岩黒山 筒上山 2009/08/08
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− 岩黒山 筒上山 手箱越のキレンゲショウマ −

梅雨が終わったというのに天気が安定しない。

今週も中津峰山かな?

と思っていたら「手箱越えのキレンゲショウマを見に行こう」と言い出した。

二年前に計画したが、その時は家内が急性肝炎になり中止となった。

高速を走ると青い山々の上に青空が広がっている。

これは最高の山歩きになるかな?

しかし西条から寒風山トンネルを越えたあたりから曇り空となった。

土小屋に9時前に到着。

自宅からは3時間以上掛かっている。やはり遠い。

9時6分出発。



今日も土小屋の駐車場は満員。

沢山の人が石鎚山を登っている事だろう。



登り初めてすぐに丸滝小屋への分岐に到着。

左へと岩黒山に向かう。

此処を右に行くと筒上山まで90分と書いてある。

筒上山て意外と近いんだ。

でも本当に90分で行けるの?



皆さんのレポートを参考にすると通常2時間(120分)程度掛かるらしい。



急な登りとなって振り返ると石鎚山がどーんと聳えている。

残念な事に頂上はガスが巻いている。



トゲアザミが登山道のアチコチに隠れていて触るとチクリチクリと痛い。

ヒヨドリバナが咲き始めている。



ヒヨドリバナに似ているが様だが葉が細かく裂けている?

何の草花?掲示板」でサケバヒヨドリかキクバヒヨドリだろうと教えていただきました。

葉裏に腺点があればキクバヒヨドリだとの事ですが、残念ながら確認しておりません。

多分キクバヒヨドリの様な気がします。

青いヤマアジサイが花の盛り。



シシウドが花火みたいで綺麗。

どんどん行くと分岐が?

踏み跡が濃い道は左下へと下っている。

真っ直ぐ行くと笹が深くなる。

何かおかしい?

引き返すと駐車場でお会いした高知の3人組が左へと下っている。

あわてて私達も左へと引き返す。

直進の尾根道は最近あまり利用されていなくて左下へとピークを巻く様になっている。

二年前も此処で真っ直ぐ行って下りるのに難儀したのにもう忘れていた。



タマガワホトトギスが群生している。

ピンクのイタドリ?



シモツケが咲き始めている。

クロヅルの赤い実も多く見られる。



どんどん登っていくと眼下に愛滝小屋。



瓶が森方向はガスが巻いている。



石鎚山、二の森方向を振り返る。



9時56分岩黒山到着。

高知のおじさん二人と若い女性のパーティは筒上山まで行かれるとの事。

私が手箱山まで行くつもりと言うと「天気が良ければ考える」との事。



石鎚山をバックに記念撮影。

これから行く筒上山の頂上は厚いガスが巻いている。



瓶が森方向のガスがひいてきた。

よさこい峠の小屋やシラサ峠のシラサ小屋もくっきり見える。



10時2分筒上山に向かう。

こんな淡いピンクの花も同じイタドリ?



高知三人組が歓声を上げて何か撮影している。

覗くと見事なホソバノヤマハハコ

白いブローチの様なつぼみが開きかけている。



お先に失礼して下って行くと二年前に道を間違えた分岐に着く。

標識が新しくなっていた。

丸滝小屋方向に向かう。



おっ!石鎚方向のガスが晴れて石鎚山の勇姿がくっきりと見える。



丸滝小屋10時22分着岩黒山から20分。

避難小屋かと思ったが「丸瀧山修験道場」と書いてあり鉄条網で閉じてある。

若い女の子三人が息を切らせて上がってきた。

キレンゲショウマを見てきたそうだ。

「私達が見た時は蕾が開いたばかり、今から見に行ったらきっと綺麗に咲いていると思う」

??

一端下って行く。



シモツケとヤマアジサイのコラボレーション



切り立った崖の横を鉄製の橋が延々と続く。

信者が苦労して設置したらしいがこの橋が無かった時はどのようにして歩いたのかなあ???

鞍部あたりに筒上山 山頂へ直接向かうルートと手箱越へ向かうルートの分岐がある。

10時38分通過。



シシウドが多い平坦な道を行く。

笹が広く切り開かれていてとても歩きやすい。

美しい緑のシャワーを浴びながら歩く。



青いヤマアジサイが咲き乱れる古い石の階段道となる。



ギンバイソウが艶めかしく咲いている。



家内が歓声を上げるので駆け上がると一面のキレンゲショウマ



丁度見頃のキレンゲショウマを堪能。

剣山の様に厳重に囲っていないので、かなり踏み跡がロープの中に入っている

手持ちの望遠で写すのにはやはり苦労する。

でもロープの中には入らないで写して欲しい。



更に登っていくとヤマアジサイが斜面一面に咲き乱れている。



ヤマアジサイに見とれる家内



だんだん急になり梯子の様な橋?を登る。



突然目の前が開けて城壁の様な石積みがそびえる。

噂には聞いていたが凄い規模だ。

こんな石をどのようにして運んだのか?

