冬の里山 天狗塚  2010/2/20
          里山倶楽部四国編 

− 極寒の天狗塚 一転してポカポカ春陽気 −

素晴らしい樹氷と白く輝く三角錐の天狗塚を楽しむ


青空に映える矢筈山系

昨日は、思いもかけず池田や祖谷で大雪が降ったとニュースで放映されていた。

もしかしたらお山には雪が積もったかも知れない。

6時に出発して一路天狗塚へ向かう。

天気予報は曇りのち晴れ。

暖かい良い天気になるらしい。

しかし、小歩危にさしかかると空は真っ黒。雪が降り出した。

西山林道は先行車は二台。

堰堤を過ぎた所で香川ナンバーのカローラが駐車。

車から足跡が登山口に向かっている。

牛の背まで周回するのだろう。

しかし、天狗塚登山口に着いても車は停まっていない。

登山者の足跡と一台の車の轍はそのまま登山口を通り越して行っている。

林道から三嶺に登るのかも?

とすれば足跡の登山者は三嶺から天狗塚そして牛の背を周回して来るみたいだ。

こんな雪の日に、凄い人もいるなあ!

もしかしたら「趣味山」さんかもしれない。

帰ってレポートを確かめたらやはり「趣味山」さんでした。

5時半に歩き始め、三嶺、西熊、天狗塚、牛の背を周回して15時半に駐車地点に帰ってこられたようです。

レポート

轍は讃岐富士さんだったようです。



9時丁度出発

小雪の舞う中を出発

登山道は昨日の新雪が積もり誰の足跡も残っていない。



林道が交わる所まで来るともう汗びっしょり。



家内は所々で止まって待っていてくれる。

何とか踏ん張って1476m地点に到着。

9時51分



ダケカンバの大木にも樹氷



一旦下ってから登って行くと「スイーッ スイーッ」と鳥の鳴き声がアチコチに聞こえる。

木の虫を啄んでいるのだろうか?



雪の為、登山道が消えている。

磁石で確認しながら頂上を目指す。



考えても何処が道か解らない。

適当に進む



素晴らしい樹氷に見とれながら新雪を登って行く。



突然傾斜が急になり、サラサラの新雪にアイゼンが効かない。

この辺はロープのある急坂だろうと思うが何時もの階段状の岩道は消えている。

かなり厳しく、この様子では頂上は無理かもと弱気になる。



傾斜が緩くなり、笹道に入る。



樹林帯を抜けるといつもは深く掘れ込んだ道を行くのだが、今日は平らでルンルン。



樹氷のトンネルを潜っていく



コメツツジのモコモコと凍った様な樹氷の間を登ると天狗峠着。

11時12分

風がきつく一瞬のうちに汗がひいていく。

急いでジャケットを着て、ネックウォーマーを付けて鼻まで引き上げる。

ジャケットのフードまで被るがそれでも顔が痛い程寒い。



直ぐに頂上に向かおうとするがガスでどちらに向かったらよいか解らない。

おまけに寒さで頭が痛くなり思考回路が働かない。

コンパスで確認して進む。

かなり雪が深く膝まで埋まる。

どんどん下って行くと見覚えのある岩に着く。

いつもならこの岩の間から頂上が覗いているのだが!



稜線は強風が吹き荒れる。

寒さで眼が痛い。

やはり雪山ではゴーグルが必要だなあ。



いつもよりも随分と時間をかけて鞍部に到着そのまま登り始める。



足場が非常に悪い。

スパッツにアイゼンを引っかけて大転倒。

膝を岩にぶつけてしばらく動けなかった。



なんと言う事!!

頂上に着くと突然青空が顔を出す。



11時53分頂上着

目の前には土佐矢筈山がガスに見え隠れしている。



鹿が沢山走り回っているのが見える。

振り返ると三嶺も顔を出した。



牛の背も白く輝いて顔を出した。

いつもは風が強く長居できない天狗塚山頂だが、陽がさすと暖かい。

頂上の岩に座って昼食にする。

何時もの暖かいカップ麺が美味しい。

食後にアクエリアスを飲もうとして驚いた。

寒さで凍って全く飲めない。

温かいコーヒーを楽しむ。

それにしても誰も来ないなあ..

こんな素晴らしい雪景色を見に来ないなんて!



景色を十分に楽しんで、12時21分下山開始

天狗峠の向こうに三嶺が美しい。

その右には剣山と次郎笈



天狗峠に登り返すとご夫婦がこちらを見ている。



高知から来られたらしい。

天狗塚に向かって下りていった。

振り返ると白く輝く三角錐の天狗塚。

この姿に長い間憧れていた。

感動でしばらく声が出なかった。



天狗峠から天狗塚

家内は大はしゃぎ



同じく、コメツツジの霧氷と天狗塚



アチコチ歩き回って眺望を楽しむ。



名残惜しいが、帰る事にする。

正面に矢筈山から落合峠そして前烏帽子から寒峰。



青空に映える霧氷



素晴らしくて何度も振り返る。



霧氷を潜り下りていく。



右を見ると霧氷の向こうに西熊山



振り返ると天狗塚の三角錐



急坂も下りは快適



登りで苦労した所は尻セードで下る。



林道分岐まで来ると矢筈山が大きい



寒峰や前烏帽子は真っ白



14時34分登山口着。

道路の雪は融けていた。

高知ナンバーのパジェロミニは先程のご夫婦の車だろう。

車には氷柱が出来ていた。

帰りに「あわの抄」に寄って暖まる。

何時来ても良い湯だなあ。

ゆっくり暖まって帰途につくと正面に国見山が真っ白に輝いていた。

里山倶楽部四国編
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