立山縦走 V 2009/09/21〜23 
 雨の立山縦走 素晴らしい紅葉を楽しむ
                                                                里山倶楽部四国編

その一 その二 その四

ガスに霞む紅葉の素晴らしさに感激。

2009年9月22〜23日

別山から剱御前小舎に向かう。

13時31分

いよいよガスが濃くなる。

視界が悪いので進むべき方向を確かめながら進む。

此処で大きく左へと曲がるので方向感覚が狂う。

まるでもと来た方へ帰る様な気がする。

晴れていれば右に剱岳の素晴らしい姿を見る事が出来るのだろう。



別山からそのまま下りていくのかと思ったらまた岩道を少し登る。

ガスの中からベテランの様な風貌のご夫婦が現れる。

どこから来ましたかと聞くので「雄山から」えっ!と驚くので「別山から」と言い直す。

それを聞いてやっと安心した模様。

ガスの中ではベテランでも不安になるらしい。

しばらく行くとまた老夫婦が来られて心配そうに道を聞く。



残雪期危険と書かれたトラバース道と交わる。



何故かまた登り返すとケルンのあるピーク

ハイマツ帯を進むとイワヒバリが沢山遊んでいる。



雨が降っているせいか近くを通っても逃げない。

その先の岩場には雷鳥が10羽ほど餌をついばんでいる。

足下にも二組のつがいの雷鳥。

晴れの日にはイヌワシ、クマタカ類などを警戒してハイマツの中で生活し、朝夕や悪天時には開けた場所で採食するらしい。

今日は雨なのでのんびりしているのかな?



黒くて眼のうえには赤い肉冠のあるのが雄

少し白っぽくて眼の周りが白いのが雌

側で眺めていても逃げないのでしばらくその可愛い姿と仕草を楽しむ。

しばらくすると団体がやってきて、「雷鳥がいる」と皆さん大喜び。

一声鳴いて雄が飛び去った

皆さんが去ってからもしばらく残った雷鳥を眺めていた。



またケルンのあるところに来て後は下り。

14時15分 別山乗越の剱御前小舎につく。

先程の団体さんが休憩中。



此処から皆さん剱岳に行くんだなあ。



良く方向感覚を掴んでおこう。



ここから大日岳に行く事が出来るらしい。

14時17分出発。

標高約2750m



皆さんの後から雷鳥沢を下って行く。

最初は皆さんに付いていくが、可愛い実などが目立ち出して足が止まる。



何しろ白いガスの中を歩いてきたのでガンコウランの緑やシラタマノキの紅葉そして白い実等に感激



シラタマノキが多いところだ。

(雷鳥荘までずっと続いていた。)



斜面一面に黄葉しているのはウラジロタデ。



真っ赤なのはチングルマの紅葉



チングルマの紅い絨毯の間に茶色く立っているのはコバイケイソウの実



ウラジロナナカマドの紅葉が現れ出す。



ウラジロナナカマドが雨に濡れて特別に美しい。



スノキの実かな



ミネカエデも黄葉している。



アカモノの実とピンクのシラタマノキの実



下るに連れて紅葉が美しい。



ブルーベリーの様なクロマメノキの実



素晴らしいウラジロナナカマドの紅葉の海を泳いでいる様。



もうみんな下りて行ってしまった。

オヤマリンドウは開いていない。



河原に近くなるとまたウラジロタデの黄葉が広がる。



イワカガミの紅葉



標高が低くなるとチングルマの実が残っている。



雷鳥平のキャンプ場。

今日はテントが少ないみたい。




またナナカマドの紅葉の中を行く。



称名川の木の橋を渡る。

此処が昨日見た称名滝の源流か。

下りてきた雷鳥沢を振り返る。

標高2263m別山乗り越えから約490m下りてきた。



キャンプ場に15時54分着。

雷鳥荘に向かって登っていく。



高々100m程の登りだが疲れた足にはキツイ。

チングルマの紅葉の向こうには雷鳥ヒュッテ



地獄谷と大日連山



振り返ると雷鳥平とその向こうに雷鳥沢



やっと16時21分雷鳥荘着

標高2370m



予約の時は満室だったが天気が悪い為かなりキャンセルがあったそうだ。

当日飛び込みで泊まった人の値段を聞いてショック。

おまけにモンベルの特典も旅行社経由では駄目だとか。

でも、展望温泉は乳白色でツルツル。

硫黄成分が疲れた足の筋肉を解してくれる。

待ちかねた夕食、冷たい生ビールが喉に染み渡る。700円。

隣の野鳥観測に来られたご夫婦と話し込みながら料理に舌鼓を打つ。

つい瓶ビール700円を追加したら大瓶で腹一杯になった。



食後は素敵な休憩室でゆっくりと過ごす。

トイレはウオッシュレットで2400mの高所にある山荘とは思えない。

もう一回温泉に入って8時前には爆睡。

続く


里山倶楽部四国編
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