日本アルプス  japan-alps                  里山倶楽部四国編
燕岳 大天井岳 東天井岳   2011/07/21〜23

− 天上の花園 日本アルプス表銀座の稜線歩き −

中房温泉→燕岳→北燕岳→燕山荘泊→東天井岳→大天井岳→大天荘泊→燕山荘→中房温泉  
 
その1 7/21 中房温泉 → 燕山荘

その2 燕岳  その3 東天井岳 大天井岳  その4 大天荘 中房温泉



いよいよ夏の日本アルプスに行く日がやって来た。

家内の膝の手術の予後も節制のおかげで随分と良くなったようだ。

キツイ山へは行けないので日本アルプス入門コースの燕岳に行こう。

出来れば去年常念岳に登った時、横道岳から眺めた東天井岳に行って槍ヶ岳を眺めてみたい。



昨年、横道岳から見た東天井岳から燕岳へと続く稜線。

所が巨大台風6号が変な動きをしていて天候の予想が立たない。

会社の連続休暇は、4月に決定していて後から変更することが出来ない。

今年は20日からの予定にしている。

台風はドンドン近づいてなんと徳島を掠ってまた南東に進路を変更し小笠原諸島に向かった。

これなら何とかなるか。

天気予報でも21日〜23日はまずまずの天気のようだ。

20日はカメラ用の電池を6個とGPSの電池も4本充電してから急遽仕事に出る。

天気予報を確認して21時より仮眠。

0時に飛び起きてシャワーを浴びて1時に出発。

台風の余波で風の強い明石大橋を渡りひたすら走る。

草津SAに入りトイレ休憩&ガスチャージ。

豊科インターを下りて中房温泉を目指す。

途中コンビニで朝食&昼飯を購入。

朝飯のおにぎりを食べながら中房川沿いの山道に入ると中型バスが3台前を走っている。

パスして更に進むとなんと!!

タクシーが数十台次々と帰ってくる。

今日は平日なのに何かイベントがあるのだろうか?

