秋の里山 八面山  2010/9/5
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− 一宇の母なる山、八面山 藤原氏ゆかりの八面神社 山里の祭り −

八面山(やつらさん)1312mは四国山地の懐深く入った小さな村、つるぎ町一宇の南東部にある。

八面山の名前の由来は、頂上から八つの集落を望むことができることから来ている。



今週は何処の山に登ろうかなと考えていると、今年の春に剣山や砥石権現でお会いした

「つるぎの昔乙女」さんから、八面山でお祭りがあるのでいらっしゃいとお誘いがあった。

八面山は、綱付山と共に木屋平から一宇の間に連なる1300m程の山だ。

高城山や剣山そして丸笹山や赤帽子山からもよく見えるので気になっていた。

山里のお祭りにも興味があるし、「つるぎの昔乙女」さんのせっかくのお誘いなので出かけることにする。



木屋平から中尾山へと向かう道を曲がらずに、杖立峠への道を分けて太合谷沿いに進む。

やがて舗装路が終わりダート道となる。

そのうち中尾山からの道と出会い、大石峠を越える。

瀬開谷川に沿って下って行くと、大アカマツの看板があり右へと入る。

奥大野の最奥民家に向かって登って行くと、ケーブルに荷物を載せている人たちの車が停まっている。

その前には女性を大勢乗せたDBがぐんぐん奥に向かって走っている。

私たちは手前の広いところに停車して最奥民家に向かうとDBは最奥民家の庭に停車していた。

「つるぎの昔乙女」さん達かと思ったが、皆さん民家に入ったのでそのまま進む。

最奥民家は立派な屋敷



登山口には数台駐めることの出来るスペースがある。



8時4分登山開始



すぐに荒れた沢が行き止まりとなり徳大ワンゲル部の看板から右へと進む。



祭りの為に来られたのか地元の人達らしい三人組に道を譲る。

結構急坂だ。

10分程進むと、アカマツの看板があり右へと下って行く。



5分程下ると奥大野のアカマツに着く



天然記念物のアカマツはさすが素晴らしい。

木肌が何ともいえないの赤い色つやをしている。



丁度逆光で撮影しにくいのが残念。



十分にアカマツを堪能して元の登山道に戻る。

小さなヤマジノホトトギスが咲いている。

ムラサキの斑点が少なくてシロっぽい。



シロモジなどの明るい自然林の間を登って行く

感じの良い道だがかなり急坂



早くも休憩している先程の三人組に挨拶して先に進む。

香川ナンバーの4駆を運転してきた男性は1年に一回だけこの祭りで登るのできついと言っていた。

何時もは香川に住んでいて祭りの度に帰ってきているらしい。

水の入ったリュックを先程のケーブルに乗せて送ってしまったので、水がないと嘆いておられた。

鉄塔広場を越えて更に登ると秋のギンリョウソウが咲いている。

先が黒くて春のとは少し違う。



地元の男性が登って来て少し行くと緩くなるよと言って追い抜いていった。

1qの看板からトラバース道となり緩やかになるが右は切れ落ちているので注意して進む。



やがて、気持ちの良い広い道となり下り気味に進むと、大勢が休憩している。



なんと目の前には大岩が聳えている。

岩には人が入れるくらいの穴が開いていて、修験者が開けたとか?

右奥に八面山の山頂が見える。



九籐中からの道に交わると尾根に出る。



柔らかな緑の光が気持ちよい



緑のシャワーを浴びながら進むと八面神社の鳥居



九籐中からは奥大野からより1q程行程が長い様だ。



八面神社に到着。

9時27分

神社には先程追い越していった地元の男性と香川の登山者の男性だけが到着していた。

香川の男性は私のhpの掲示板で今日祭りがあることを知りやってきたそうだ。



元々の八面神社は五軒四方の社で、藤原氏ゆかりの神社で由緒書によると創建は877年と書かれ、

1,100年以上の歴史があったそうだが火災で焼けて現在の社が再建された。

「権現詰め」といって雨乞い踊りが少なくとも江戸時代から行われていたそうだ。



神社の右から山頂に向かう。

急坂のすぐ上に立派なブナの木



あっという間に岩場に着き岩に登る。



目の前に赤帽子山そしてその奥に聳えるのは剣山。

山頂ヒュッテもよく見えている。

その右、丸笹山との間にビロードの様ななめらかな緑色の山は次郎笈か。



東には綱付山の向こうに高城山

左奥には焼山寺の尖りも見えている。



二等三角点のある八面山山頂に9時42分着



この奥にも道が続いているが、綱付山への縦走路だろうか

阿波の波浪雲さんが先週縦走されたそうです。

檜の丸を経由して剪宇峠に続いているそうです。

阿波の波浪雲さんのレポート

この地方では山のフキが有名らしい。

香りがとても良くて、美味しくて血液サラサラになるとか。

更に便秘にも効くというから驚き。



山頂のススキの向こうに見えるのは矢筈山か?



奥の一番高いピークは矢筈山

左の黒いピークは黒笠山

津志嶽は右の雲の中



しばらく景色を楽しんで下山

八面神社に降りてくると、境内からも剣山が見える。



続々と信者が集まってくる。

「つるぎの昔乙女」さん達もやってきた。

山の話などをしている間に、更に団体がやってきて神社は満員になる。



発電機が回り、電灯が点いていよいよお祭りの始まり。

太鼓の音と共にお祈りが始まる。



しおりと花瓶敷きを戴きました。

ありがとうございます。

しばらく祝詞を聞いていたが皆さんと記念撮影して私たちは先に失礼する。



教えていただいたミヤマウズラを撮影して下って行く。



大岩の展望所で食事

あの大岩の所にはどのようにしていくのだろうか?

REIKOさんが岩の上のテラスまで行ったそうだけど?



食後下って行くと、まだ大勢が登ってくる。

高知のパーティも賑やかにやってきた。

ツルリンドウが咲き始めていた。



更に何組かの登山客に出会い、12時丁度登山口着

タムラソウが咲いていた



畑には紅白のゲンノショウコ



駐車場所まで帰るとどこかで見たプラド

先程の高知のパーティは?さん達だったのかな?

温泉の入浴券を戴いたので一宇に回り、木綿麻温泉に立ち寄る。

この温泉のお湯は柔らかで疲れがとれる。

ゆっくりして帰宅

「つるぎの昔乙女」さん、誘っていただきありがとうございました。

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