冬の里山 新春の剣山  2010/01/03
          里山倶楽部四国編 

− のどかな新春の雪山歩き 剣山の素晴らしさを満喫 −

今年の正月は剣山のヒュッテで迎える予定だった。

しかし寒波がやってきた為、見ノ越まで通行止めとなり大晦日に剣山に登る事を諦めた。

現在も除雪の状態がよく解らない。

昨日はよい天気だったので道路の雪も少なくなっているだろう。

登山道も正月の登山客で歩きやすくなっていると思う。

何とか登りたいなあ

石鎚山なら今年の正月登山レポートが沢山あるのに剣山のレポートは見あたらない。

まあ何とかなるだろうと準備万端、日本酒をひかえて眠りにつく。

しかし、朝起きるとなんと雨が降っている。

ガーン!!!

重い気持ちで出発。貞光から国道438号を走っていてもまだ霧雨が降っている。

お山は雪かな?

つづら堂を過ぎると雪が多くなるが除雪されているのか走りやすい。

スキー場を過ぎて夫婦池のあたりは、かなりの積雪だが圧雪されていてスタッドレスが良く効く。

見ノ越の手前の道路脇には沢山の車が停まっていて雪を被っている。

昨日は雪で駐車場まで進む事が出来なかったのかも?

駐車場には10台程の車が停まっていた。



丁度下山されてきた三人組に登山道の状況をお聞きする。

朝一番に下りてきたが昨夜の雪で登山道が埋まっており腰までのラッセルで大変だったそうだ。

しかし既に10人程が登っているのでトレースがしっかり付いていると思うとの事。

9時57分出発。

神社の境内も30p程の積雪。

三嶺方向はガスの中



登山口の温度計はマイナス4度



早速雪が多い



トレースがはっきり付いていてとても歩きやすい。

マーク2の男性に付いて登って行く。



遊歩道分岐から頂上を見上げるがガスで何も見えない。



キャンプ場も雪の中



西島駅10時45分着

先行者が一人

次郎笈へのトラバース道や大剱神社方向へはトレースはない。



いつもは正面に見える三嶺の姿はない。



リフト横のキレンゲショウマの花壇もすっぽりと雪に埋まっている。



新雪の中にしっかりしたトレースが付いていて足が沈む事もない。

ラクチンに歩けてラッキー



去年の2月に来た時はズボズボ足が埋まり登るのに苦労したが

今日は固く踏み固められていてコースを外さなければ快適。



丸笹山、赤帽子もガスの中



刀掛けの松も深い雪

看板が埋まっている。



高城山方向も見えない



だんだんと沈み込みが深くなる。



天神丸が顔を出す



薄日が射してくる。



先行のご夫婦に追いつく

肉ふち峠への稜線の向こうの山々はガスが晴れない。



大きなカメラを持った男性が二人。

青空が出てくるのを待っているとか。



凍ると怖いトラバースをも今日は足場がしっかりとしていて難なく通過。



行場分岐を越えて鳥居に着くが鳥居の基石が見えている程雪が少ない。

いつもは鳥居が半分くらい埋まっている。

後で新居さんに聞くと今年の雪質は軽く強風で吹き飛ばされて余り積もらなかったらしい。



大剱神社からの道はトレースが付いていない

11時26分ヒュッテ着



ヒュッテ前もやはり積雪は少ない



気温はマイナス8度



とりあえず山頂に向かう

積雪は丁度、板道が埋まる程度。



マーク2の男性が撮影してくれた。

ありがとうございました。



一の森から槍戸山への稜線

その向こうに槍戸アルプス(不入山〜権田山)



次郎笈は全く見えない

頂上の雪は吹き飛ばされて地面が見えている。



三嶺は全く見えないが塔の丸が姿を見せ始めた。

空気の逆転層の様な青空が出てきた



しばらく晴れるのを待ったが晴れる気配はない

ヒュッテに向かう



一の森方向の板の広場に向かう。

目の前に一の森から槍戸山の稜線

その向こうに槍戸アルプスがくっきりと姿を現した。



真っ白な剣山山頂の左に次郎笈が少し顔を出すが頂上はガスの中



頂上ヒュッテに向かう



不思議な青空に惹かれてまた木道に向かう。

塔の丸と青空の不思議な色合いが美しい



ヒュッテに寄って昼食にする。

意外と客は少ない



新居さんも忙しそうに働いていたけどお願いして記念撮影

温かいおそばを戴いておにぎりで昼食



丁度箱根駅伝の最終区のスタートが放映されていた。

昨日箱根の山登りを制した東洋大が復路もトップでたすきを継いでいた。



しっかり暖まって下山開始

12時32分

丸笹山には濃い雲が被っているが不思議な雰囲気で美しい



高城山もとうとう顔を出さなかった



青空に向かって下りていく

大剱神社へトレースが出来ていた。

誰かが下りていったらしい。

私達も行こうかと家内に言うが二年前に凍結していた記憶があり嫌だという。



朝とは雪質が変わってとても歩きやすくなっている。

景色を楽しみながらゆっくりと下山する。



素晴らしい樹氷の中を下ると雪の中にとけ込んでいく様な気持ちになる。



丸笹山が顔を出した。

綺麗だなあ。



塔の丸も全貌を表した。



下りていくのがもったいない。

このまま此処でしばらく佇んでいたい気持ちになる



こんな色合いの景色を見るのは初めて。



正面に三嶺が少し顔を出し始める。



白骨樹なりかけのオブジェ



登りでお会いした大型カメラの男性がまだ撮影していた。

写真バカ三人組と言っておられたが写真を写していると寒さも感じないとか。

避けていただいたら雪の下が笹だったのがずっぽり埋まってしまった。

どうもすみません。



次郎笈から三嶺への従走路

白髪山やカヤハゲがくっきりと見える



トレースのない新雪の中に入って感触を楽しみながら下る。

あっという間に西島に着く



大剱神社からの道を若い男性が走り下りてくる。

トレースが無くて腰までのラッセルで疲れたと話していた。

その後ろに四季美谷温泉ツアーでよくお会いするOさんの姿が。

話しているとなんと同級生のT君そしてネットでお世話になっている釋護法さんと奥様から声が掛かる。

そう言えば徳島のツアーで剣山ヒュッテに泊まって次郎笈、一の森に登るとの新聞記事があった。

釋護法さんとはニアミスはあったがお会いしたのは初めて。

食事の準備が忙しそうだったのでお先に失礼したが次は何処かの山にご一緒したいですね。

T君は奥様とお嬢さんとの山歩き。

去年から山歩きを始めたそうだが楽しそう。



剣山山頂が姿を現していた。

天気は回復傾向みたい。



どんどん下って行くと25人のパーティが登ってきた。

今夜はヒュッテ泊まりだそうだ。

神社まで下りてくるとまだマイナス4度



三嶺がかすかに全貌を表した



13時54分駐車場に戻ってきた。

剣山新春雪山歩きが出来てやっと初登りが出来たという気がする。

天気はパッとしなかったが、不思議な色合いの景色を堪能する事が出来た。

今年も素晴らしい景色を沢山見てみたい。



里山倶楽部四国編
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