秋の里山 高丸山 赤石丸  2012/09/09
ホームページ里山倶楽部四国編 

- 高丸山から赤石丸へ -

今週末も天候が安定しない。

昨日は雨の予報だったので山歩きは中止した。

今日は昼過ぎから用があるので手軽な高丸山に出かけることにする。

出来れば前回到達出来なかった赤石丸に回ってみたい。



7時30分駐車場に着くとパジェロイオが一台停まっていた。

早いなあ。

ノリウツギがまだ元気に咲いている。

花期の長い花だ。



用意して直ぐに出発。

私達は家を出る時に登山靴まで履いているので出発は早い。

登山口にはシコクママコナが群生している。



此処のシコクママコナは色白さんだ。

よく見ると下唇にある二つの斑紋(米粒)が白色。

しかも苞に鋸歯がない。

ミヤマママコナかも知れない。



ヤマジノホトトギスも沢山咲いている。

此処のヤマジノホトトギスは茎が長く沢山の花を付けている。



ツルリンドウが朝露に濡れて可愛い花を咲かせている。



清々しい朝の山道を歩くのは気持ちが良い。



水場から広場に出て東照神社に向かって登る。

シコクブシが沢山咲いてハナバチが吸蜜に忙しい。



マムシグサ?の実が赤くなってきている。



東照神社にお参り。

昭和5年の棟札が残っている。

4748尺 = 1,438.8 メートル



神社の中の神輿庫には1962年(37年11月13日)の落書きもある。

何回も修復されているようで最近では平成13年に八重地の田中さん達により修復されている。



神社にお参りして頂上に向かうと驚いた。

山が大規模に切り抜かれて林道が出来ている。

保護区と言えども許可さえあればこんな工事も認められるのだろうか。



林道を越えて進むと涸れたアカマツの根元にハナビラタケらしきキノコが生えている。

美味しくて栄養価が高く癌にも効くと言われている。

随分と大きくて美味しそう。

でもキノコは良く解らないので採取はしないことにしている。

此処もシコクママコナ?が多い。



米粒は白いが苞に鋸歯が有ることがクッキリと解るのでシコクママコナだろう。



三つ尾の峠からの道と交わり山頂に向かうとガスが出てきた。



山頂手前にはタカネオトギリやトゲアザミが咲いている。



高丸山頂上 8時36分着

誰もいないし、ガスで眺望は全くなし。

おまけに小雨も降ってきた。



山頂にはススキが穂を出していた。

アセビの葉の色が変わって綺麗だ。



何も見えないので直ぐに下山

下山路にもシコクママコナが群生している。



旗立て分岐はそのまま直進する。

岩場手前のヒオウギはもう花が終わって実が出来はじめている。



旗立山に向かう尾根道は気持ちが良い道が続く

チヂミザサにもピンクの花が咲いているがうまく写せない。



9時32分林道に出てそのまま左へと進む



トチノキに実がなっていた。

クルミの様な実だ。



東屋で一休憩してから林道を進む。

旗立山裾を巻くように進むと、大川原高原の風車が良く見えてくる。

その向こうには吉野川や淡路島まで見える。

六郎山の鉄塔もクッキリ。



林道脇にはサンショウの木に赤い実が熟れている。

サンショウの実と言えば緑色が一般的だが、このように赤く熟れた実はやはり辛いのかな?



旗立山を巻いて進むと旗立山からの道が林道と交わる所に出る。

伐採した材木を沢山積んである。

大川原高原から柴小屋山まで続く稜線が目の前に見える。



何処から赤石丸に登るのかな?と思いながら林道を行くが何時までたっても終点に着かない。



欅の看板の所まで来る。

右の山裾に立派な欅の古木がある。



まだまだ林道は続いている。

八重地までの途中で工事は中断しているはずだが?

目の前に大道丸から薬研谷へと降りて行く時に通る痛んだ林道が見えている。

何時もあの場所で休憩した時に見える林道が此処の場所だと言うことが解る。

赤石丸を通り過ぎたようなので引き返す。



林道をしばらく引き返し、適当な所から尾根道に上がる。

林道の直ぐ上に尾根道があり登山道があった。



登山道は不明確となり急坂となるが、国土調査の為の杭があり木が刈られている。



キティ山岳会の山頂標識のある赤石丸頂上に到着。

10時41分

三等三角点「赤石丸」1232.5mがある。



山頂から右に山犬嶽への縦走路が続いており、ヤブが伐られている。

また来た道を引き返し林道には降りずにそのまま進むと10分程で先程の木材置き場に着いた。

旗立山から下りて直ぐに材木の間を進むと赤石丸へと向かうことが出来ることが解った。



赤石丸への尾根道の南側に炭の古道が続いているのを発見。

綺麗に整備された道だ。

一度歩いてみたい。



林道を進まずに旗立て山への登山道に入る。

直ぐに道が荒れていて、大岩の間を通るが倒木が邪魔だ。



此処の大岩は真っ赤な岩だ。

破片も真っ赤で一面に散らばっている。



シコクママコナの花園の中を登って行く。



前回来た広場まで来たが、前回には何もなかった所に調査用の三角点が出来ていた。



旗立山方向に向かうが頂上には寄らずに左へと林道に降りて行く。

気持ちの良い道だ。

コフウロが沢山咲いている。



イチゴの実も美味しそう

アザミもまだ元気だ。



所が林道に出る手前でノイバラとトゲアザミの攻撃に遭う。

道が崩れて危険な上にビッシリとノイバラとトゲアザミが咲いている。

シャツやズボンがバリバリという。

切り傷だらけになってやっと林道に降りる。

ホッとして足下を見るとなんと引っ付き虫がビッシリと付いている。

灰褐色の小さなヒッツキムシは強力で手で払った位では全然落ちない。

軍手で擦り落とすようにして取るが20分以上も掛かってしまった。



ヒョウモンチョウが美味しそうにアザミの蜜を吸っている。



イタドリの花が山肌一面に咲いている。

ヤマハギも凄いボリュウムで咲いているがもう花期の終わり。



林道を駐車場に向かって歩いて行くと、雨水が滝のようになって流れ落ちている。

その脇にオタカラコウが群生している。

沢の岩場には淡紅色のイワアカバナが可愛く咲いている。

冷たい沢水を飲んで生き返る。



タラノキ?の花が花火のように咲いている。

ススキが風に揺れて秋を感じる。



オトコエシも今頃咲いていていた。

12時35分駐車場に帰ってくると満車状態。

徳島県の車もあったので何か行事でもあるのかな?

昼からは用事があるので温泉にも寄らず阿南に向かう。

途中でまた雨が降ってきた。

ガスで頂上からの眺望はなかったが、気になっていた赤石丸へも行くことが出来て満足。

来週の連休は天気が良ければいいのになあ。


里山倶楽部四国編 

ホームページにも是非お立ち寄りください
inserted by FC2 system