信心の深さに驚く。

此処が手箱越えか。



手箱越えにはホソバノヤマハハコとシコクフウロの花園



ご夫婦がやってこられたのでお聞きすると大瀧から手箱山に登ってこられたそうだ。

凄いなあ。

城壁の上には大峰宗覚心寺



11時17分手箱越え着。

登山口から2時間11分。

筒上山は火山ドームの様に見える。

手箱山への標識の脇の水槽の近くに団体さんが休んでいる。

パイプがあり水音はするが水槽には水はない

少し休んで手箱山へ行こうとするが、家内が天気が悪くなりそうなので手箱山は中止にしようと言う。

珍しい事だ。

家内は暑さに弱いので疲れたのかも知れない。



行動食を食べて水を飲んで休憩。

今日は5リッター持ってきたので安心して飲める。



11時31分、大峰宗の道場の奥の道を筒上山に向けて登り始める。



ホソバノヤマハハコやシコクフウロが所狭しと咲いている。



見下ろすと先程の団体が帰り始めている。

道ばたにはアカバナの可愛い姿が。



キツイ石段道が続く



8分程登ると木の鳥居に着く。

誰かリュックと帽子?をデポしてある。



岩場にはヤマアジサイとシコクフウロ等の花がビッシリ咲いている。



此処にもシシウドが存在感を示している。



崖にはコオニユリ?

息を整えて岩場にとりつく。

最初は鎖など必要なくてガンガン登っていく。



リンドウの蕾が一つだけ。

快調に登っていた家内が濡れた岩で突然滑った。

あわててロープを掴む。

濡れた岩は足がかりが悪くロープを必死で掴んで体を引き上げる。



危なかったのは一カ所だけで後は難なくクリア。

突然笹原に出る。



真下に道場が見える。本当に垂直。

大岩の上には石の祠が置かれている。

若い男性と手製のピッケルを持ったお年寄りが下りてくる。

お年寄りが「あの岩場を引き返すつもりか」と聞くので「とんでもない!反対側に下ります」と言うと

「その方が良い。濡れた岩場は危険だからね」



山頂近くにはコメツツジの花が咲き残っていた。

道は直線路とトラバース道とに別れる。

直線路を上がる。



白骨樹が目立つ

トラバース道を先程の青年が帰ってきた。

岩場を下りるのを諦めたみたい。



大山祇神社の祀ってある山頂に着く。

12時10分

此処に三角点があるそうだが?



神鉾の前で記念撮影。

一端下りてまた登ると二つの祠のある広場。

先程の青年だけがいる。



祠の前で記念撮影

祠の中には彩色された趣のある権現様

躑躅王(つつじおう)権現?



昼食をゆっくり楽しむ。

蒸し暑いので喉が乾き水をゴクゴク飲んでしまう。

12時30分下山開始。



笹が深いが綺麗に刈られている。



青いヤマアジサイの中に白いヤマアジサイが。



岩のオブジェの中を下る。



ヤマハッカかな?

右は?



途中から道がジュルジュルになり滑りまくる。



何とか転げないで13時18分分岐着。



13時36分丸滝小屋に着く

気になっていた丸瀧山大権現を探しに行く。



一登りして。また少し下った崖の縁に小屋がある。

此処が大権現らしいが鍵が掛かっている。

この山のお神様?は信者以外は拝めない様だ。

小屋に帰って休憩しようとしたら凄いブヨや小さな虫がまとわりつく。



後はトラバース道を土小屋を目指す。

ノリウツギの向こうに石鎚山



ヤマジノホトトギスが咲いていた。

岩黒山との分岐



岩の道は意外と時間が掛かる。

アキノキリンソウが咲いている。



?のキクとモミジガサ



水場が多くなりホースで沢水を引いてある。

顔を洗い頭から被る。

冷たくて頭がキンとする。

生き返る。



立派なブナ



14時37分土小屋着。

筒上山から2時間あまり掛かった。

売店で氷イチゴを食べてひたすら自宅へ。



よさこい峠から岩黒山、筒上山を眺める。

手箱越えの城壁や道場がくっきりと見える。

高速途中で豪雨となる。

帰って風呂にはいると家内の顔がおいわさんの様になっていた。

ブヨに噛まれたのか?

ウルシやハゼにかぶれたのか?どうも両方みたい。

それでも念願の筒上山の岩場を登る事が出来て大満足の様だった。

里山倶楽部四国編


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