北アルプス 唐松岳 五竜岳   2012/08/10~11
ホームページ里山倶楽部四国編 

- 八方尾根 唐松岳 五竜山荘 五竜岳 遠見尾根 -


その1 八方尾根から唐松岳頂上山荘

その2 唐松岳2696メートルへ

その4 五竜岳から遠見尾根下山

その3 唐松岳頂上山荘から五竜山荘へ



山荘でお握りを一個食べるとお腹が張ってきた。

暫く休んでいると、周りで休んでいた人達が次々と出発していった。

隣のでっぷりとした女性も「さあ2時間程頑張るか」と言って大きなリュックを担いで出発した。

私達も出発することにする。

12時12分

山荘の目の前にゴツゴツしたピークがある。

此が牛首か?



牛首への尾根にはハクサンフウロが沢山咲いていた。



タカネナナカマドだろうか?

深く切れ落ちたカールの雪渓から冷たい風が吹き上げてくる。



あのピークへ登るのだろうか?

ヤマハハコが綺麗だ



チシマキキョウも咲いていて此からの厳しい道のりに向かう気持ちを静めてくれる。



唐松岳を振り返る。

天狗尾根や白馬鑓が岳が名残惜しそうに見えている。



牛首のピークは登らずに右に巻いていく



ストックはリュックに仕舞ってある。

少しばかり岩道を登る。



いよいよ五竜岳に向かって下って行く

鎖はあるが足下は確りしていて歩きやすい。



そのまま下るのでは無く小さなピークを越える。



ピークから下を見るとかなり高度感がある。



急降下していく。

足下が滑りやすい所もあり注意して下る。

こんな所で滑ったりしたら一大事。



トラバース道になり危険な所は終わったかと思ったらまた急降下がある。

此処はちょっと怖いので確り鎖を握って降りる。

また登り返す。



トウヤクリンドウが沢山咲いている。

こんなに綺麗に咲いているトウヤクリンドウに出会ったのは初めてだ。

家内は大喜び。

この花に出会えただけでこの山に来た値打ちがある。



牛首を振り返る。

また登り。

まだ危険な所があるの?

此処まで約1時間。

3人程が追いついてきたので道を譲る



結構急な登りだ。



岩の丸印を確認しながら慎重に登って行く。



もう危険な所は終わりかな?



もう最低鞍部に着く頃だと思うがまだ更に下がある。

トウヤクリンドウが一面に咲いている。



また急降下があるみたい。

来た道を振り返る。

少しお腹がすいた気がする。

今日は行動食として安曇野のスーパーで味噌パンを買ってきた。

しかし、これは大失敗。

パサパサで喉に絡みついて水で流し込む。



砂礫帯の下り道は滑りやすくてとても疲れる。

風が無くてとても暑くなってきた。

水を飲んでも喉の渇きが止まらない。

此処から更に下ってまたあの白岳を登らなければならないかと思うと気が萎える。



カライトソウの咲く痩せ尾根を渡る。

眼下は切れ落ちた深い谷



また樹林帯に入り登り道となる。



何でも無い道だが、足が上がらなくなる。

何故か歩くのが嫌になりギブアップしたくなる。



何イチゴかな?

トラバース道を登り切るとケルンがある。

此処でついにダウン。

13時58分

出発から既に1時間46分も過ぎている。

残っていたお握りを半分食べる。



滑りやすい急坂をドンドン下り、下りきった鞍部は深くえぐれている。

どうも今のケルンの上が大黒岳だったようだ。



ミヤマツボスミレが沢山咲いている。

ニョイスミレの高山型だそうだが、花弁がピンク色を帯びていて可愛い。



池糖がありキヌガサソウが咲いていた。



14時29分 標識通過

いよいよ上り坂となった。

キツイと思われた上り坂は意外と緩やか。

意外と足が進む。

どうもしゃりバテだったようだ。

喉が渇くが到着後のビールを思い浮かべて我慢我慢。



ミヤマアキノキリンソウとミヤマトウヒレンかな?

急にガスが出てきて少し涼しくなる。



ウサギギクが可愛い

トラバース道は大きくピークを巻いて行く。



瓦礫帯には転々とコマクサが咲いている。

トラバース道が大きく巻いた先には白岳が見えてきた。



シロタマノキの実だろうか?

白岳に向かって登って行く



チシマギキョウが可憐だ

紅葉しかかっているのはコケモモだろうか?



五竜山荘は白岳のピークの向こうだと思っていたが、ピークは通らないまま遠見尾根分岐に着いた。



分岐から少し下ると山荘が見えてきた。

天候が急激に悪くなりガスが巻いてきた。



山荘へは裏から左へと回り込む

岩の庭園みたいなのがあり沢山の花が咲いている。



オンタデが赤くなっていた。

山荘裏にはオオタカネバラが群生しているが花期は終わりかけ。



静かな五竜山荘に15時16分到着

唐松岳頂上山荘から3時間も掛かってしまった。

早速チェックインするが宿泊者は少ない。

入り口に水道があるが、1リッター100円と書いてある。

宿泊者は無料と聞いているがチェックイン前に飲むのは憚れる。



込んでいるのを心配していたが、指定の寝床に行くと二段の蚕棚の上段

布団が8枚敷けるスペースがある。

定員は16人と書いてある。

このような寝場所が両側にそれぞれ4×二段で16ある。

二階にも部屋があるようで定員は300人らしい。

とりあえず私達の場所を確保してビールを買いに行こうと思うが立ち上がれない。

暫く横になっていると遠見尾根を登ってきた若い夫婦と唐松山荘から縦走してきた夫婦がやって来て同室となった。

まだ誰か来るかなと心配したが、他の部屋もすいていて空室もある。

今日はこの6人で寝ることが出来そうだ。

暫くお互いの紹介話などをして過ごし、5時前にビールを買いに行く。

350ミリが600円 500ミリが800円

迷わず500ミリを買う。

五竜岳は完全にガスに隠れてしまった。

あんなに飲みたかったビールだが、腹の調子が悪いので美味しくない。

トイレに行くと洋式と和式があり綺麗だ。

トイレットペーパーも普通に使用することが出来る。

外にもトイレがあるが無料のようだ。

談話室は特になく食堂で休憩することが出来る。

しかし食事時間となると追い出される。

食事は40分ごとの完全交代制。

一班は5時から

私達は2班で5時40分からだった。

多いときは最終の班は9時過ぎになるらしいが今日は3班で終わりらしい。

有名なカレーは辛くて胃が受け付けない。

残ったビールで流し込むようにして食べる。

お代わりを楽しみにしていたのに残念だ。

オードブルのフルーツが美味しかった。

食事が済むと休憩する場所が無い。

外に出て、ベンチや岩に座って暫く談笑する。

ガスが深く夕焼けは見えない。



テント泊している人達が多い。

彼らが食事を作ったりしているのをぼんやりと眺めて過ごす。

寝床に帰ると脹ら脛がつりそうになる。

インドメタシンを塗り込むがこんな調子で明日は大丈夫だろうか。

消灯は9時だが、全員7時前には寝入ってしまった。


その1 八方尾根から唐松岳頂上山荘

その2 唐松岳へ

その4 五竜岳から遠見尾根下山




里山倶楽部四国編 

ホームページにも是非お立ち寄りください
inserted by FC2 system