秋の里山  高城山    2011/10/23
ホームページ里山倶楽部四国編 

− 高城山 ガスと小雨に煙るブナの黄葉 −

今日は朝の内曇りだが、その後時々晴れ間も出るとの天気予報。

ブナの黄葉を楽しむためにファガスの森を目指す。



土須峠に向かうと紅葉が可成り進んでいて綺麗だ

シロヨメナがまだ綺麗



スーパー林道の入り口の看板によると雲早山方向は通行止め

その他は高の瀬まで大型車以外は通行可能となっている。



錦に染まる林道周辺の景色を楽しみながらファガスの森に着く

山荘はまだ開いていない。

8時34分

先着車はいなかったがそのうちビッグホーンが立ち寄って通り過ぎていった。

登山準備をしている間にどんどんガスって来た。



山荘裏ではドウダンツツジやシロモジそしてヒメシャラが綺麗に色付いている。

ブナも黄色くなりかけているがガスが深くて綺麗には見えない。



砥石権現にするか高城山にするか迷ったが、林道周辺のブナの黄葉を楽しみたいので高城山にする。

山荘裏から高城山に向けて出発。

8時37分

シロモジの黄葉が綺麗だ。



最初は少し急坂

ブナが色付いているがやはりガスに霞んで色が冴えない



それにしても見事なブナが多い

晴れていればどんなに綺麗なことだろうか



他の山ではカエデの落ち葉を踏んでいくが、高城山の登山道はブナの葉の絨毯を踏んでいく



少しシロモジの黄色も混じる



何とも良い雰囲気の尾根を登って行く



岩場から少し下る。



直ぐ横を車の通る音が聞こえるのが興ざめだが、登山道は奥深い山地を歩いているようだ。



カエデが色付き始めている。

緑と朱色の柔らかいグラデーションが美しい



9時9分小屋のある登山口から再度登り始める。

此処には以前、立ち入り禁止のテープが有ったが撤去されている。



美しいヒメシャラの木が多い。

少し色付き始めている。



ヒメシャラの林の中でシロモジなどの黄葉を楽しんでいると、なんと雨が降り始めた。



ブナの木肌に雨が流れ始める

大きく広げた葉に降った雨がドンドン伝い落ちてくる。



何処までも続く紅葉の落ち葉の絨毯

フカフカで気持ちの良いことこの上ない



ブナがますます多くなる。

先週の剣山ではブナの黄葉は秋の日に黄金色に輝いていたが、曇り空では褐色に見える。



ブナやウラジロモミの根っこを踏まないように進む



岩場を越えるところに小さな花が風に揺れて群生している。

大好きなキッコウハグマだが雨に濡れて綺麗な個体は少ない。

探してやっと見つけた可愛い花を撮影



真っ赤なドウダンツツジが多くなる。



アサマリンドウも所々に咲いている

シャクナゲ尾根を通過



いったん少しくだったところにブナの林がある。



ブナの落ち葉の中に寝転がりたい誘惑に駆られるがあいにく雨が降っている。



ブナがガスを呼ぶのか

ガスの多いところにブナが育つのか

ブナの森は神秘的



さあ、ロープのある急登にさしかかったぞ

気を引き締めて登り始める

ブナの落ち葉に混じってカエデの葉が多くなる



溶岩が吹き出たような黒い岩が露出しているところもある。



カエデの紅葉が美しくなる

木の根の急登は滑りやすい

雨の日の下りには使いたくない道だ。



落ち葉も色とりどりで美しい。



登り切るとブナのある広場に出る。



美しいブナだ



バライチゴの実が熟れているが花も咲いている。



高城山(1627.9m)頂上着

10時24分



コーヒーでも飲んで休みたいが雨が強くなってきて風がキツイ

そのまま岩のピークに向かう

ナナカマドの実がガスの中で美しい



ブナの林を超えていくと石灰岩の大岩を巻く

こんなに大きな石灰岩の岩が何故頂上にあるのだろうか?

何時の時代まで海の底だったのだろうか



何時もお弁当を食べる見晴らしの良い岩からもガスって何も見えない

そのまま下っていく



天気が良ければユックリと景色を楽しむことが出来る場所なのに残念



徳島の山の同定の目印「葱坊主」



岩の陰で昼食にしようかと思うが、気分が乗らない。

そのまま下山することにする。



笹が雨に濡れていてズボンがビショビショ

スパッツを持ってくれば良かった



ブナの庭園にやってくる

カエデの落ち葉が美しい



色々なモミジの葉が落ちている



緑の苔むしたブナの倒木がカエデの落ち葉で彩られていて何とも綺麗だ



朽ちて自然に帰っていくブナと、葉緑素を作るという役目を終えてもなお美しいモミジの紅葉



ウラジロモミの林を抜けると登山口に付く

11時8分



イシヅチウスバアザミに水玉の冠が付いて艶やか



剣山スーパー林道をテクテクと歩く

4駆やオフロードバイクが次々と通り過ぎていく

県外ナンバーが多い。



徳島のへそでは札幌ナンバーの男性と滋賀ナンバーの若い女性ライダーが仲良く記念撮影中

ツーリングしている最中に仲良くなったのかな?

それにしてもこのようなオフロードバイクで遠くから来たものだ



林道脇にはブナの大木やカエデが多い

晴れていればと思うが、ガスに包まれた景色もまた趣がある。



足下にオオミミズかと思ったらサンショウウオが!!

アサマリンドウも群生している



紅葉を楽しみながら黙々と歩く

車やバイクに轢かれないように歩くのが大変

風が出てきて寒くなる。

ウィンドブレーカーをジャケットに着替えて手袋もはく。



いくら綺麗でも林道歩きは疲れる

氷柱の広場を過ぎて一休みしたくなる。



12時12分

小屋のある登山口に着く



ヒメシャラと紅葉



ファガスの森に帰ってきた。

12時29分

すごい数のライダーが休憩している

700円の名物大盛りカレーを楽しみに歩いてきたが、食堂は満員

諦めてコンビニ弁当を車中で食べる

帰りに神山温泉でユックリと暖まる。

唐辛子ふりかけやニンニク味噌等色々と買い物をするが殆ど香川産

何でかなあ?

秋晴れのブナの紅葉が楽しみだったが雨で残念だった。

でもガスと小雨に煙るブナやカエデもまた良い雰囲気だった。

やはりブナにはガスが似合うのかも。

 
里山倶楽部四国編

ホームページにも是非お立ち寄りください
inserted by FC2 system