立山縦走 U 2009/09/21〜23 
 雨の立山縦走 素晴らしい紅葉を楽しむ
                                                                里山倶楽部四国編

その一  その三

2009年9月22日

雨とガスの中立山縦走。迷走。

夕べ早く寝たので二時過ぎに目が覚める。

なんと大風が吹いている。

目がさえて眠れないので温泉へ。

暖まってもう一度寝るともう5時過ぎ。

お弁当をもらって5時半に出発。



立山駅に向かうともう駐車場は満車。

大勢の人が乗車券を買いに来ている。

バスツアーの人達が座り込んで朝食中。



6時20分の臨時便の改札に並ぶ。なんと表示板に室堂 霧雨と書いてある。

「がーーん」何もよりによって雨とは?

今日は曇りじゃなかったの?

雨の天気予報で観光客が少ない。

なんと当日でも6時台の乗車券が買えたとか。

昨日、二時間も並んだのは?



バスに乗り換えてアルペンルートを走る。

途中滝見台から昨日見た称名滝

登るに連れて木々が紅葉してくる。



地獄谷から流れ落ちるソーメン滝もくっきりと見えた。

眼下には深い谷の称名川に流れ落ちる沢の流れが見える。



室堂ターミナルに着き登山準備。

朝食前なのでとにかくオヤキを一個買って食べる。

7時51分出発。



幸い雨は止んでいる。

みくりが池への道を左に分けて雄山に向かう。



石をセメントで固めた道が続く。

此処で雨が降り出した。

仕方がないレインを装着。

ザックにもレインカバーを付ける。

時間を食ってしまった。

殆ど傾斜のない道なのに家内のペースが上がらない。

やはり高い山は苦手なのか?



少し傾斜がでてきて祓堂に着く。

見晴台になっていて大勢休んでいる。

目の前に30人くらいの団体が登っている。



団体さんが道をあけてくれたので先に進むと一の越山荘。

8時51分着。

此処まで丁度一時間。

レインを来たりして手こずった割には標準タイム

温かいコーヒー200円を飲むと家内も元気を取り戻した。

此処でお弁当のおにぎりで朝食の予定だったがツアーの団体が次々とやって来たので雄山山頂で食べる事にする。

一の越の先は黒部ダム方面の東一の越

そして右へと龍王岳の方に登っていけば槍ヶ岳へと続く大従走路。



しばらく休んで雄山に向かう。

最初から急坂。岩が多い。

雨と風で寒くて手が悴む。

しまった今日は防水の手袋を持ってきていない。



寒くて気分が悪い。

おまけに岩道は急。

此処で家内がパワーを取り戻した。

私は代わりにパワーダウン。

思わず座り込んで休憩。

何故か寒くて体が震える。

すると御夫婦が追いついてきて、同じように休む。

初めての登山なので不安なので後ろを付いていくと言われる。



27分かけて岩場を登り切ると肩の様な所に着く。

此処は三の越の広場。

三の越の祠の前で記念撮影。



晴れていれば景色が素晴らしい事だろう。

360度何も見えない。

しばらく待ってガスがひいたがやっと50m位が見えるだけ。



また岩道となる。

石に埋もれた四の越の祠に来ると目の前が開ける。



9時41分雄山に到着。

一等三角点「立山」は2992m

一の越山荘から40分

カヤクグリが岩場で遊んでいて可愛い声で鳴いている。



ごったかえしてはいないが、そこそこの登山者がいる。



一瞬ガスがひいてみんなが歓声を上げる。

一斉に撮影会。

黒部側の斜面には残雪が残っている。

この向こうは大観望かな。

社のある頂上は3003m



社務所にはいるとストーブを焚いている。

思わず側によって体を温める。

頭痛とふるえが収まった。

突然太鼓が響き渡る。

今日は天候が悪いので社務所でお祓い。

見ると先程のご夫婦がお祓いを受けている。

家内も続いてお祓いを受ける。



先程のご夫婦が此処で下山する予定だと言うので時間があれば大汝山までご一緒しませんかとお誘いする。

ご主人が行きたいと思っていたそうで一緒に出発。

10時22分。

雄山山頂の社の手前を左に進む。

あれっ!何かを忘れた様な?



