新春の里山 焼山寺山 奥の院初詣 2011/01/01
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− 新春の焼山寺山 初詣 −

天気予報が余り良くないので、随分とゆっくりとした目覚め。

実は昨日、電気毛布を購入したので朝までポカポカ目が覚めなかった。

夕べ年越しの大吟醸を飲み過ぎたかな?

今日はこのままノンビリ過ごそうかなと思ったけど、予報に反して素晴らしい青空。

やはり例年通り焼山寺山に初詣に出かけよう。

今年は出発時間が遅いので、黒口に駐車。



昨年は、沢山の帰省客で賑わっていたが今年は閑散としている農家の横を登って行く。

石の神様にもお鏡とお供えが奉ってある。

古い歴史がありそう



農家の石垣にはタチツボスミレが沢山咲いている。

鍋岩荘から山道に入る。



山の神様にお参りして、雪の積もった細い橋を渡っていく



鍋岩の無人休憩所を過ぎて田中食堂横の橋を渡る。



車道を離れて空海の道に入る



石畳の道は少しばかり雪が積もっている。

風が吹かないので熱くなりダウンを脱いで体温調節

桃源郷に来たが青空が広がっている



衛門三郎杖杉庵にやってくると手水鉢の水も凍っていた。

地元の老人と少しお話をして先に進む



梅干し農家にも雪が積もっているが今日は帰省客がいるのか賑やかな声が聞こえる



参拝路に入ると大小の踏み跡がある。

毎年お会いする黒口の親子の足跡だろうか

行き倒れの遍路墓にも雪が積もっている。

遍路して行き倒れてこのような墓に眠る事が哀れなのか?

果たして幸せなのか?

歳を取ると解らない事が増えてくる。



歩き始めて一時間半程で焼山寺に着く



正月だというのに焼山寺は閑散としている。



お賽銭を奮発して今年の山歩きの安全をお願いする



鐘楼や石の二重の塔にも雪が少し積もっているのが味わいがある



大川原高原方向も青空

風車が元気よく回っているのが見える。



大杉の向こうには抜けるような青空



時間が遅いので急いで奥の院に向かう。



三本の大杉の横を登って行く

大杉はまだ樹勢盛ん。

私達が死んで灰となり消えてしまってからも何百年も生きて参拝者達を見守っている事だろう。



大蛇の大岩で今年も蛇に会わないようにお願いをする



竜王窟の分岐からは急登



動物たちの足跡だけが残る細尾根を登って行く。

毎年ながら緊張する



雪は意外と深くない

緊張しながらもルンルンで登って行く



最期の急坂を登り切ると焼山寺山頂(奥の院)到着

焼山寺から40分程



今年も無事楽しい山歩きが出来ますようにお願いする。



剣山方向もよく見えているが写真でははっきりと映らない。

剣山では大雪の中、年越しの客が50人以上登ったらしい。



矢筈山系も白く雪を被っている。



寒いので直ぐに下山開始

下りは特に気が抜けない

慎重に下って行く



高城山や柴小屋山等の団子三兄弟もクッキリと見えている。



細尾根に入ると雪の上に鮮やかに血痕が散らばっている。

小動物が怪我をしたらしい。

しかし、先程はなかったのにいつの間に?



危険なところを過ぎると後は気持ちよい下り。



除雪車が大きな車に変わっていた。

これならガンガン除雪出来るだろう

焼山寺に帰ってきて昼食



寒くなってきたので下山開始

14時40分

冬の山は直ぐに、日が当たらなくなり寒くなる

桃源郷まで来ると梅の木には既に新芽がでてきている。

春はもうすぐかな?






鍋岩に来ると此処の石の神様にも鏡餅とお供え物



鏡餅の他にもう一つのお供え物にはオフナタさんと書いてある?

調べてみると

オフナタさん?忌部氏の古の祭事物?

奇妙な形をした3個の石が祀られている。これは縄文時代以来の性信仰を示す男根石(陽石)である。
このような男根石は『古語拾遺』の忌部神代の古伝承に「男茎形」と書かれ、広大な土地を所有している大地主の神が、稲の害虫を防ぎ豊穣をもたらすための手段として、牛肉とともに疎水溝の排水口に置き、稲(田)の神である御歳神の心を慰めるのだと記されている。(山川こうつウォークHPより)

すこし異なっているが石の神様は、忌部氏ゆかりの祭事物らしい。

しかし、牛肉の供え物とは、牛が貴重な農家の財産であり、食肉用では無かった時代に不思議だ。


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