− 師走の梅の木峠従走路を歩く −
今日も良いお天気。
雪の残っている内に柴小屋山から薬研谷を歩いてみたい。
しかし、何時もの登山口から登ったのでは山登りではなく山下りになってしまう。
山歩きは、やはり行きは上へと登り、帰りは下へと下る方がしっくり来る。
と言うわけで、梅の木峠から柴小屋山を目指し大道丸から薬研谷経由で梅の木峠に帰ってくる事にする。
気温も上がっているので雪歩きは期待薄かな?
大川原高原を目指すとネーチャーセンターのあたりから路面が凍結している。
四駆にスタッドレスでも結構尻を振る。
一軒茶屋の駐車場には一台も停まっていない。
大川原旭の丸線に入ると所々雪が凍って残っている。
8時12分梅の木峠手前に停車して出発。
直ぐに梅の木峠に着く
此処から四国の道を登って行く。
左は杉の植林だが右はリョウブの純林が続く。
しばらく行くと雪が現れだした。
緩やかな傾斜の気持ちの良い道を行くと天ヶ滝休憩所に着く。
8時42分
振り返ると旭ヶ丸
少し林道を進んでから右へ登り稜線を歩く。
雪が結構残っている。
獣以外に誰も歩いていない雪をシャカシャカと歩くのは楽しい。
三角点がある
基準点コード |
TR35034721901 |
点名 |
亀田ガ丸 |
冠字選点番号 |
果 43 |
種別等級 |
三等三角点 |
成果状態 |
正常 |
地形図 |
剣山−雲早山 |
測地系 |
世界測地系 |
緯度 |
33°56′03.5032 |
経度 |
134°22′00.6807 |
標高 |
1042.21 m |
ヒメシャラが美しい
大岩を乗り越えて下って行くと突然舗装路に出た
正面左に柴小屋山
正面は旭の丸
壊れかけていた大川原旭の丸線をまた大規模に改良工事を行ったらしい。
かってミヤコアオイや可愛いショウジョウバカマが咲いていた斜面は切り崩されてコンクリートで覆われている。
今月竣工したばかりの様だ。
ここまでやるか!
左のかっての自然林の散策路も何故か完全に伐採されている。
林下に沢山の山野草が咲いていたのに土壌まで完全に剥がされている。
自然林や山野草が大嫌いだという人間が計画したとしか思えない。
野間へと下る林道の所まで改修工事は進んでいた。
しかし、今年竣工したばかりだというのに既に土砂が排水溝を埋めて
路面が水の流れに削られているところもある。
まあ後2年もすれば元の様に荒れた路面になるのだろう。
しかし、伐採された自然林や山野草は元には戻らない。
大型重機が停めてあるところからまた山道に入る
この道はかなり野性的で楽しい。
榎ノ平の四等三角点があるはずだが見つからない。
春になればピンクのコミヤマカタバミが咲き乱れる杉林を下ると松林に出る。
ここから荒れて四駆でも通りかねる林道を進む。
此処もそのうち改修されるのか?
しかし、この林道が正式に供用されるまで何回改修する必要があるのだろうか?
というか本当に正式供用される時が来るのだろうか。
林道から柴小屋山への登山道に入る。
最初はヒメシャラの林そのうちブナの林となる。
トラバース道に来ると雪が深い。
滑り落ちない様に踏みしめて歩く。
大道丸との分岐に出てまずは柴小屋山に向かう。
10時21分柴小屋山頂上着
出発してからに時間余り
見上げると青空にブナが美しい
ブナは新緑、黄葉そして葉を落としてまでもその繊細な姿にほれぼれとする。
最近、あちこちの徳島の山の頂上に登頂日と自分の名前を書いた幅広の赤テープがぶら下がっている。
いかにも汚らしくぶら下がっていて、今日のテープには「合掌」とまで書いてある。
???
直ぐに引き返して大道丸に向かう。
かなり雪が深い。
とても天気が良くて汗ばむくらい。
三等三角点がある。
名 |
人道丸 |
冠字選点番号 |
果 42 |
種別等級 |
三等三角点 |
成果状態 |
正常 |
地形図 |
剣山−雲早山 |
測地系 |
世界測地系 |
緯度 |
33°55′16.9299 |
経度 |
134°20′32.7065 |
標高 |
1238.97 m |
三角点名は大道丸ではなくて「人道丸」となっている。
此処にも例の赤テープがキティの山頂表示板と並んでいる。
しばしコーヒータイムを楽しむ
正面左に見える三角錐の山は旭の丸
右は柴小屋山
引き返して薬研谷に向かう。
シロモジの林の中は誰も踏んでいない柔らかな雪道が続く。
雪がキラキラと輝いている。
壊れた林道に着く。
此処の林道も改修されるのかな?
大道丸を見ながら昼食
ポカポカ陽気で気持ちまでゆったりとしてくる。
大道丸の左には高根山から伸びる林道「大川原旭の丸線」が巻いて来ている。
どのようにしてこの分断されて荒れ放題の林道が繋がるのか全く不明。
薬研谷に向かって下って行く
何時もの岩の展望所で景色を楽しむ。
急坂を下りて薬研谷に着く。
銚子の滝は凍っていなかった。
家内は楽しみにしていただけにガックリ。
何時もの山野草の谷には雪が多く残っていた。
雪が多いので沢山の山野草が咲くのだろう。
来た道を帰っていく。
雪が融けて亀田ガ丸の三角点が顔を出していた。
13時41分梅の木峠着
今日も誰にも出会わない静かな山歩きだった。
雪も結構残っていて楽しく歩く事が出来た。
次はまた春に来たいなあ。
大川原高原に来ると夏タイヤの車が何台もスリップして難儀していた。
猟犬を積んだ軽四もいて猟銃を仕舞っていた。
やはり猟をして居るんだ。
気を付けなくてはなあ!
里山倶楽部四国編
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