想像以上にきわどい岩の道を下り登り返す。



ガスで山頂がよく解らない。

この辺かと思って尾根にとりつこうとしたら「この先は自己責任で ヘリ一回300万」と書いてある。

とにかく尾根にとりついてよく見ると左から道がありその奥に人の声が。

近づくともう一つ向こうのピークが頂上らしい。



岩に山頂標識が挟んである。

此処が頂上か。

立山最高峰大汝山3015m

10時52分



記念撮影していたら団体がやってくる。

何しろ頂上は狭くて数人しか立てない。

私達は押し出されて下山。



下りると大汝山避難所。

ここでご神戸の夫婦とお別れ。

初めての登山だったそうだがこれで山歩きが好きになってもらえるかな??

気を付けてとお別れする。



先を進むと益々雨が強くなる。

富士ノ折立の分岐に着く。



雄山神社のある「雄山」(2991.6m)、最高峰の「大汝山」(3015m)、北端の「富士ノ折立」(2999m)を合わせて立山と言う。

この頂に立たなければ立山に登った事にならない。

よく解らないがとにかく上へと向かって登っていく。



しばし岩をよじ登るとそこが富士ノ折立。

剱岳と同じ標高2999m

11時25分



そのまま向こうに下りようとするがルートが解らない。

危険なので引き返し元の分岐に戻る。



どんどん下ると内蔵助カール上部の標識。

しばらく細い尾根を行く。

晴れていれば両側に切れ落ちるカールを楽しめたのだろう。

またまた急な下り。

若いご夫婦がやってくる。

コンパスを落としたと言っておられた。

更に下ると若い女性二人組。

雄山頂上はまだですかと聞いてくる。

急坂にかなり参っている模様。

別山からの縦走はかなりきつそう。

頑張ってと励まして先に進む。



雷鳥平へのエスケープルート大走りの分岐。

地図や標識があるが文字が消えていたりしてよく解らない。

真砂岳に向かって登っていく。

此処でお腹がすいている事に気づく。

あっ!そうだ朝飯をまだ食べていない。

調子の悪かったのはシャリバテだったのか?

風を避けるところもない。

わずかな草陰で遅い朝食?

なんと12時20分を過ぎていた。

コーヒーが美味しい。



賑やかな声がして団体がやってきた。

次の真砂岳への道がよく解らないので付いていこうとしたらケルンの沢山あるピークで休憩してしまった。

仕方なく先に進む。

また大走りへの分岐がある。



アレッいつの間にか真砂岳を通り越してしまっていた。??

さっきのケルンのあったピークが真砂岳?

稜線に鮮やかなオヤマリンドウ?

今日始めてみた可愛い花に大喜び。

この日同じ山に登っていたHIROさんからイワギキョウだと教えていただきました。

ありがとうございます。



首のないお地蔵さん。

お祭りしてある硬貨が黒く変色している。

地獄谷から吹き上げて来ているのか風は硫黄の臭いがする。



また登りとなる。

トウヤクリンドウはもう花の終わり。



足に応える坂を黙々と登る。



消えてよく解らない標識にとまどっていると若い男性四人組が追いついてきた。

標識とは違う右へと登っていく。

次に単独行の男性がやってきてお聞きすると別山へは右上に行けと言う。

真っ直ぐな道はトラバース道だとか。



よく解らないが少し右に登り直ぐに左へと岩道をコンパスで確認しながら頂上らしき方向に進む。

キツイなあ!



写真を写していたら前を歩いていた家内の姿が見えない。

大声で呼ぶが風雨の所為か返事がない。

急ぎ足で行くと変な標識このまま行くとまた雄山に帰る?

振り返ると少し上に社がかすかに見える。???

いつの間にか通り過ぎていた??

社の前で大声で呼ぶとやっと返事があって家内がやってきた。

視界がない時は離れると駄目だなあ。



別山神社で記念撮影

13時28分着。

ヤマガラの様な茶色い腹の小鳥が沢山飛び交っている。

後はのんびり雷鳥平まで下りかな?

続き

里山倶楽部四国編
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