冬の里山  高丸山 おひな様の奥座敷坂本   2012/02/19
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− 高丸山で素晴らしいブナの霧氷に出会った −

朝起きると近所の家の屋根が真っ白

夕べは沢山雪が降ったようだ。

おまけに抜けるような青空が広がっている。

しかし、高山ではどのくらい雪が降ったか解らない。

近くの中津峰山でも沢山雪が降ったかも知れない

久しぶりに登ろうかと出発。

園瀬川の河原も真っ白

しかし、中津峰に近づくと山が白くない。

急遽行き先を変更して高丸山に向かう。



高丸山までの県道一六号は拍子抜けする程雪が少ない。

高丸山への林道も積雪は10p位

目の前の高丸山は真っ白だ



今日走ったと思われる轍は沢山あるが車は居ない。

朝、雪の走りを楽しみに来たらしい。

9時16分出発。

昨日の足跡は沢山残っているが今日は私達が初めてのようだ。



高丸山は保全林となっていて枯れ枝やツタなどの採取も禁止されている。

枯れ枝でも切ったりして、自然を痛めては駄目よと言うことらしい。

冬には枯れ枝に見えても春になれば生き返って見事な花を咲かせる事もあるからかも知れない。



素晴らしい青空だけれどブナにはわずかに雪が残っているだけ。

霧氷は既に落ちてしまっている。

このようなポカポカ陽気ではあっという間に霧氷は落ちてしまう。



三つ尾の峠からの南面登山道も新雪が沢山積もっている

目の前に先週登った西三子山への縦走路が滑らかに延びている。



展望所まで来ると目の前に剣山や一の森

先週、西三子から見たのと同じように次郎笈が顔を出している。




山頂に近づくと樹木に積もった雪が美しい。

足を止めて何度も見上げる。



樹氷に見とれながら登るとあっという間に頂上が見えてきた。



10時27分高丸山山頂着

積雪は30p位

動物の足跡しか無い



目の前に雲早山への縦走路(左画像)

雲早山は真っ白

雲早山の左には高城山(右画像)



高城山の左奥には剣山や一の森が真っ白に輝いている。

先程まで真っ青だった空は、白くかすんできた。

剣山山頂には剣山ヒュッテや東の木道テラスが見える。

望遠鏡があれば登山者も見えるかも知れない。



北には昨日登った柴小屋山と大道丸

大道丸から右下に延びている尾根には林道から薬研谷に降りるピークが見える。。

何時もは霞んでいて、何処がその場所なのか解りにくかったが今日は確りと確認できる。



その右には石井町のあたり?と吉野川が見えている。

時間は早いがポカポカと気持ちが良いので昼食にする。

今日は、チゲ・ショウガスープ具沢山と卵かけご飯お握り

卵かけご飯お握りはなんとお握りの中に醤油で味付けされた生の卵が入っていた。

色々工夫しているのに感心。

10時54分下山開始。



北面登山路は樹氷が沢山残っている。

青空に映えて美しい。



樹氷の間から大川原高原がくっきりと見えている。

風車が良く回っている



東側は急な崖なので慎重に下る。

家内は踏ん張れないので雪の急斜面が苦手。

一歩一歩足下を確かめながらゆっくりと降りている。



かなり下っても、美しい樹氷を見ることが出来る。



ブナ帯に入ると益々素晴らしい樹氷。

青空とたっぷりのブナの霧氷

この細かく輝く霧氷が何ともいえない程美しい。



柴小屋山より少し標高が高いだけだが、2年前の雨氷は此処では雪だったようでブナが傷んでいない。

白い樹氷を被ったブナの古木は神々しくさえ見える。



12時37分、駐車場に着くと車が増えていた。

高丸山は1時間程で頂上に立つことが出来るので昼前ぐらいからゆっくりと登る人が多い。

私の車の隣に止まっているジムニーはもしかするとシゲさんの車かな?

今日から勝浦のビックひな祭り

温泉に寄らずに「おひな様の奥座敷」坂本に向かう。



まずは森本家に向かう。

2年前に来た時は例の雨氷の日で冷たい雨が降っていた。

今日はポカポカ陽気なので庭に沢山おひな様が遊んでいる。



お雛様が色々な可愛いシチュエーションで飾られている。



しっとり落ち着いたたたずまいの座敷のお雛様

100年も前のお雛様も飾られている。



お雛様は昔の長閑な時代の生活を再現している。



ポカポカ陽気で縁側で一休み

庭のあちこちでお雛様が遊んでいる。

何故か穴吹の葡萄まんじゅうを若い女性が売っていた。

良いものを見せてもらったので一個購入。

朝には庭に真っ白に雪が積もっていたらしい。

森本家からトンネルを越えて坂本の古い家並みを散策。



駐車場脇の三輪トラックの駐車庫でミカンを購入。

坂本のミカンは美味しいことで有名



民家の店先には色々な趣向のお雛様

右のお雛様には「お雛様の雨宿り」と書かれていた。



流石ミカンで裕福だった町だけあって普通の民家も立派なお雛様を飾っている。



セメント瓦にこけの生えた家もお雛様は立派



実はこの坂本は昔、慈眼寺の参拝路があって遍路宿も多くあったようだ。



間口の広い立派な構えの家が多い。



有名なお雛様の散髪屋さん



街道を下っていくと廃校となった坂本小学校に着く

小学校は「ふれあいの里さかもと」となっている。

宿泊も出来るらしい。

体育館では、催し物が開催されていた。

フラダンスなどもあるらしくて着飾った女性が座っていた。



子供達の手作りのお雛様が飾られていた。



学童保育の子供達が作った紙コップのお雛様

古いお雛様も良いが、このようなお雛様も良いなあ。

みんな可愛く作っているのに感心



ジオラマのお雛様も

お年寄りが一つ一つ作ったのだろう。

みんな良い表情をしている。

昔の山里の生活が良くわかる。

山でヤッホーと叫んでいる男性が居るのには笑ってしまった。



その他にも手作りのお雛様がいっぱい。



帰りに慈眼寺への参拝路を発見。

農道を行ったら5キロぐらい5分で慈眼寺に着くらしい。

しかし、この参拝路を登ると標高差480M 1時間半位で慈眼寺に着くという。

慈眼寺は鶴林寺の奥の院なので、今でもお遍路さんが多いらしい。

写真を撮影していた青い帽子の男性も、上勝町からの車道が開通していない昔に此処から慈眼寺に登ったそうだ。

参拝路脇にお住まいのおばあちゃんがキウイを皆さんに配っている。

一ついただくと甘くてとても美味しい。

貯蔵庫で長く寝かすと柔らかくて甘くなるらしい。

手で簡単に皮が剥けるようになると美味しいという。

帰りにビニール袋にいっぱい入れて持って帰れと言う。

貯蔵庫にいっぱい保存してあって皆さんに配っているそうだ。

無料だというのでみんな驚いている。

太っ腹なおばあちゃんありがとうございました。

来月20日まで開催しているそうなので福寿草の咲く頃にもう一度来てみたい。




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