早春の里山 高城山 南高城山   2012/05/27
ホームページ里山倶楽部四国編 

− 高城山 シャクナゲ 南高城山 シロヤシオ −




今日は良い天気の予報

気になっていた南高城山のシロヤシオを見に行くことにする。

神山から土須峠を越してファガスの森に向かう。

先着車はジムニーが一台だけ。

青空にヒメシャラの幹が輝いている。



最近、見晴らしが悪い等の理由で樹木を根こそぎ切ったりする人が居る。

山には持ち主が居るし自然公園等では樹木の伐採は禁じられている。

法律を持ち出すまでもなく山のマナーとして樹木を大事にして欲しい。

7時23分高城山に向けて出発



足下には花を3つつけたホウチャクソウ

尾根の縦走路には昨日のトレイルランの目印だろうか黄色いテープが付けられている。



ツクバネソウが首を伸ばして花を咲かせている。

ブナの細尾根を進むと、朝早くの澄んだ空気が気持ちが良い。



ギンリョウソウが目を覚まして顔を出し始めている。

尾根筋から離れている所にシャクナゲが咲いている。



シャクナゲの茂みの中でカケスがギャーギャーと叫びながら飛び回っている

綺麗な姿が見えるが写真には写せない



岩場を降りると小屋の登山口に着く。

トレイルランの人たちはこのような厳しい岩場を走り降りるのだろうか。



緩やかな尾根道はブナの大木が多い

ブナの若葉から降り注ぐ光が気持ちだけでなく体の中まで清らかにしてくれるようだ。



元気なブナの根を踏まないように注意して進む



植林帯に来るとシャクナゲが沢山咲いて目を楽しませてくれる。



見上げると目が眩むような緑色の光のシャワーが降り注ぐ

この時期はブナの葉はまだ小さくて光が透けるので特に美しい。



ブナ帯を越えて登って行くとオオカメノキが多い



右が切れ落ちた細尾根ではシャクナゲが満開



直ぐ近くで見ることが出来るのでその美しさを心行くまで楽しむことが出来る。



日の光を浴びると更に美しく輝く



シャクナゲ尾根を過ぎると急坂の始まり



ロープ場を登り切るとオオカメノキの花が美しい。



カエデの新緑も輝いている。



天気が良いので、ミヤマカタバミが花を開いている。

急坂の滑る所では踏み跡が登山道を離れて彼方此方に付いている。



踏み跡につられて登山道を外してしまった。

岩に掴まり体を押し上げていると古い切り株にワチガイソウが群生していた。



ツルアジサイが絡む枯木には大きなサルノコシカケ

頂上手前には通行止めのロープがある。

昨日のトレイルランでは、高城山の頂上を踏まず手前から西尾根を電力鉄塔に降りるルートがとられているようだ。

右の藪を進む。



誰も居ない頂上に8時53分着。

静かな山頂でコーヒータイム

風が冷たくてコーヒーが美味しい。

予定ではここからアメダス経由で南高城山に向かうつもりだった。

しかし、時間も早いし、まだ歩いたことのない西尾根の様子も気になる。

今なら昨日のテープも残っているので道に迷うこともないだろう。



足下にはミヤマハコベ。

西尾根の向こうには樫戸丸そして天神丸

更に奥には一の森や剣山がそびえている。



やはり西尾根経由で降りることにする。

9時丁度

少し降りるとなんと言うことでしょう。

広々とした牧場のような場所に来る。



高城山はゴツゴツした岩の山のイメージが強いが、気持ちの良い平原のような所を下って行く



ハイジが出てきそうな気持ちの良い道



こんな素晴らしい所があるのを今まで知らなかった



やがて傾斜がきつくなり電力鉄塔に向けて降りていく

正面の樫戸丸の手前に風の広場が見える。



鉄塔手前に左へと道が分かれている。

たぶん鉄塔巡視路だろう。

此の巡視路を行けば南高城山には早く着くと思うが、西尾根の登山口を知りたいのでそのまま鉄塔に向かって降りる。



大岩の所から右にトラバースする。



岩場を越えると直ぐにスーパー林道に着く。

9時33分



登山口には見事な八重桜が満開



さあ此処から林道を登り返して南高城山に向かわなければならない。

昔から此処の下の谷はシキビが沢山生えていたので樒谷と言われていて樒谷川が流れている。

しばらく歩くと電力巡視路の入り口がある。

先ほどの鉄塔手前の分岐を左に降りると此処に着くようだ。

広島ナンバーの車が停車して聞かれたので天神丸への道をお教えした。

なんと神山から柴小屋山に登ろうとして登山口が解らずスーパー林道を此処まで来たそうだ。

広島から柴小屋山とは、珍しいなあ。



林道をエッチラオッチラ登っていくと目の前にアメダスの葱坊主が聳え立つ。

かなり疲れてきた時、南高城山登山口に着く。

10時11分。

沢山の車が駐まっている。

南高城山のシロヤシオは人気のようだ。



高城山の登山口の林道反対側に南高城山登山口はある。

直ぐに登り始めるが傾斜はかなり急だ。



頂上手前に立派なシロヤシオの木がある



綺麗に咲いているがまだツボミもあり来週くらいが満開のようだ。



頂上のピークに行くと大勢がシロヤシオを楽しんでいる。

皆さんは花が少ないと嘆いているが私たちは清楚な花を見ることが出来ただけで大満足。



ピークから西へと尾根を下ると広場に出る。

倒木に腰をかけて昼食タイム

動物が多いのかそこら辺糞だらけ。



昼食後、大きな三脚を持った男性が登ってきて、この下に縁がピンクの花があると教えてくれたので急坂を下る。

女性が二人お弁当中

ピンクの花を教えてもらう。

少し下にまだツボミが多いがピンクの縁取りのあるシロヤシオがあった。

その淡いピンクが何ともいえない程可愛い。

お二人と話をしていると昨年高丸山でお会いした私と同じ団地の方だった。

そのうちご夫婦がこれられたがなんと不思議な縁。

やはり同じ団地にお住まいで私のホームページを見ていただいているそうだ。

ありがとうございます。

なんと主催者が同じ団地に住んでいるカモシカクラブの人たちも来ていたらしい。

レポートを見ると此の後天神丸へ行ってシャクナゲやアケボノツツジを楽しまれたらしい。



随分とゆっくりシロヤシオを楽しみ下山する。

登山口に降りると停車している車がすっかり入れ替わっている。



しばらく進むと私たちが何時も高城山から下山している登山口に着く。

此処からも高城山に登る人が多いのか沢山車が停車している。

雲行きも悪くなってきた。

さあ帰ろう。



崖に咲くネコノメソウやミツバツツジを楽しみながら林道を行くと多くのライダーが通り過ぎる。



ウツギが咲き始めている。

小さなニガイチゴが群生



ヤマシャクヤクやトリガタハンショウヅルも咲いていた。



なんとタチツボスミレがまだ元気に咲いていた。

ゆっくり歩いて1時間半でガラガラのファガスの森到着。

12時58分

今日は小屋は開いていないようだ。

帰りの岳人の森のレストランは満員だった。

神山温泉に入って帰ろうと思ったら温泉祭りで車が溢れかえっている。

仕方なく帰ってシャワーを浴びてビール。

いつの間にか眠っていた。







里山倶楽部四国編 
ホームページにも是非お立ち寄りください
inserted by FC2 system