早春の里山 二ッ岳   2012/05/12
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− 5月というのにアケボノツツジの花に霧氷が −


今日は快晴の天気予報

家内の希望で久しぶりに二ッ岳に行くことにした。

土居インターを降りて中ノ川登山口に向かう。

ところが浦山川に沿って少し走ると通行止め。

ありゃあ!

此処に車を停めて歩こうかとも思ったが標高は150m程

標高差1500mはちょっとキツイ

仕方が無いので西赤石にでも行こうかと言うが、家内は初志貫徹、肉淵から二ッ岳に登りたいと言う。

こりゃあ大変。

三島に引き返し法皇トンネルを越えて肉淵に向かう。



登山口に着くと、なにわナンバーと愛媛ナンバーの車が停車中

出発準備をしていると徳島ナンバーの車が二台やってきた。

なんと阿波の浮浪雲さん達だった。

此処に一台車をデポして東赤石山から縦走してくる予定だそうだ。

凄いなあ!

お別れして階段を上る。

此の登山口から登るのは3年ぶり

前回ここから登ったときは雨で苦労した。今日は快晴のはずなので快適に登ることが出来るだろう。

8時7分出発。




登りはじめは少し急坂

しかし直ぐに水平なトラバース道となる。

変わった花が咲いている。



初めて見る花だ。

何だろう?

調べてみるとナベワリのようです。

でも4枚の花弁がほぼ同じ大きさです。

ヒメナベワリでしょうか?



標高1100m位の所をトラバースしていくがなかなか標高が上がらない



ホウチャクソウやチャルメルソウが群生している



ヤマアジサイのツボミだろうか?

もう少しすると可愛いブルーの花を咲かせてくれるかな?



ウワバミソウもツボミ

沢を幾つか越えていく



コチャルメルソウが一面に咲いている

エンレイソウの花に今年初めての出会い



ミツバツツジが綺麗に咲いているが、ガスが出てきた。

寒くなり手袋を履く。

(手袋を履くとは四国と北海道だけの方言らしい)



ツクバネソウやコミヤマカタバミも沢山咲いている。

なにわナンバーの男性がもう降りてきた。

山頂はガスで何も見えず寒くて直ぐに降りてきたらしい。

手にはニコンの銀塩カメラを提げている。

せっかく遠くから朝早く来たのに残念だったことだろう。



ニリンソウの花は開いていない

ワチガイソウが咲いている。

ガスの所為で暗くて綺麗には見えない。



最終水場を過ぎると直ぐに峨蔵越

9時21分着



休憩して水を補給していると寒くなってきた。

ウィンドブレーカーを着用

これからは岩場なのでストックを仕舞う。



今日は岩場が濡れていないのでスイスイ登ることが出来る。

山の斜面にはミツバツツジは見えるがアケボノは咲いていない。



最初の岩場を降りてまたロープ場を登って行く。



山頂まで1キロの看板があるが、ここからが正念場



目の前に鯛の頭の岩峰が見えてくるとアケボノツツジがチラホラ咲いている



階段を上ると鯛の頭に着く

10時13分着



土居の海がクッキリと見えている。

花が少ない登山道でコヨウラクツツジの赤い果実のような花が目を引く。



左は不明花

バイケイソウの葉が彼方此方に沢山出ている



足下の岩が濡れていると思ったら雪がある??

よく見たら霧氷が落ちたものだ。

オオカメノキの花を眼下に見て岩場を登る。



例の「これから先は命がけ」の標識から一気に岩場を登る。



岩場を登りきると、なんと霧氷が残っている。



足下は霧氷が落ちて雪が積もっているように真っ白

咲き始めたアケボノツツジにも霧氷がビッシリ付いている。



頂上が近くなると霧氷が多くなる。

岩に雪が積もり滑りやすくなっているので慎重に登る。



アケボノツツジに付いた霧氷が風が吹く度に落ちていく。

もう少し早い時間に登り始めておればもっと素晴らしい霧氷を見ることが出来たかもしれない。

ガスが強風に吹かれて凄い勢いで流れていく。

写真を写していると高知の男性が登ってきた。

良いものが見えましたねと喜んでおられた。

朝5時に高知市を出て早明浦ダム経由で来たらしい。



頂上直下に来ると一瞬にガスが引いて青空となった。

霧氷が真っ白に輝いている。

綺麗だけど、霧氷の付いたアケボノツツジの蕾は無事開花するのだろうか?



シャクナゲはまだツボミも付いていない

高知の男性と一緒に11時5分二ッ岳山頂着



記念撮影して南の岩場に行く



エビラ山から黒岳、権現山そして坊主頭のような東赤石山の縦走路を見ながら昼食

高知の男性からお菓子の差し入れを戴く

ありがとうございました。



チチ山と冠山の間の一ノ谷越えの向こうには伊予富士のゴリラの背が見えている。

その左奥は筒状山だろう。

上兜山も見えている



岩にもたれて座っているとポカポカしてきて良い気分。

高知の男性が下山しても随分とゆっくりして下山開始。

霧氷の融けたアケボノツツジは元気そうに見える。

ツボミが沢山あるので、これから綺麗な花を咲かせてくれるだろう。



下りは霧氷が融けて岩や木の根が濡れて滑る。

慎重に下っていると男性が5人登ってきた。



赤星山への縦走路が気持ちよさそう

土居の海も綺麗に見えてきた。



最後の岩場を登り返すとミツバツツジの向こうに赤星山

岩場の下りは緊張するが、此処でほっとする。



峨蔵越に着き、中の川登山路にオオカメノキを見に行く

オオカメノキは咲き始めたばかりだった。



コチャルメルソウやコミヤマカタバミも日が差してきて綺麗だ。



小さなマルバコンロンソウも花を開いてきた

チャルメルソウも風が止んだので写しやすくなった



タニギキョウも日が差すと花を開きだした。

14時18分登山口着

今日は快晴だとばかり思っていたが、朝は強風で冷たいガスが流れて寒かった。

おかげで珍しいアケボノと霧氷のコラボを楽しむことが出来た。

昼からは快晴で素晴らしい眺望を楽しむことが出来た。

山は来る度にサプライズがあって素晴らしいプレゼントをくれる。

明日も良い天気のようだが何処の山に行こうかな?



高知の男性に戴いたお菓子は、中村名物の泰作さん。

羊羹をクッキーでサンドしている。

熱いコーヒーと一緒に美味しく戴きました。

珍しいお菓子をありがとうございました。


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