階段上の土砂や落ち葉が綺麗に掃除されていた。

途中からまだ掃除されていない道となる。

その違いが瞭然。

それにしてもこのような大量の土砂を取り除くのは大変だし、取り除いた土砂の運搬も大事だっただろう。

ありがとうございます。



この四国の道にはカンアオイも多い。

土砂が取り除かれるとまた沢山増える事だろう。

途中いくつかピークを越えるが、ヤッホウ地蔵の石の前には干し柿が供えられていた。



大岩とベンチのあるピークで一休憩。

眉山がうっすらと見えていた。

引田方面はますますガスって見えなくなっていた。



それにしても気持ちの良い道だ。

誰にも会わないのが不思議なくらい。



三角点のある四阿で昼食にする。

単独の女性が卯辰越から登ってきた。

食事を終えて出発しようとしたらタケちゃんご夫妻が下りてきた。

大麻比古神社にお参りに来たついでに登ってきたらしい。

奥さんとは久しぶりにお会いする。



卯辰峠のをたつ祠で卯辰越に行くタケちゃんご夫妻とお別れ。

私達はをたつ祠にお参りして卯辰峠から旧道を下る。



数分で車道に出る。

車道下には相変わらず違法放棄ゴミが多い。

去年ボランティアの方々が苦労してゴミを収集したとの記事を見たが、まだ大量に放棄する人が後を絶たないようだ。

高い枝にも沢山ゴミが引っかかっているので、トラックの荷台から投げ捨てているようだ。

大型テレビも沢山捨ててある。

まだ新しいコーヒー缶や弁当カスが車道に転がっている。

情けない。

このような非常識な事(犯罪)を平気でする人達が、私達の近くに何知らぬ顔をして生活していると思うと腹立たしい。



湾曲した地層を眺めながら車道を歩いているとタケちゃんご夫妻が追いついてきた。

大麻比古神社の境内でお別れする。

今日は気になっていたイスノキを確認する事が出来、タケちゃんご夫妻ともお会いできて大満足の山歩きだった。

明日は祭日だが、天気が悪くて雨が降るみたい。

高山では雨が雪だと良いのだが。



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