有明荘を通過して温泉橋を渡ると第一駐車場着。

すでに10台ほど駐車している。



8時丁度着。出発してから7時間。

何組かが出発して行った。

所が雨が降ってきた。

レインの上着を着て出発。

標高1390M

500メートルほど車道を歩くと中坊温泉登山口

先ほどのバスが追い越していって青いジャージの少年達が大勢下りてきた。

話に聞いていた長野県の中学校スクール登山の子供達らしい。

今日は燕山荘に泊まって何処かへ縦走するらしい。



中学生が大勢でトイレ待ち

登山口には立ち寄り温泉もある。

帰りに寄りたいな。



8時32分出発。

標高:1450

カラマツ林の中を登って行く。

早速急坂で、一段が高い階段道となる。



木の根の露出した平らな所に出ると第一ベンチ

9時6分

此処にも先ほどとは違うジャージの中学生達。

1組から4組まで点呼をしている。

先ほどのタクシーでやって来たらしい。

ベンチで水休憩をしている間に先発してしまった。



仕方が無い子供達の後を着いて登っていく。

子供達は時々立ち止まってしまうのでどうもペースが悪い。

花の少ない登山道だがイチヤクソウが咲いている。



9時42分、随分と時間をかけて第2ベンチに到着。

標高1830m まだ400mも登っていない。

子供達をパスさせてもらう。

何十人もから励ましの挨拶をもらう。清々しくて気持ちが良い。

私達の子供が早く結婚していれば、この年頃の孫がいても不思議では無いなあ。



ゴゼンタチバナの花が咲き残っている

マイヅルソウはすでに実。



コイワカガミも散っている。



ツガの大木が多い。

大勢が踏んでいくと思われる根がすり減っている。



ミヤマシグレが咲き始めている。

蒸し暑い登山道で清涼剤になる。



10時17分 第3ベンチ。

一休みする。

此処から次のベンチまで長く感じた。

ミヤマアキノキリンソウが咲き始めていた。



汗だくになって富士見ベンチに到着。

11時2分

雨がやんだのでレインを脱ぐとホッとする。

花崗岩の風化した道となる。

雨に濡れているがザラザラしているので滑らない。



黙々と登っていく。

久しぶりの重いリュックが肩に食い込んで痛い。

アカモノが沢山さいている。

赤いのはツルリンドウの実だろう。

実になるのが随分と早いなあ。



花崗岩の風化した道が続く。

風化して崩れた岩は真砂土となっている。

合戦小屋まで7分の標識。

実際には14分掛かった。



変わった岩のオブジェが増えてくる。

合戦小屋まで3分の標識。

実際には6分かかった。



まだ赤くなっていないアキアカネが群れて飛んでいる。

ミヤマクロウスゴの液果が多い。



11時45分合戦小屋に着く。

標高2380m

出発してから3時間12分。

足を労って歩いた割にはまずまずのタイムか。



合戦尾根は坂上田村麻呂と八面大王が決戦した場所との説明板が有る。

坂上田村麻呂は陸奥国の蝦夷アルテイとの戦いで有名( いくら戦っても勝てなかったので懐柔策でだまし討ちした?)。



着いた時は合戦小屋はガランとしていた。

一切れ800円のスイカは噂通り美味しかった。

このスイカは、贈答用のスイカで有名な、信州波田町産だとか?

時間は早いが昼食にする。



昼食後のんびりしていると子供達がやって来た。

みんな手の込んだお弁当を持ってきている。

クーラーパックに果物を入れている子供もいる。

父兄も力を入れているんだなあ。

12時8分

さあ合戦尾根に向けて出発。

中津峰山の合戦尾根とどちらがキツイかな?

モミジカラマツが沢山咲いている。



ツマトリソウが群生しているところがある。

ゴゼンタチバナも標高が高くなると花の盛り。



?の花の蕾とシラネニンジン




明るい道となると鮮やかな朱色のコイワカガミが多くなる。



道端にはミヤマキンポウゲの花がテカテカと光っている。



可愛いウサギギクも群生。



合戦尾根とは言うがトラバース道みたい。



カエデが沢山花を付けている。

ナンゴクミネカエデに似ているが、ミネカエデだろう。



尾根道に出るとハクサンシャクナゲが咲いている。

淡いピンクが綺麗だ。



ミヤマホツツジはもう花の終わり



突然、合戦ノ頭2,489mに飛び出す。



ハイマツが赤い実を付けている。

ウラジロナナカマドも綺麗何咲いている。



またトラバース道になると斜面にアオノツガザクラが群生。

随分と元気なアオノツガザクラだこと。



ショッキングピンクのコイワカガミが群生。

このように鮮やかな色のコイワカガミは私には珍しい。



日差しが強くなり眩しい。



左を見ると明日歩く予定の大天井岳から東天井岳への稜線が見える。



槍ヶ岳がガスの中から顔を出した



振り返ると南アルプスの左に富士山が見える。



風化した花崗岩を登って行く。



左に燕山荘から大下りへと下る稜線に蛙岩がイボのように見える。



頭上に燕山荘の建物が見えてきた。

随分と高く見えて、気を引き締める。

右に見えているのが燕岳山頂か。



コバイケイソウやチングルマが多くなる。



蛙岩の左に槍ヶ岳



日差しがキツイ

燕山荘がなかなか近づかない。



東餓鬼岳の右奥に見えるのは妙高の山々だろうか。



ミツバオウレンが可愛い顔を出している。



チングルマの群生



ベニバナイチゴが丁度花の盛り



ミヤマキンポウゲが山道脇に群生している。



シナノキンバイも群生



燕山荘下にはまだ残雪が残っている。



ニッコウキスゲが綺麗だなあ。



テガタチドリが咲いている階段を登ると燕山荘に着く。

13時39分

標高2680m

合戦小屋から標高差300mを1時間30分。

登山口から標高差1230mを5時間余り掛かった。

何時も登っているお高越山は標高差1050mでユックリ登って2時間30分。

標高が高いせいか標高差の割には随分と時間が掛かった。

合戦尾根で花撮影が長かった所為かも。



正面には野口五郎岳や真砂岳等の日本アルプスの主峰が屏風のように連なる



ミヤマハタザオかな?

燕山荘もヒッソリとしている。



燕岳山頂は厳しい岩の山に見える。



燕岳の左の三角錐は烏帽子岳かな?



振り返れば槍ヶ岳が見えたり隠れたり。

ちょっぴりしか姿を現さない槍ヶ岳もまた味がある。



テント場はまだ空っぽ

左の青と白のコントラストの綺麗な山が燕岳。

その向こうに見えるのは東沢岳、東餓鬼岳。

その奥は餓鬼岳かな?



チェックインして出てくると子供達が到着していた。

みんな元気に登ってこれて良かったね。

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