激寒の里山 大雪の竜王山 2011/02/12
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− 舐めたらいかん!厳しさを味わった激寒の竜王山 −

今日から、高知の天狗高原に出かけて雪の五段高原などでスノーシューを楽しむ予定だった。

天狗荘に泊まって、運が良ければ太平洋からの朝日を見ることが出来るかもと楽しみにしていた。

しかし、朝から大雪が降っている。

しかも昨日から池田から大豊までの高速は通行止めが続いている。

朝早く宿にキャンセルの電話を入れる。

仕方がないので、お高越山にでも登って、ふいご温泉で暖まろうかと出発。

ふいご温泉の先の駐車場まで来ると、青空が広がっている。

阿讃山脈が青空の下真っ白に輝いている。



急に阿讃の山に行きたくなった。

そうだ。

奥の湯から竜王山に登ろう。

高松に住んでいた時は良く登ったコースだ。

しかし、このところ7年くらい登ったことがない。

塩江街道を塩江に向かうと拍子抜けするほど雪がない。



三木町に入ったところで道路を狸がヨタヨタ歩いている。

危ないなあ!

塩江から奥の湯に向かうが除雪されている。

奥の湯ふれあいの里駐車場に駐車。



出発準備をしていると、ふれあいの里のそば屋さん「もみじ庵」のご主人が除雪中。

もみじ庵は美味しいという評判だが、何時も帰りに寄ると売り切れで食べたことがない。

9時52分大手前高校の塩江向学寮から出発

一人の先行者の足跡がある。



このルートは久しぶり。

お茶畑や廃屋も昔のまま



以前は住んでいた農家も今は人の気配はない



今でもお住まいの農家の庭を通って車道に出る。



別荘には冬でもお住まいの人が居て犬達が元気に走り回っている。



軽トラの男性が通りかかり「何処へ行くの?」と聞くので「頂上」と言うと呆れて走り去って行った。



10時45分キャンプ場に着く。

轍があったがUターンして帰っている。

トイレをお借りして直ぐに出発



先行者の足跡が続く

新雪がたっぷりあって、サラサラ。



5合目までは緩やかな植林帯の道。



傾斜がきつくなって雪が深くなる。

7合目あたりから雪が降ってくる。

風も出てきて先行者の足跡が消えてしまう。

かなり深い足跡だったのにサラサラの雪が足跡を覆ってしまった。



稜線手前にこんな急坂があったかな?

深い雪を必死で登っていく。



鷹山遺伝子保存林の看板を矢印とは逆に左へと曲がる。

強い風で、雪が横殴りに吹き付ける。



昔登ったルートを思い出しながら踏ん張って登ると9合目の標識。

ルートを外していなかったと安心する。



アサマリンドウが綺麗だったトラバース道にやってきて家内が立ち止まる。

急なトラバース道は完全に雪の斜面となっていて何処に道があるか解らない。

先行者の足跡も完全に埋まって消えている。

降ったばかりの雪は柔らかくて踏み込むと簡単に崩れてしまう。

雪と一緒に滑落しないように慎重に一歩一歩進む。

途中で、かなり厳しくなって進めなくなる。

引き返そうかと相談するが、しばらくすると風か止んで視界がはっきりする。

気を引き締めてゆっくりと進む。



やっと阿波竜王山と讃岐竜王山の分岐に着く。

当初は先に阿波竜王山に行ってから讃岐竜王山に登る予定だった。

しかし、雪が激しい。

帰りに先程のトラバースを通ることを考えると阿波竜王山に行くのは無理だ。

讃岐竜王山に登って帰ることにする。

讃岐竜王山への階段は完全に雪の下。

急坂を這うようにして登る。





12時32分 讃岐竜王山着

頂上には先行者の足跡が残っている。

姿が見えないが何処へ行ったのだろうか?

相栗峠経由で下山したのかもしれないが、その先にも足跡はない。

雪で消えたのかもしれない。

写真にはハッキリと写っていないが細かい雪が吹き付ける。

高度計を見ると1190mを示している。

讃岐竜王山の標高は1050m。誤差がすごい。

低気圧が通過していることが解る。



すごい風で雪が吹き付ける。

直ぐに引き返す。

相栗峠経由で帰ろうかと一瞬考えるが、元来た道を引き返すことにする。



先程登ってきたばかりなのにもう足跡が完全に消えている。

トラバース道もせっかく付けたトレースは消えてしかも雪が深くなっている。





やっとの思いでトラバース道を越えて一安心。

急坂を尻セードで下ろうと思ったが、雪が柔らかすぎて滑らないで埋まるばかり。



一生懸命降りて、13時46分キャンプ場着。

おなかがすいたので此処で昼食。



14時47分奥の湯着。



もみじ庵に寄って、しっぽく蕎麦をいただく。

塩江のそば粉で作った蕎麦は柔らかくて少し太く祖谷蕎麦に似ている。

祖谷蕎麦よりも少し腰があって美味しい。

これで450円は安い。

次々とお客さんがやって来る。

こんな雪なのに人気があるんだなあ。

ご主人にお聞きすると先程一人相栗峠から下りてきたとの事。

やはり先行者は元の道を引き返さずに相栗峠経由で下山したらしい。



色々メニューがあってしかも安い。

おちらし100円とは、はったい粉のことらしい。



帰りに奥の湯温泉でほっこり暖まる。

市民ですか?と聞かれた。

市民?そうか此処は、塩江町ではなくて高松市になったんだ。

帰りには雪はすっかり止んであの稜線での厳しさが嘘のようだ。

たった1000mほどの阿讃山脈とはいえ天候の悪い時は注意が必要だと実感をした。





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