冬の里山 焼山寺山   2013/01/01
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− 初登りは焼山寺山 −

元旦は何時もゆっくりと寝て起きるのが遅いのだが、今年は目が覚めたら10時過ぎだった。

いくら何でも寝すぎかな?

さて初詣(初登り)は何処へ行こうか。

やはり焼山寺(焼山寺山)にしよう。

11時過ぎに自宅を出発。



例年なら寄居に車を停めて歩くのだが、今年は寝坊したので杖杉庵から登り始める。

防災無線から12時のオルゴールが大きい音で鳴り出した。

例年凍っている古い車道も雪は全くない。



ポカポカ陽気の遍路道歩きは気持ちが良い。



旧遍路道に残る石の仏様

遍路道から奥まった所にあるが、手前の木が枯れてよく見えるようになっていた。

○寂岸道休と読めるようだが?

「道休」とは道で休む。すなわち遍路道で無くなる事を言う。

熊野古道で、道休禅師と書かれたお地蔵様を見た事がある。

遍路の途中で亡くなった人の為の地蔵だそうだ。

また、八十八カ所を12回裸足で回ったと言う「道休禅師」の墓が香川県の牟礼に有るという。

この石像から少し下った窪地に多くの無縁墓が祀られている。

その多くは、石だけの粗末なものだが、地元の人達の温かい気持ちが伝わってくる。



2度ほど車道を横切って焼山寺に着く。



数人の参拝者とお目にかかっただけの静かな焼山寺で初詣



鐘楼で鐘を撞く。

余韻のある良い音がする。

七色の花を咲かせる椿には沢山の蕾が出来ていた。



目の前に、大川原高源から梅の木峠そして柴小屋山に続く稜線が美しく見える。



少し休憩してから奥の院(焼山寺山頂上)にむかう。

例年積雪がある参拝道には全く雪が無い。

こんなに雪が無いのは初めて。



標高が上がると少し雪が残っているが、ほんの少し。

竜王窟への分岐は通行止めになっていた。

道が痛んでいるのかもしれない。



立派なサルノコシカケは少し成長したのか形が変化している。



祠を過ぎて例年なら緊張するトラバースも雪が無いので楽ちん。



最後の急坂を登って焼山寺奥の院(焼山寺山頂上)に着く。

13時33分。



剣山方向は雲が多い。

高城山や本宮山はくっきりと見えている。



昨日登った雲早山は真っ白。

神社の横で昼食。

登る時は汗をかくほど暖かかったが、食事をしていると冷えてきた。

ダウンジャケットを着て下山開始。



焼山寺山には大樹が多い。

この木はアカガシだろうか。

焼山寺山は岩山なので、大樹は大岩の上に根を大きく広げて育っている。



杉の大木も多いが、その木肌の縦皺がくっきりと彫りが深くテカテカとして美しく見える。

他の山で見る杉の木肌は剥げ落ちたようで汚いのだが何処が違うのだろうか。

三抱えもあるような大木でもその肌は綺麗だ。

これからまだ数百年は生き続けるのだろうか。



モミやツガの大樹も多い。

この木はモミだろうか?

三抱え以上もある。



少し下った所にあるアカガシはその姿が特に美しい。

素晴らしい古樹に今年も精気を戴いた気がする。

今年の初登りは少しショートコースだったが、気持ちの良い山歩きが出来た。

今年も、色々な山に登って素敵な出会いを楽しみたい。


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