春の里山 大川原高原 旭ヶ丸 遊歩道偵察  2010/4/29
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− 大川原高原遊歩道は、かなり厳しい状況だった −

ひょんなことから園瀬川源流を訪ねる。

3月の雨氷で大打撃を受けた大川原高原の様子を偵察に出かける。

予定では今日、昭和の日にはアケボノツツジを見に薬研谷に出かけるつもりだった。

しかし今年は天候不順で花の咲き具合がよく解らない。

しかも二日程前は寒い雨の日が続いた。

と言う事で薬研谷は5月1日に順延し今日は大川原高原の偵察。



一軒茶屋が開いていた。

駐車場には一台停まっているだけ。

遊歩道入り口の通行止めの標識は取り払われていた。



ドウダンツツジはまだ固いつぼみ。

歩道沿いには何も咲いていない。

かろうじてミツバツチグリの黄色が目立つ



やっと見つけたタチツボスミレとエイザンスミレ

此処のエイザンスミレは色が濃くアカバナスミレではないかと言われている。



稜線から右へと下りる遊歩道には一部?通行止めの標識。



一部の意味がよく解らないが少し下ってみる。

4月初めに歩いた時と状況は変わっていないようだった。



展望台手前には天野岩戸神社の石柱

去年は咲いていたアワノミツバツツジは蕾も色付いていない。

猪の掘り跡が酷い。



展望台から徳島市内。

眉山も霞んでいる。



高丸山、旭の丸方向



花は殆ど咲いていないかろうじて鮮やかなエイザンスミレが数株。



アワノミツバツツジのつぼみはまだ堅い。

何時もの所にニリンソウが咲き始めていた。



此処でニリンソウが元気に咲いているのを見るとホッとする。



頂上にやってくるとモミジイチゴにクロマルハナバチが忙しく飛び回っている。



やっと見つけたカタクリも花を閉じている。

今年は花が遅れているようだ。



高鉾山分岐から右への遊歩道も一部通行止めの標識。

高鉾山方向へ向かおうかと思ったが、遊歩道の状況を少し見てみようと思い遊歩道に入る。



最初は大したことがなかったがその内に倒木が酷くなる。

倒木を乗り越えたり潜るのに大変な苦労をする。

倒れたシロモジに花が咲いている。

幹が完全に折れているのにこんなに綺麗に咲くなんて!

その内、倒木だけではなくて遊歩道が完全に崩れている所もある。



チェーンソーの音がして倒木を切っている。

電線に覆い被さった倒木を切っているので四国電力の人達だろう。

子供連れがやってきて道の状況を聞くので「酷い状況だ」と言うと鉄塔方向へ行った。

先日の徳島新聞で酷い状況だと報道したが、その時「通行止め」では無くて「歩くのに注意が必要」

と書いてあった。

その為状況が解らず大勢がやってきているようだ。

林道に出て、そのまま谷筋に向かう。



意外と荒れていない道を下り、大川原高原から神山へと向かう車道へと下りる手前を左へと進む。

やがて、沢に出る。

わずかだが水が流れている。

園瀬川の源流だろうか?

今まで園瀬川源流は神山と府能に抜ける林道の下だと思っていたが、

確かに此処には沢があり水が流れている。

林道に水のトンネルがあるのだろうか?



沢に沿ってそのまま這い上がれそうな気がするが、遊歩道は沢を越えて向こうに続いている。

ただし、かなり崩壊している。

イチリンソウの谷を越えて斜面を這い上がると砂防ダムの堰堤がある。

こちらが園瀬川の本流か?

地図にも佐那河内村のHPにもこんな所に砂防ダムがある事は書かれていない。



此処からの道は凄かった。

道は完全に崩落して倒木が覆い被さっている。

倒木にしがみついて乗り越えていくが、足場がザレて少しずり落ちた。

膝を岩角で切り裂いてかなり出血してしまった。

止血して古いゴミ籠が残る道を登る。






林道に出るとシロモジの花が満開。



殆どのヤマザクラは折れてしまっているが折れた枝に咲いている花が切ない。



四国電力の作業員が昼食中。

作業道の倒木は綺麗に片付けられている。



折れずに残っているヤマザクラの葉桜が美しい。



何時もの所にフデリンドウみっけ。



可愛いなあ。



遊歩道分岐まで戻る。

此処には通行止めの標識はない

リョウブの若葉が日に照らされて美しい。



斜面にはリョウブなどが根こそぎ倒れている。

ヤマシャクヤクはまだ堅いつぼみ。



此処のニリンソウも可愛い花が咲き始めていた。



日当たりの良い所でやっと咲いているカタクリを発見。

今年始めての出合い。

トクシマコバイモはもう青い実



また展望台に戻り頂上に向かう。

ミツバツチグリの蕾が可愛い事を発見。



ニリンソウが朝より沢山咲いていた。

カキドウシも咲き始め



朝、蕾だったカタクリが花を開いていた。

10人程の人達がそれぞれにカタクリの花を楽しんでいた。



わずかに咲き残っているスミレを楽しみながら高鉾山への道を下る。



お文の墓の横の樹には白い花が?ズミでもないようだし??



お不動尊の石像の右側面には「左 藤川」 と「?」

左側面には「左 上角」と「?」

藤川とは上勝町の正木ダムの所にある藤川村落の事だろう。

上角とは神山温泉のある上角村落のことだろう。

昔からこの峠を越えて神山と上勝を行き来していた事が解る。



スミレの多いトラバース道を帰るが殆どスミレは消えている。

わずかにエイザンスミレが咲き残っている。



崩落した岩屑の中にイワザクラが一輪咲いていた。

斜面は崩れていて他にはスミレさえ咲いていなかった。



南面のトラバース道は傷みは少ない。

右へと回る道は通行止め



シハイスミレが並んで咲いていた。

今年会えるのはもう最後かなあ。



シベが10本のアワノミツバツツジが一株咲き始めていた。

もうすぐすると遊歩道は鮮やかなアワノミツバツツジの紫がかった朱色で染まる事だろう。





一軒茶屋まで帰ってきて名物ソフトクリームを頬張る。

いつの間にか沢山の車が停まっていた。

次々と山の中に入っていくので皆さんカタクリを楽しみにやってきたのだろう。

なんと勝ぼうずさんが家族サービス中。

先日の徳島マラソンを完走したそうだ。

まあ彼なら完走して当たり前とも思えるが..

のんびりして帰宅したが、春の雪の被害が想像以上だった事がショックだった。



総歩行距離 7.2q

累計標高差 ±475m

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